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映画

2014年04月28日

『リアリティのダンス』プレミア上映会

4月22日火曜日18時半より、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の新作「リアリティのダンス」のプレミア上映会(公開タロットリーディングつき!)が、東京新橋ヤクルトホールにてあり、私とトモコは京都から駆けつけました。整理券の番号が早かったので2列目ほぼ中央での鑑賞。(ちなみに1列目は全てマスコミ席。とはいへ来てゐるのは数名のみ。その数名も、映画上映中は爆睡してゐた様な・・・。残りの人は、映画が終はってからワヤワヤ入ってきました)
以下はその晩の記録です。

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2014年01月09日

魔法の映画

あけましておめでたうございます。
本年、2014年1月1日は、「劇場版 魔法少女まどか★マギカ<新編>叛逆の物語」で幕を開ける事ができました。
営業時間を早めに切り上げ、MOVIX京都に21時に駆けつけて、通算10回目の鑑賞。とても幸先の良いスタートです。

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2013年12月14日

「まどマギ」風雲記

先日、「劇場版 魔法少女まどか★マギカ <新編>叛逆の物語」の6回目を観に行ってきました。
6回観た、とは文字通り6度同じ映画を観た、といふ事ですが、回を重ねてもその面白さが減ずる事は全くなく、もう次にどんな映像・セリフ・音楽が来るか分かってゐるので、最初から最後まで一分の隙もなく楽しみ尽くした、といった感じです。さらに、観るたびになんらかの気づきがある。
うーむ、完全に個人的カルト映画と化してゐます。

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2013年11月07日

まどマギ

ネタバレなし!
・・・・・・いやー、ここ二月ほど、大変なんですわー。もう、頭の中が「まどマギ」の事でいっぱいで・・・。
みなさん、「魔法少女 まどか★マギカ」って知ってます?これ、3年ほど前に放映された深夜アニメで、放映が進むにつれ口コミが口コミを呼び話題になっていって、最後には社会現象になるまでになった作品なんです。日本アニメ的にも、ガンダム、エヴァに続くターニングポイント、日本文化史的にも「まどマギ」以前・以後に分けられる、といふ程の作品。・・・って、私はこんなこと、2ヶ月前まで全く知りませんでしたよ!

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2013年05月12日

アートとしての映画の復権

アートとは何だらうか。今なら、自己を表現するもの・・・と答へる人が多い様な気がする。が、私の場合ははっきりしてゐて、それは“聖なるものを召還するもの/こと”の事です。間違っても、自己を表現するものではない。
んで、映画の事なんだけど、映画にも色々あって、でもそれを大きく分けると、俗なる側面(娯楽)と聖なる側面(アート)があると思ふ訳ですが、もちろん、私が興味を惹かれるのは、アートとしての映画です。(アート系の映画ではありません)
先日、たまたま続けて観た関係のない2本の映画が、どちらも優れたアートとしての映画で、しかもなんか深い所で共鳴し合ってゐる様に感じたので、その事を書いてみたいと思ひます。
その2本とは、ベルトルッチの初期作品「分身」と、レオス・カラックス13年ぶりの新作「ホーリーモーターズ」です。

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2013年03月14日

まだ続いてる「ted」祭り

そろそろ全国での上映が終はりつつある「ted」ですが、我が家ではまだ、「ted」祭りが続いてゐます。
それにはやはり、YOU TUBEの存在が与る所が大きいでせう。なんつっても、YOU TUBEを検索すれば、いくらでもted関係の映像が出て来る。各種のトレイラーや、アメリカでの「ted」を扱った番組。アカデミーに出演したtedやコマーシャルに出てるted。それに世界中の様々な国で紹介されてるted。そして、映画からのベストシーンの抜き出し・・・と、飽きる事がありません。
なにより、今や映画そのものがまるまる入ってます。我々もつい、そんなものを観てしまひました。スペイン語での吹き替へバージョンです。
すると・・・。

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2013年01月29日

「ted」祭り

観たことによって祭りが引き起こされる映画のある年は幸せだ。
今まででも、「セシル・B/ザ・シネマウォーズ」「デスプルーフ」「グラントリノ」と、色々そんな映画があった訳だけれど、一昨年は何と言っても「アジョシ」。アジョシ〜、アジョシ〜で半年暮〜ら〜すっチュングンドー・・・てな感じだったのだけれど、昨年はそんな映画がなく、寂しい思ひをした。敢ていふなら、ヴァルハラ、か・・・。(ここで「移民の歌」が流れる)

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2012年08月22日

ダークナイト ライジング

MOVIXにて「ダークナイト ライジング」(クリストファー・ノーラン監督)を観てきました。

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2012年07月25日

4年目

7月23日はババさんの命日です。
毎年、7月23日には色んな人がオパールに来て、ババさんを偲んでカプチーノ(ババさんの好物)を飲んだりします。今まで、毎年欠かさずこの日に来店してくれたのはマツヤマさんとベッチです。が、今年はマツヤマさんがどーしても都合がつかず、「残念過ぎる!」と言って、昨日まで三日連続でオパールに来てくれて、深更までババさんの話をしました。残念でせうが、これである意味埋め合はせとなるでせう。といふ訳で、今年集まったのは、ベッチ、ヤマネくん、ウノピの3人です。

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2012年06月21日

三島事件

前回、若松孝二監督の「11.25 自決の日」について書いた時に、三島事件に関するこの作品の解釈は了とするけれども、自分の考へはまた別、といった事を書きました。それはその通りなんだけど、若い頃からの三島ファンとして、また“元・右翼と呼ばれた男”として(“元”の多い人間だな、我ながら)、些かの誤解を招きかねないと思ひましたので、三島事件に関する私の考へを書いておきたいと思ひます。

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2012年06月11日

11.25 自決の日

先日、テアトル梅田にて「11.25 自決の日  三島由紀夫と若者たち」若松孝二監督を観ました。
私は近年の若松作品を観てないので、久しぶりに観たそれは「へー、こんな感じになってるんやー」といふものでした。デジタルで撮影されてゐて、お金も時間もかけてないので、妙な軽さ・薄っぺらさがある。しかし、不敵な意志の底流は感じられる、といふ。考へてみれば、ピンクの時代から、若松作品はその様なものだったといへるかもしれません。映画といふメディアを使って闘ひを敢行する、そのためには瑣末な“美的”な事には拘らない。が、それでもじんわり滲み出て来る叙情がある、と。この場合、昔と今を分ける最大のポイントは映像でせう。デジタル撮影は、やっぱ薄っぺらい。仕方ない事かもしれませんが。とはいへ、打ち寄せる波の映像や、荒野を歩く女性の映像など、しっかり若松印は刻印されてゐましたし、なんといってもこのテーマ。すっかり引き込まれて、2時間弱の作品に没頭いたしました。

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2012年05月21日

キリング・フィールズ

いやー、最近、クロエ・グレース・モレッツが良くってねぇ。
などと書くと、最初から好きだったんぢゃないの?とか言はれさうだけど、実はそんな事はなくて、「キック・アス」にしても「モールス」にしても、あれは役がいいんであって、クロエ・グレース・モレッツ本人は別にどーって事なかったんだよね。むしろ彼女が美少女美少女と騒がれるのがイマイチ分かんない感じだった。ベスト・コーストのミュージックビデオなんか、結構?な感じだったし。

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2012年03月31日

ハロルドとモードの霊歌

昔から観たかった映画が続々とDVD化され、ちょっと嬉しい昨今です。
最近観た中で良かったのはハル・アシュビー監督の「ハロルドとモード」と加藤泰監督の「みな殺しの霊歌」。特に前者は初ソフト化のはずで、この名のみ高かった名作を観る事ができて、ほんと良かったです。

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2012年03月02日

ヤマネくんと映画を語る

ヤマネくんが来店。強制起訴シリーズとは関係のない映画について、トモコも交へて語り倒しました。

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2011年12月26日

タンタン

12月の強制起訴映画は「タンタン」です!スピルバーグの新作です!原作は勿論、エルジェのBD(バンド・デシネ)「タンタンの冒険」です!!
・・・つーても、最近の若い子は「なにそれ?パンダ?」とか言ふのでビックリします。今の子って「タンタン」知らないの?タンタンヘアーとか、昔モッくんがやってたんだけど・・・。
とにかく、世界で最も有名なマンガ(←敢てかう呼びます)のひとつであらう「タンタンの冒険」がスピルバーグによって映画化!一部では結構話題のはずなんですが・・・。

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2011年12月20日

ハッピーフィート 2

MOVIXに「ハッピーフィート 2」を観に行きましたー。
いや、なんでこんなものを観に行ったかといひますと、まづ宣伝に使はれてゐるポスターにやられた、といふのがあります。あの子ペンギンの顔がドーンと描いてるやつ。些か、動揺せざるを得ない代物です。
加へて、前作である「ハッピーフィート」はババさんオススメ映画であり、さらに最近マサユキくんと観たマツヤマさんも「面白かったですよ」と言ってゐた、といふのもあります。マサユキくんも踊ってる様だし。
なら、いっぺん観てみるかー、と相成った次第でございます。

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2011年12月15日

ジョージ・ハリスン

只今、我が家では「ジョージ・ハリスン祭り」が絶賛開催中です!
いやー、ジョージね、ジョージ。私は子供の頃、ビートルズのファンだったので、むろんジョージには多少の馴染みはあります。「サムシング」や「ホワイルマイギター・・・」はビートルズの楽曲の中でもトップクラスに好きな作品でしたし、ソロアルバム「オールシング・マストパス」は大傑作である!と子供心に確信してをりました。
が、なんと言っても私はジョン・レノンファン。とにかく、自分の中に占めるジョンの割合が大き過ぎて、どうしたって当時はジョージの存在は霞みがちでした。つーか、完全に霞んでたな。
それがこの歳になって、まさか朝から晩までジョージの楽曲を聴き、一日中ジョージについて語り合ふ日が来るとは・・・。

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2011年12月08日

コンテイジョン

11月の強制起訴映画はスティーブン・ソダーバーグ監督の「コンテイジョン」。香港から帰ってきたグウィネス・パルトロウが、咳き込み、泡吹いて倒れて、病院へ。そこで簡単に死んでしまって、頭皮をベリベリと剥がされて、頭蓋骨を割られて、中をみた医師が「なんぢゃこりゃー!」と叫ぶ所から映画は始まります。新種のウイルスによる感染症。これがまた致死率が高く、感染スピードも早くて、世界中にコンテイジョン(伝染)していく。広がるパニック、なんとかワクチンを作らうと頑張る博士たち、事態の収拾をはかる政府、その裏に陰謀を疑ふブロガー、バリバリの一般人として奮闘するマット・デイモン・・・・・・。

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2011年11月30日

ウインターズ・ボーン

新京極シネラリーベにて「ウインターズ・ボーン」デブラ・ブラニック監督を観てきましたー。
これは現代アメリカにおけるヒルビリーの人々の世界を描いたもの。え?ヒルビリーって、あのリーゼントに革ジャンの・・・って、それはロカビリーか。まぁ、日本に於いてはヒルビリー・バップスのおかげでロカビリーとヒルビリーがごっちゃになってる人って案外多いと思ふのですが(って、そんな事ない?)、んー、バンジョーかき鳴らしながら歌ふ白人カントリーミュージックのこと、ってのがより正確かな。これは現代でも活躍するさういったカントリーミュージシャンの事を描いた音楽映画・・・ではなく、南部の田舎者といった意味合ひの蔑称で呼ばれる人々の世界を描いた映画なのであった。

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2011年11月23日

ミッション:8ミニッツ

MOVIXにて「ミッション:8ミニッツ」を観てきましたー。
監督は、あのダンカン・ジョーンズ。つまり、デビット・ボウイの息子だー!おお、最初の妻アンジーとの子供、映画「ハンナ」でも使はれたボウイの名曲「クックス」で歌はれた子供、そしてボウイを「うちの息子はフロック・オブ・シーガルズなんか聴いてるんだぁ!」と嘆かせた、あのボウイの息子です。
ボウイの息子のくせに音楽の趣味の悪い奴、といふのが私の昔からの認識でしたが、ミュージシャンにならずに映画監督になったんですね。いや、賢い選択です。で、前作にあたるデビュー作「月に囚はれた男」は見逃した訳ですが、結構評判は良かった様子。ホントか?親の七光り、入ってない?
・・・と、多少疑ひつつの今回のこれの鑑賞となった訳ですが・・・、いや、これは凄い。メッチャ面白い。ビックリした。ダンカン・ジョーンズ、決して親の七光りではありません!

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2011年11月19日

カウボーイ&エイリアン

MOVIXにて「カウボーイ&エイリアン」(ジョン・ファブロー監督)を観てきました。
これは西部劇の時代(って、言葉が変かな?えー、時代設定は南北戦争後の1873年となってをります)に、エイリアンが攻めてきたら・・・といふお話。一見、ちょっとふざけたアクロバチックなお話に思へますが、さにあらず。これがまたなんとも堂々とした西部劇になってゐるのであった。

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2011年11月12日

一命

MOVIXにて「一命」三池崇史監督を観てきましたー。
現在の邦画界で最もアグレッシブ(量も質も種類も)な三池監督による、60年代の傑作時代劇「切腹」(海外では「HARAKIRI」として有名)のリメイク作品。プロデューサー&音楽が、ジェレミー・トーマス&坂本龍一といふ「戦メリ」「ラストエンペラー」アカデミー賞コンビ(あ、中沢敏明もプロデューサーか)。そして主演は市川海老蔵!と、どう考へても本年度邦画界最大の話題作。・・・なんだけれど、客席はガラガラ。公開2週目ですでに大幅に上映回数を削られる、といふ寂しい事態に。トホホ。
日本の観客はダメぢゃのー、と、「アジョシ」が1位になった韓国の事を羨みながら、少しばかり嘆息したのでした。

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2011年11月05日

猿の惑星 創世記

10月の強制起訴映画は「猿の惑星 創世記」ルパート・ワイアット監督です。「猿の惑星」は60年代末から70年代初頭にかけて、計5作撮られたSF映画の古典。10年程前にティム・バートンによってリメイク(?)作が撮られてますが、何故かみんなの頭の中ではなかった事になってをり、この度が本格的な「猿の惑星」のリメイク・語り直しといった感じでせうか。鼎談メンバー3人はいづれも、子供の頃に「猿の惑星」(及び「猿の軍団」)を観て育った世代。なぜ、今「猿の惑星」なのか。みんな少々戸惑ひながらの鑑賞となった様ですが・・・

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2011年10月25日

ゴースト/スピード/アメリカ

さて、映画の秋です!・・・てな言葉はなかったかもしれませんが、今から年末にかけて、映画も面白さうなものが続々と公開されます。色々と予定をたててみても・・・、あかん、全然フォローできさうにない。う〜む、何を観て、何をあきらめるべきか・・・。
とりあへず、最近観た映画の感想を、パパッパーと、述べてみたいと思ひます。

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2011年10月17日

アジョシ

只今、我が家では「アジョシ」祭り絶賛開催中です!!!
やー、「アジョシ」最高。ウォンビン主演、イ・ジョンボム監督で、昨年の韓国No.1ヒットの映画。日本では何故かあんまりやってなくて、おかげで苦労したんだけれど、2回も観てしまひました。梅田のブルクと京都のT-JOYで。そればかりではなく、家では毎晩、トモコがYOU TUBEで「アジョシ」のビハインドシーンや関連映像、映画そのもののベストシーンなんかを観てゐて、私もそれを横から観てるもんだから、もう「アジョシ」漬け。さらに、サントラも購入して終始家ではそれが流れ、それをバックに「アジョシ」についてその魅力の分析、隠された意味の探求、ミーハートークなどを繰り広げて、後は二人で(いや、ポー社長たちも交へてみんなで)映画の各場面を再現する、といふ「アジョシ」ごっこに興じる日々。全くもって祭りだ!祭りだ!ワッショイ!ワッショイ!・・・てな感じになってゐるのでありました。
いやー、こんなに盛り上がる映画は久しぶりだ。「デス・プルーフ」以来ぢゃないか?

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2011年10月10日

監督失格

TOHOシネマ二条にて、「監督失格」平野勝之監督を観てきましたー。
これはAV監督である平野勝之が、一時期恋人関係にあったAV女優の林由美香を撮ったドキュメンタリーです。林由美香を撮った・・・と言ひましたが、自分と林由美香の関係、自分における林由美香、を扱った作品なので、実は平野勝之自身を撮ったドキュメンタリーともいへるでせう。
故に題名は「監督失格」な訳です。

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2011年10月06日

ライフ -いのちをつなぐ物語-

9月の強制起訴映画は「ライフ -いのちをつなぐ物語-」(マイケル・ガントン&マーサ・ホームズ監督・脚本)です。「ディープブルー」「アース」などを作ったBBCのNHU制作によるネイチャードキュメンタリー映画。総制作費35億円、6年の歳月をかけて撮ったといふ、ネイチャードキュメンタリー史上最大規模の作品、といふ事ですが・・・。
ちなみに、日本語吹き替へのナレーションは、松本幸四郎と松たか子の親子です。

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2011年10月03日

世界侵略:ロサンゼルス決戦

MOVIXにて「世界侵略:ロサンゼルス決戦」ジョナサン・リーベスマン監督を観ました。
宇宙人による地球侵略もの、今年に入って「スカイライン」に続き2本目。しかし、まぁ、個人的には微妙な映画ではあったよなぁー。

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2011年09月22日

グリーン・ランタン

MOVIXにて「グリーン・ランタン」マーティン・キャンベル監督を観てきました。
「グリーン・ランタン」って言っても、普通の日本人は知らないんぢゃないだらうか。これは、まー、昔からあるアメコミなんだけれど、なんと現在、ここ10年以上の「バットマン」人気を抑へて、本国では一番人気を誇ってゐるとか。
へー、知らなかったー。と、私も日本語に訳された「グリーン・ランタン」を何冊か読んで、ふーん、とか唸ってゐたんだけれど、些か思ふ所もあり、映画になったといふので、のこのこと出かけてきたといふ次第です。

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2011年09月09日

ハンナ

MOVIXにて「ハンナ」ジョー・ライト監督を観ました。
これは赤ん坊の時から、フィンランドの森の奥で、殺人兵器となるべく育てられた16歳の少女ハンナの物語です。・・・と、この設定だけ聞けば、「キック・アス」のヒットガールと同じです。まぁ、あっちはさらに幼くて12歳、育ったのはアメリカ、演じるはクロエ・グレース・モレッツといふ違ひはありますが。こちら、ハンナを演じるのは「つぐない」「ラブリー・ボーン」のシアーシャ・ローナン。16歳の美少女殺人マシーンといふ言葉から連想される魅力を200%溢れさせた、素晴らしいクールビューティー振りを発揮してゐます。私は完全にノックアウトされてしまひました!

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2011年09月03日

モールス

8月の強制起訴映画は「モールス」マット・リーヴス監督です。
時は1983年。雪に閉ざされたニューメキシコの片田舎。12歳の少年オーウェンは、友だちもなく、家庭は崩壊しかけ、学校では執拗な苛めにあひつつ、退屈で息の詰まる田舎での生活を憎みながら暮らしてゐた。ある日、そんなオーウェンの家の隣に、謎めいた美少女が越してくる。なんと彼女は、この寒い雪の中、裸足なのだ!・・・それ以来、街では不可解な殺人事件が起こる様になる。そして、オーウェンの生活にも・・・

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2011年08月31日

ツリー・オブ・ライフ

MOVIXにて「ツリー・オブ・ライフ」テレンス・マリック監督を観てきました。

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2011年08月12日

デビル

7月の強制起訴映画は「デビル」ジョン・エリック・ドゥードル監督です。原案・制作はあのシャマラン。たまたま乗り合はせた男女5人が、エレベーターの中に閉じ込められる。いつまで経っても出られないうちに、緊張が高まり、やがて一人、また一人と死んでいく・・・。

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2011年07月28日

メアリー&マックス

「メアリー&マックス」アダム・エリオット監督を梅田シネ・リーブルにて観ました。

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2011年07月08日

ミスター・ノーバディ

映画強制起訴シリーズ。6月の起訴映画は「ミスター・ノーバディ」。ジャコ・ヴァン・ドルマル監督の作品です。

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2011年07月01日

スカイライン ー征服ー

MOVIXにて「スカイライン ー征服ー」グレッグ・ストラウス監督を観てきました。
ある日、突然、大空に謎の宇宙船らしきものが現れ、どんどん人類を捕獲していく。人類側も、軍隊が出動したりして頑張るのですが、全く敵はず。ほぼ三日で人類制圧終了−、ってな映画です。

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2011年06月23日

アジャストメント

MOVIXにて「アジャストメント」ジョージ・ノルフィ監督、マット・ディモン主演、を観てきました。

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2011年06月17日

富江 アンリミテッド

5月に強制起訴された映画は、初めての邦画。しかもホラー。「富江 アンリミテッド」です!ババーン!
実をいふと、映画鼎談メンバーの三人は三人ともホラー映画がダメ。絶対に観ない!観たくない!観る奴の気持ちがわからん!といった感じなのですが、さて・・・。

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2011年06月06日

アンノウン/孫文/バックページ

なんか最近、日記が映画の話ばかりになってきて・・・イマイチ書いてゐて面白くないのですが。ま、しかし、今年は劇場で観た映画については全て一応日記に書かう、と決めたので、とりあへず書きますか。
最近観た映画、3本、まとめていきます。

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2011年05月25日

スコット・ピルグリム vs 邪悪な元カレ軍団

テアトル梅田にて「スコット・ピルグリム vs 邪悪な元カレ軍団」エドガー・ライト監督を観ました。

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2011年05月20日

まほろ駅前多田便利軒

さて、今年は日本映画をもっと観よう!と、勝手に個人的に決めた訳ですが、その第一弾の「婚前特急」がいきなりの傑作だったので、些か嬉しい不意打ちで狼狽へ、慌てて次の映画を観に行きました。
「まほろ駅前多田便利軒」大森立嗣監督です。

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2011年05月12日

ガリバー旅行記

映画強制起訴シリーズ。4月の起訴作品は「ガリバー旅行記」ロブ・レターマン監督/ジャック・ブラック主演です。

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2011年05月07日

エンジェルウォーズ

MOVIXにて「エンジェルウォーズ」ザック・スナイダー監督を観てきました。

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2011年04月14日

婚前特急

日本映画がつまらなくなった。テレビ局製作の映画とか、ドラマの映画版とか、そんな下らないといふかそもそも映画と呼べるのかどうかも疑問な代物ばかりで、さらにそんなものが結構ヒットしてゐて、もう日本映画界は終はったー!・・・などと騒いでゐる昨今ですが、その一方で、こんな時にこそ実は良質な日本映画も出て来てゐるのではないか?単にそこまでフォローできてないだけなのでは?といふ気持ちもあり、確かにババさんの様に片っ端から映画を観て、拾ひ物を教へてくれる存在を失った今、さういった可能性は十分ある訳で、どうしよう。ってか、んなもん、自分で観にいったらいいやん。ちょっと大変ではあるが・・・。といふ事で、今年は積極的に日本映画も観てみようかと、考へた次第ではあるのです。

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2011年04月09日

トゥルーグリット

映画強制起訴シリーズ。3月の作品は「トゥルーグリット」。コーエン兄弟監督の作品です。

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2011年03月11日

ヒアアフター

「映画環境改造計画 映画は強制起訴される!」の第2弾。今回起訴された映画は・・・「ヒアアフター」です。

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2011年03月07日

キック・アス

みなみ会館にて「キック・アス」を観てきましたー。
各所で絶賛の嵐のこの映画。なので、今さら私がこんな事をいふのもなんなのですが、やはり言はずにをれない。「キック・アス」最高!こんな映画がいつだって観たいんだー!

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2011年02月19日

ウォールストリート

MOVIXにて「ウォールストリート」オリバー・ストーン監督を観てきました。
これは20年以上前に同じくオリバー・ストーン監督が撮った「ウォール街」の続編で、そちらの方は私は未見なのですが、その映画の主人公ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)が金融犯罪で長い間服役してゐた刑務所から出て来る所から始まります。正にゴードン・ゲッコーイズバック!!!てな感じのオープニングで、これは一種のピカレスクロマンなのでした。
とはいへ、表の主人公(シャイア・ラブーフ)は他にも居て、そこら辺に少々趣向を凝らしてあり、まぁ、それを書くとネタばれになってしまふのですが・・・。

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2011年02月10日

元町映画館/JUST IN TIME

先日、やっとこさ、元町映画館に行って参りました。いやー、神戸に行く事って、なかなかありませんからねぇ。などといきなり言ひ訳。で、噂通り、狭い・・・けれども天井は高く、開放感のあるロビーには、ボランティアスタッフの男性、映写技師の女性、おもしろさん、の3人がをられましたー。こんちはー。

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2011年02月02日

ソーシャルネットワーク

本年冒頭の映画鼎談で、最近映画がつまらんなー、もう映画界って終はりなんぢゃないの?ってか、もしかして映画がつまらんのは俺たちにも責任ある?年とって映画を楽しむ能力落ちてきたとか?この状況、なんとかせなあかんのとちゃう?・・・みたいな話になりまして、ではもっと積極的に、強制的に映画を楽しんでみようではないか!・・・と、そのためのプロジェクトを開始しました。題して、「映画環境改造計画ー映画は強制起訴される!」。ババーン!!!

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2010年11月15日

ナイト&デイ

MOVIXにて「ナイト&デイ」を観てきました。

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2010年11月05日

エクスペンダブルズ

MOVIXにて「エクスペンダブルズ」を観てきました。
自らを“エクスペンダブルズ=消耗品”と称する無敵・恐いもの知らずの傭兵集団が、なんかしらんけどとにかく色んなものを破壊しまくる!といふ映画で、監督・主演はシルヴェスター・スタローン。共演者は往年のアクションスター総結集!といふ事で、ある種、夢の様な映画です。
ほんと夢の様な映画で、観てからまだ数日しか経ってゐませんが、すでにどの様な内容であったか、出演者は誰であったのか、そもそもホントにこんな映画を観たのか、観たとしてその時に起きてゐたのか、寝てゐたのか、といふ事もアヤフヤな始末。
とにかく、こんな状態ではあと数日で、確実にこの映画の存在を忘れてしまふと思ふので、忘れぬうちに、とりあへず走り書きを残して置かうと、かうやってペンを執ったといふ次第です(いや、キーボードを押してゐるだけだけど)。

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2010年08月28日

ベスト・キッド

MOVIXにて「ベストキッド」を観てきました。

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2010年08月21日

ヒックとドラゴン

先日六道参りに行ってきたのです。
京都では六道参りで珍皇寺(六波羅蜜寺でもいいのかな?)の地下の鐘を突き、それによって先祖の人たちの霊を呼び、しばしもてなした後、大文字の送り火であの世へ帰ってもらふ、といふ事になってゐる様です。で、私も勇んで鐘を突いてきたのですが、別に先祖の方々をお呼びしよう!なぞといふ気持ちがあった訳ではなく、ただなんとなく面白さうだから、といふ理由で突いたのです。不謹慎ですか?不謹慎、かなぁ。でも、まー、今や六道さんも観光化してる訳だし・・・・・・、なんて思ってゐたら、実はさうでもない、といふ事が分かってしまひました。

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2010年08月02日

インセプション

MOVIXにて「インセプション」を観ました。

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2010年07月29日

エアベンダー

MOVIXにて「エアベンダー」を観てきました。

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2010年07月03日

ザ・ウォーカー

MOVIXにて「ザ・ウォーカー」を観てきました。

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2010年06月30日

アウトレイジ

MOVIXにて「アウトレイジ」を観てきました。

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2010年04月27日

第9地区

先日、MOVIXにて「第9地区」(ニール・ブロムカンプ監督)を観てきました。

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2010年04月23日

シャッター・アイランド

先日、MOVIXにて「シャッター・アイランド」(マーチン・スコセッシ監督)を観ました。

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2010年04月22日

元町映画館

おもしろかおのすけさん、といへば、ババさんの先輩にあたり、そして映画仲間でもあった人です。生前のババさんと、旧オパールのカウンター席に並んで座り、映画(と女の子)の話を何時果てるともなく続けてゐたのを、私は昨日の事の様に思ひ出せます。
そのおもしろさんが、なんと!この夏!神戸元町に映画館を造ります!ババーン!!!

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2010年03月31日

渇き

さういへば、パク・チャヌク監督の「渇き」を観に行った事をまだ書いてゐなかった。今年はある程度この日記を真面目に書かうと決めてゐるので、ま、ひたすら面倒ではあるけれど、頑張って書いてみようかと、思ひます。

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2010年03月16日

シャーロック・ホームズ

MOVIXにて、「シャーロック・ホームズ」(ガイ・リッチー監督)を観ました。

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2010年03月14日

バッド・ルーテナント

MOVIXで「バッド・ルーテナント」(ヴェルナー・ヘルツォーク監督)を観ました。

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2010年03月13日

母なる証明

この間の火曜日に、みなみ会館で「母なる証明」(監督ポン・ジュノ)を観ました。

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2010年02月07日

インビクタス

MOVIXでイーストウッドの新作「インビクタス」を観ました。

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2010年01月19日

かいじゅうたちのいるところ

MOVIXで「かいじゅうたちのいるところ」を観ました。

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2009年12月09日

「イングロ」と「M」

どーでもいい事を思ひついたので、書き留めて置かうと思ふ。

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2009年11月24日

イングロリアス・バスターズ

観てまゐりました、タランティーノ最新作「イングロリアス・バスターズ」。
前作の「デス・プルーフ」が、個人的には生涯のベスト映画に入る程の傑作であったため、楽しみ半分・不安半分、といふ気分で臨んだ訳ですが、まー、前作には及ばないながらも、十分に満足できる作品で、映画を観る悦びにビッタリと浸されながら、帰ってきたところです。

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2009年11月20日

THIS IS IT

先日、映画「THIS IS IT」を観て、いたく感動いたしました。
これはマイケルの突然の死によって幻となってしまった“マイケル・ジャクソンロンドン公演”の、リハーサル時に撮ってゐた映像によって構成された作品です。特に凝った編集や仕掛けがなされるでもなく、淡々と残された映像が繋がれていくだけの作品なのですが(むろん、多少の工夫はありますよ、そら)、それが何故、ここまで静かな感動を呼ぶのか。それはやはり、マイケルの放つオーラ・磁場の威力によるものでせう。

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2009年10月05日

グッド・バッド・ドゥームズ

最近観た映画といへば、「グッド・バッド・ウィアード」と「ドゥームズデイ」。
時間もお金もなく(泣)、とても映画なんて行ける様な状態でないにも関はらず、無理して行った2本がこれ。といふ事から、私の趣味が分かってしまひますね。
どちらもとても楽しめました。この生き難い世の中でやっていく勇気をチャージできた、とでも云ひませうか。

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2009年08月08日

切株映画

現在は実質上活動休止状態ではあるのですが、私が「敢て恐い映画を観る会=あへこは」の会員である事は、みなさんすでに御承知だと思ひます。
(ええ!知らないって?)
私がなんでこんな因果な会に入る様になったのかについては、書いてゐると泣きたくなってきますので省略しますが、とにかく数年前まで私は、嫌々ながら、渾身の気力を振り絞って“恐い映画”を観てゐたのです。辛かった・・・・・・。

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2009年06月10日

俺にさわると危ないぜ

DVDで「俺にさわると危ないぜ」を見ました。
この映画は前から見たかったのですが、理由は以下。

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2009年04月28日

グラン・トリノ

MOVIXにて、「グラン・トリノ」(イーストウッド監督・主演)を観ました。

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2009年04月21日

スラムドッグ$ミリオネア

MOVIXで「スラムドッグ$ミリオネア」(ダニー・ボイル監督)を観ました。
第81回アカデミー賞の作品賞を始め8部門(だったかな?)を受賞した話題作・・・といふ事で、つまらないかな?とも思ったのですが、この作品はアカデミー賞云々の前から観たかったので、やはり、観に行きました。

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2009年02月24日

ベンジャミン・バトン 数奇な人生

MOVIXにて「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を観ました。

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2009年02月21日

チェンジリング

MOVIXにて「チェンジリング」を観ました。

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2009年02月18日

チェ

実を言ふと、今年に入ってからすでに2本、映画を観てゐます。
「チェ 28歳の革命」と「チェ 39歳 別れの手紙」の2本です。

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2008年08月11日

ハプニング

MOVIXで「ハプニング」を観ました。

久しぶりの映画です。ババさんのお見舞ひに行ってゐる間は、なんとなく映画に行くのを自主規制してゐる所がありました。だって、映画を観に行ったらその話をババさんにする事になるし、それを聞いたらババさんは死ぬほど羨ましがるでせうから。なにしろ、ものすごーく、映画を観に行きたがってゐましたからね、ババさん。

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2008年03月01日

原監督来店?

 土曜日だといふのにヒマだなー、とお客さんの不入りを嘆いてゐたら、夜になつて突如として大忙しになりました。最近は、もう、こんなのばかりです。あまりにお客さんの来る時間帯が集中し過ぎる。そんなに集中されても、席数は限られてゐるので、お断りするしかないのです。もう少しみんなが時間をずらして来てくれれば・・・と、これはお店の人間の持つ切ないワガママな想ひでせう。

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2008年02月22日

スーパーフライの帰還

『アメリカン・ギャングスター』マーク・ジェイコブスン(ハヤカワ文庫)を読みました。

 これは映画『アメリカン・ギャングスター』の元になつたもので、本物のフランク・ルーカス(『アメリカン・ギャングスター』の主役。70年代の麻薬王)を訪ね、昔の話をあれこれ聞き出す、といふルポです。こいつがまた! 非常に面白かつたのです。映画の何十倍も面白い。これをそのまま映画化すれば良かつたのに…、と思はず呟いてしまひました。ま、そのまま映画化しても、今のリドリー・スコットではやはり面白くないかもしれませんが。

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2008年02月17日

マイ・ウェイ

 おもしろかおのすけさんが来店されました。

 おもしろさんはいつもオパールにステキな映画年間ベスト10を投稿してくれてまして、私はいつもそれを読むのを楽しみにしてゐるのですが、今年は昨年以来調子が悪いといふ事で未だ投稿はなし。なんと、その事を謝りに来てくれたとの事で、とんでもありません! こんな一文の得にもならない事を、わざわざ毎年頼んでゐる我々がワガママな訳でして、無理はなさらないで下さい。…とか言ひながら、しつかり「でも出来たら今からでも書いて下さい」と頼んでしまひましたー。

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2008年02月15日

アメリカン・ギャングスター

 実をいふと昨日、『玉村方久斗展』を観た後に、MOVIXにて『アメリカン・ギャングスター』(リドリー・スコット監督)を観に行つたのです。この映画は、実在したフランク・ルーカスといふ黒人のギャング(麻薬王)を描いた作品で、フランク・ルーカスを演じるのはデンゼル・ワシントン。T.IやRZA、コモンなどのラッパーが多数出演してゐたり、ソウルの名曲をバンバン使つてゐたりと、ブラックミュージックファンには何かと話題の作品。故に私も昨年から「アメリカンギャンスタ、アメリカンギャンスタ!」と騒いでゐた訳で、えー、だから、この映画について何もコメントせずに通りすぎる事は……許されないでせうね。はぁ。

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2008年02月06日

スィーニー・トッド

 MOVIXで「スィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師」(ティム・バートン監督)を観ました。

 まー、例によつてネタばれも含んで思ひついた事をダラダラ書きますので、まだ観てない人は読まない方がよいでせう。また、もう観た人も、自分なりの「スィーニー・トッド」を大事にしたいのなら、私の主観に満ち満ちた文章は読まない方がよいと思はれますー。

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2008年01月21日

ナショナル・トレジャー

 MOVIXにて『ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記』を観ました。

 ジェリー・ブラッカイマー制作、といふ事で、予想される通りの大味な作品。もう少し丁寧に作られないんかいな、と少々ゲンナリしながらの鑑賞でした。とはいへ、各所にキラリと光る面白さがあり、それなりに楽しめたのも事実です。その“キラリ”とは……“陰謀論”です。

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2007年12月02日

椿三十郎

 話題の『椿三十郎』のリメイク映画(角川春樹製作・森田芳光監督)を観に行きました。

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2007年11月22日

彼女について私が知つてゐる二、三の事柄

 みなみ会館で『彼女について私が知つてゐる二、三の事柄』を観ました。ゴダールの1966年の作品です。

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2007年11月09日

グッド・シェパード

 MOVIXで『グッド・シェパード(ロバート・デ・ニーロ監督)を観ました。

 マット・デイモン主演で、アメリカ諜報部員(OSS→CIA)を演じます。イエール大学に入学し、そこの友愛クラブである“スカル & ボーンズ”に入会、スカウトされて諜報部員になつて、祖国アメリカのために謀略活動に邁進する男。まー、簡単に言へばスパイの世界を描いてゐるのですが、『007』や『ミッションインポッシブル』の様なおとぎ話ではありません。あくまでリアルに、リアルに現実のスパイの世界を描いてゐるので(と言つてもフィクションですが)、それはそれは寒々しい世界が描かれます。

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2007年09月28日

セッソ・マット

 京都駅ビルシネマで『セッソ・マット』(ディーノ・リージ監督/1973年)を観ました。

 これは70年代のイタリア映画で、ま、艶笑譚の寄せ集め映画です。音楽がアルマンド・トロヴァヨーリで、このサントラが、かの90年代のサントラブームの時にカルト化した事で有名。私もサントラは持つてゐて、当時かなり愛聴し、一体どんな映画なんだ? と妄想を膨らませてゐたものでした。

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2007年09月27日

ストンプ・ザ・ヤード

 MOVIXにて『ストンプ・ザ・ヤード』を観ました。

 いはゆるダンスムービーで、クリス・ブラウンとニーヨといふ二人のR&Bアーティストが出演してゐる事でも話題の作品です。

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2007年09月20日

デス・プルーフ

 TOHOシネマズ二条に『デス・プルーフ in グラインドハウス(タランティーノ監督)を観にいきました。

 これはタランティーノが盟友ロドリゲスと組んで、現代に“グラインドハウス”(B級映画専門館)を蘇らさうとして作つたもの。それぞれ1本づつ“如何にもグラインドハウスな映画”を撮つて、アメリカでは2本立てとして公開した様ですが、日本では1本づつ単独での公開となつた模様。そのタランティーノ版が、この『デス・プルーフ』です。

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2007年09月17日

映画の秋

 サトウさん夫妻が来店されました。

「やー、『河童のクゥ』を観てないんで、ババさんに怒られたんですよ」

 と、サトウさん。

 確かに『河童のクゥ』はババさんのこの夏一押し作品。でも、サトウさんが観てゐない、とは?

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2007年09月09日

イタリア、イタリア

 powerくんがイタリアに移住するからといふ訳ではないでせうが、何故かイタリアが流行つてゐます。

「NEUTRAL」(白夜書房)といふ雑誌がありますが、これが「イタリアという美しい奇蹟」といふ特集を組んでゐます。中には、確かに溜息が出る様な美しいイタリアの写真の数々が。

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2007年07月05日

残菊物語

 DVDで『残菊物語』を観ました。

 先日も述べた様に、二代目尾上菊之助を描いた溝口健二の傑作映画。最後に船乗り込みのシーンがあるとて、せつかく私も船乗り込みに参加したのだから、その興奮も醒めやらぬうちに観ておかう、といふ訳です。

 いやー、面白かつた! 別にどうッて事のないお話なのですが、それが何故ここまで面白いのか? と、首を傾げてしまふ程の面白さです。

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2007年06月26日

『アポカリプト』について

 ババさんと、映画『アポカリプト』について話し合ひました。

「いやー、最高に面白かつたですね! メル・ギブソン最高!」

 ええ、確かにアクション映画としては秀逸ですよね。ツボを押さへまくつてゐる、といふか。でも、マヤ文明の歴史や風俗をメチャメチャに歪めてゐる、といふ非難もあるんですよね。なんでまた、メル・ギブソンはそんな事をしたんでせう。

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2007年06月25日

アポカリプト

 TOHOシネマズ二条で『アポカリプト』メル・ギブソン監督を観ました。

 マヤ文明を描いた映画で、キャストは主にメキシコ人やマヤ人の素人を起用、台詞もマヤ語を使つた、といふので話題になつた作品です。そもそもアメリカ人は字幕を嫌ひます。読むのが面倒くさいから。だから、基本的にアメリカでは外国語の映画は吹き替へ、ハリウッドで作る映画は最初から外国人も全て英語を喋ります。また、アメリカ人は有名人の出てゐない映画を敬遠します。映画の内容より俳優の方に興味があるからです。この様なアメリカ人の国で、なんとこの映画は興行成績一位の大ヒット! 字幕で有名人も出てゐないのに、なんで??? と、これもまた話題になつてゐる映画でもあるのです。

 しかし、私はこの映画を観て、これはヒットするんぢやないか? と思ひました。何故なら、これ、『マッドマックス』やん! と、思つたからです。

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2007年06月24日

シューター

 MOVIXにて『シューター』アントワン・フークア監督を観ました。

 私はこの映画を観て、強く思ひましたね。イーストウッドの後を継ぐのは、このアントワン・フークアではないか、と。それほど、暴き系で且つリバタリなエンターテインメント映画であつたのです。

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2007年06月07日

大日本人

 MOVIXで『大日本人(松本人志監督)を観ました。

 私はテレビを観ないので、松本人志とか、よく知らないのですね。そりゃ、ダウンタウンのデビュー時は知つてゐますし(まだテレビを観てゐた)、「松本人志論」みたいな本も読んだ事があるので、大体の感じは分かります。彼がポストたけしの位置に居るお笑ひ界のカリスマである、とか、福子らしい、とか。とはいへ、やはりそれぐらゐでは何も知らないに等しく、この彼の初映画監督作を観て、へー、松本人志ッて、こんな人なんだー、と感心する所が多々ありました。まづ、それから述べてみませう。

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2007年06月04日

バベル

 MOVIXで『バベル』(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督)を観ました。

 この映画、かなり賛否両論分かれてゐる様で、ッて、私の周りでは「否」の方が多いですが、「賛」はババさんによる、「どこかのミニシアターにフラリと入つて、何も知らずにたまたま観たのがこの映画だつた、と思へば、なかなか面白い。映像もカッコいいし。」といふ説くらゐです。

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2007年05月21日

楽日/幽閉者

 みなみ会館に、『楽日』ツァイ・ミンリャン監督と、『幽閉者(テロリスト)』足立正生監督を、観に行きました。

 まづは『楽日』。これは強力でしたね。ツァイ・ミンリャンといへば、傑作として語り継がれる『青春神話』も『愛情萬歳』も観てゐない愚かな私ですが、辛うじて『河』だけは観てゐます。『河』は、不自然なまでに長いショット、首が曲がるといふ訳の分からない病気、その病気を直すべく東奔西走する主人公とその父親、その二人が、なぜかそれぞれゲイのハッテン場に行つて性交の場で遭遇する…といふあまりに唐突な展開に、大きな衝撃を受けたものでした。では『楽日』は?

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2007年04月30日

BLOOD DIAMOND

 MOVIXにて『ブラッド・ダイヤモンド』エドワード・ズウィック監督(2006年アメリカ映画)を観ました。

 舞台はアフリカのシエラレオネ共和国。1961年にイギリスから独立した国ですが、長い間植民地支配されてゐた国にありがちな様に、政府が腐敗と乱脈を極め、世界最貧国と認定された様な所です。そんな政府に対抗して、RUF(革命統一戦線)といふ組織が結成されます。

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2007年04月27日

『二十四の瞳』について

 ババさん来店。『二十四の瞳』について語り合ひました。

「いやー、ボクは今回で4か5回目だけれど、いつ観てもやはり素晴らしい! 特に今回はデジタルリマスターで画面も随分きれいだつたし。もう、何回も観てるもんだから、最初に大石先生が自転車で現れるシーンでいきなり涙ぐんでしまつて…」

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2007年04月23日

二十四の瞳

 MOVIXで『二十四の瞳』デジタルリマスター版(木下惠介監督・1954年)を観ました。

 日本映画屈指の名作と言はれ、これを観てゐないと映画に興味があるとは言へない、また日本人とも言へない、ともいはれるこの作品。私は本日初めて観ましたので、昨日まで日本人ではありませんでした。ははは。すいません。

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2007年03月23日

ギャング・シティ

 ビデオで『ギャングシティ』を観ました。

 これは2PACの遺作となつた映画で、2PACはこの映画の撮影終了1週間後に殺されてしまひました。そんなこんなで、観なければ、と思ひつつ、どうも話題先行の感があつて、映画そのものは面白くないんぢやないか? などと考へて、今まで観ないで来てしまつたのです。ところが、観てみるとこれがまた、なかなか良い作品であつたのです。キラリと光る佳作、とでも申しませうかね。キラリ!

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2007年03月18日

パフューム

 MOVIXで『パフューム ある人殺しの物語』を観てきました。

 これは、まァ、世に二つとない究極の「鼻」を持つた主人公が、究極の「匂ひ」、つまりは究極の「香水」を作る話なのです。

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2007年02月19日

ドリームガールズ

 MOVIXにて『ドリームガールズ』を観ました。ブラックミュージックファンの間では1年以上前から騒がれてゐた作品で、シュープリームスをモデルにして作られた80年代のミュージカルの映画化です。なによりもビヨンセがダイアナ・ロス(を思はせる)役をやる、といふのが話題の的でした。何故なら、ビヨンセ及び彼女のグループ“デスティニーズ・チャイルド”は、ダイアナ・ロス及び“シュープリームス”と非常に重なるものがあるからです。

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2007年02月15日

DOA

 TOHOシネマズ二条にて『DOA』を観ました。これはなんでも、全世界で700万本以上も売り上げた日本製のゲーム『DEAD OR ALIVE』をベースにした映画らしいです。ま、要は『DEAD OR ALIVE』といふ世界一の強者をきめる格闘技大会がありましてですねー、世界中から選び抜かれた猛者がその大会に参加するためにある島に集まる。その大会に参加しながら、主人公たちはその大会の裏に秘められた秘密・陰謀を探る…、といつたお話。『燃えよドラゴン』のパクリか? …と言へば全くその通り。また主人公は滅法強い女の子3人なんですが、それッて『チャーリーズエンジェル』の二番煎じか? …と言へばそれも全くその通りで、ただしストーリーはいい加減だし、演出・映像・雰囲気、全てもの凄く安い。つまりはB級(C級?)映画なのであつた。

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2007年02月05日

幸せのちから

 MOVIXにて『幸せのちから(The Pursuit of Happyness)』を観ました。文無しのどん底生活から大金持ちになつた男の実話を基に、ウィル・スミス親子がその親子を演じる、といふ事で話題になつてゐる映画です。確かによく出来てゐます。ウィル・スミス親子もかなりの好演。が…、なんとなく釈然としない映画であつたのです。

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2007年01月17日

恋人たちの失われた革命

 東京都写真美術館ホールにて『恋人たちの失われた革命』フィリップ・ガレル監督(2005年)を観ました。

 ゴダールの後継者と呼ばれ、現在フランスで最も妥協なき芸術派の映画監督フィリップ・ガレル。そのガレルが描く1968年パリの5月革命。モノクロで182分。主演は息子のルイ・ガレル。と、聞けば、もう強烈に面白さうなのですが、普通に臨めば確実に爆睡する、と確信いたしましたので、同美術館で行はれてゐた「細江英公展」を早めに切り上げ、椅子で1時間ほど仮眠をとつてから映画に臨みました。

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2006年12月27日

映画鼎談

 気がつけば年が押し詰まつてゐた。いつでも、気がつけば年が押し詰まつてゐたり、年が始まつてゐたり、年の真ん中だつたりする様な気がするが、それは別に不思議な事でもないのかもしれない。

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2006年12月16日

『硫黄島からの手紙』について

 ババさん来店。「観てきましたよ、『硫黄島からの手紙』……打ちのめされました。」

 あ、良かつたですか。それは、良かつた。私も『硫黄島からの手紙』は良かつたんですけど、これは、一寸賛否両論分かれるかな? と、見終わつた後に危惧してたんです。

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2006年12月12日

散るぞ悲しき

 さて、昨日の日記で、是非日本人の手で硫黄島の戦ひを映画化して欲しい、と書きましたが、もしさうなれば題名はどうなるでせうか。やはり、『散るぞ悲しき』ですかねェ。これは無論、話題の書『散るぞ悲しき』梯久美子著(新潮社)から採つた題名です。

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2006年12月11日

硫黄島からの手紙

 MOVIXにて『硫黄島からの手紙』(クリント・イーストウッド監督)を観てきました。硫黄島二部作のひとつです。もう一本の『父親たちの星条旗』がアメリカ側から硫黄島の戦ひを描いたもの、こちらが日本側から描いたもの、といふ事で、つまりは出演者は全て日本人(米兵除く)、そして日本語を喋つてゐる、といふ映画です。ハリウッドが作る日本を舞台にした映画と言へば、たとへ出演者を日本人にしても、何故か英語を喋つてゐたり、日本語を喋つたとしてもヘンテコだつたり、日本の風俗が現実とかけ離れてゐたりと、珍妙になりがちなのですが(最近でも『ラストサムライ』『SAYURI』『ワイルドスピード3』など)、この『硫黄島からの手紙』は違ひます。キチンとした素晴らしい「日本映画」となつてゐました! イーストウッド凄い! …て、いふか、なんでこれを日本人が撮れんかな、と少々情けない気持ちにもなる、複雑な映画でもありました。

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2006年12月02日

エニイギブンサンデー

 ババさん来店。

 あ、ババさん、さういへば先日DVDで『ANY GIVEN SUNDAY』を観ましたよ。

「うーん、オリバー・ストーンですね。なんで今頃?」

 いや、コータローくんに貸して貰つたんです。コータローくんのオススメなんですよ。

「さうですか。う〜ん、どんなんだつたかなー。あまり、印象に残つてないな」

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2006年11月20日

硫黄島の砂

 DVDで『硫黄島の砂』(アラン・ドワン監督、1949年)を観ました。

 この映画は『父親たちの星条旗』のパンフレットで蓮實重彦が、イーストウッドの当該作品と深い饗応関係にある、と指摘してゐたもの。それは是非観なくてはならん! と、レンタルビデオ屋さんに走つた、といふ次第です。

 主演はジョン・ウェイン。海兵隊を指揮する鬼軍曹である彼は、新兵たちを一人前の戦士に鍛へあげ、タラワ島、硫黄島と彼らを率ゐて転戦します。が、最後に硫黄島での戦闘中に死亡し、同時に擂鉢山に“例の星条旗”が立てられ、それが映画のラストを飾るシーンとなつて、海兵隊の勇気と活躍が讃へられながら幕を閉ぢる、といつた映画です。確かに『父親たちの星条旗』は“例の星条旗”を巡つての映画であるので、この『硫黄島の砂』は当然踏まえられてゐるでせう。『父親たちの星条旗』との饗応シーン、実際の硫黄島での戦闘を収めたと思はれる映像の挿入、など、様々な意味で興味深く、堪能できました。

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2006年11月18日

「父親星条旗」について

 powerくん来店。「観ましたよ、『父親たちの星条旗』! うーん、なかなか面白かつたですね。個人的には前作『ミリオンダラーベイビー』の方が好きですけど」

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2006年11月16日

ロフトプラスワンにて上映

 可能涼介から電話。

「あのさァ、11月25日の土曜日に、新宿のロフトプラスワンで、野上の新作映画『RED RED RIVER』をやる事になつたんだよ」

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2006年11月01日

オトシモノ

 本日は久々に「あへこは」を開催しました。「あへこは」とは、「あへて怖い映画を観る会」の略でして、怖がりで恐怖映画なんてトンデモナイ! 怖い映画を観るくらゐなら死んだ方がマシ! といふ人間が、それでも敢へて、怖い映画を観よう、といふ会のことです。会員は私とヤマネくんの二人。結成以来、ことあるごとに勧誘を繰り返してきたのですが、一向に会員が増えないのは、多分みんな怖くて“敢へて”怖い映画を観ることが出来ないんだな。フフン。我々の蛮勇の程が知られると思ひます。

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2006年10月29日

父親たちの星条旗

 MOVIXにて『父親たちの星条旗』(クリント・イーストウッド監督)を観ました。これは第二次世界大戦の硫黄島における日米の死闘、太平洋戦争中最も激烈と言はれた戦ひ、を日米双方の視点から描く! といふ構想のもと、『硫黄島からの手紙』と2本同時に撮られた作品のひとつ。アメリカ側から描かれた方の作品です。それにしてもイーストウッド、70歳を超えてゐるのにこんなにアクチュアルで緩みのない作品を、しかも2本同時に撮つてしまへるなんて、凄過ぎます。やはり現在世界最高の映画監督なのではないか、と個人的に思ふ所以です。

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2006年10月15日

明治天皇と日露大戦争

 ババさん来店。『太陽』を観た、といふ。『太陽』は昭和天皇を描いたソクーロフの映画。ああ、もうやつてゐるのか。観にいかなくては、とは思ふのだけれど、時間がなぁ。行けるかな?

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2006年10月11日

秘められたアスリートの記録

 本日はメトロにて、メトロ大學「ツール・ド・フランス 秘められたアスリートの記録」が行はれた。これは本日、明日の二日間に渡り、ツール・ド・フランス関係の映画を皆で鑑賞、さらにゲストを呼んでのトークショーもあり! といふイベントである。司会はなんと、ババさん。京都を代表する自転車ツーキニスト & 映画カンショーラーであるババさんは、まづ適任と言へるだらう。

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2006年09月30日

グエムル2回目

 ナクラくん & サワさん来店。サワさんが「ババさん、『グエムル』を2回も観に行つたさうぢやないですかー! 凄ーい。あんなに面白くない映画を2回も観るなんて!」

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2006年09月27日

トリプルX ネクストレベル

 DVDで『トリプルX ネクストレベル』を観る。これはロブ・コーエン監督、ヴィン・ディーゼル主演の『トリプルX』の続編である。

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2006年09月26日

シドナン

 ヒマだ。恐ろしく。書くこともないので、昨日の日記の補足でもしておきます。

 昨日私は、シド・ビシャスこそパンクだ、と書いた訳だけれど、どうも今の若い人たちはアレックス・コックス監督の『シド & ナンシー』からシドのイメージを持つてきてゐる様で、困る。

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2006年09月21日

ワイルドスピード3

 TOHOシネマズ二条にて、『ワイルドスピード3』を観る。が、これが、また…変な映画であつた。

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2006年09月19日

J.S.A.

 DVDで『J.S.A.』を観る。遅ればせながら、といふ感がなきにしもあらず、だが、この映画、公開当時は『シュリ』の次! みたいな宣伝がなされてゐて、『シュリ』が全くダメだつた私は、そんなら観なくていいや、と行かなかつたのだ。が、『グエムル』のあまりの素晴らしさと、『殺人の追憶』『グエムル』でのソン・ガンホの好演にすつかりやられてしまつたので、韓国映画+ソン・ガンホといふチョイスで、さらに『オールドボーイ』のパク・チャヌク監督といふ要素も加はつて、『J.S.A.』を観たといふ次第である。

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2006年09月17日

評価の差

 ナクラくん & サワさん来店。二人は先日『グエムル』を観に行つたのだが、ナクラくんは「凄く良かつた。今までの怪獣映画と違つて、日常の中に地続きに怪獣が出て来るといふ間抜けさが、最高でした」と言ふのに対し、サワさんは「全然面白くなかつた。途中で寝ました」との事。うむ、かういふ評価の差、といふのは面白い。

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2006年09月14日

マイアミ・バイス

 TOHOシネマ二条にて『マイアミ・バイス』を観る。マイケル・マン監督の新作。しかし、これが…個人的には全くダメであつた。

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2006年09月13日

グエムル

 TOHOシネマ二条にて『グエムル』を観る。『殺人の追憶』で映画ファンを唸らせたポン・ジュノ監督の新作である。なんと怪獣映画。そしてこれがまた、うう〜む、と唸らざるを得ない、傑作映画となつてゐたのであつた。

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2006年09月03日

トキカケ

 ヤマネくん来店。「ども。いやー、今日ボクが言ひたいのはですね、ッて、誰かさんの真似ぢやないですけど、江原についてですよ! 江原は酷い!!」

 江原? 誰それ?

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2006年09月01日

丹下左膳余話 百萬両の壷

 京都文化博物館にて『丹下左膳余話 百萬両の壷』山中貞雄監督を観る。えー、世の中には観てゐないと話にならない、といふ映画がありましてー、ま、『七人の侍』だとか『東京物語』だとか『無法松の一生』とか色々日本映画にもある訳なんですがー、この『丹下左膳余話 百萬両の壷』もそんな映画の一本である。私は、この映画をまだ観た事がない、といふ人に会ふ度に、「そんな事では話にならないよ」と全く呆れた様な顔で言ひ、今すぐにでも観るように! と忠告し続けたりしてたのですが、実はそんな私自身がまだ観てゐなかつたのであつた。ワハハハ。

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2006年08月13日

手をつなぐ子等

 京都文化博物館で『手をつなぐ子等』稲垣浩監督(昭和23)を観る。これは戦前から京都滋野小学校で特殊学級を担当してをり、知的障害児教育のパイオニアとして知られる田村一二の同名小説が原作で、それを読んで感動した伊丹万作が、自ら監督すべく脚本を書いたものの、肺結核で逝去。結局、盟友であつた稲垣浩が追悼の意を込めて撮り上げたといふ、映画史的にも重要な作品である。

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2006年08月10日

チームアメリカ ワールドポリス

 DVDで『チームアメリカ ワールドポリス』を観る。これは昨年あたりに公開された映画で、確かババさんが「気が狂ふほど面白かつた」と言つて居た作品。サウスパークのスタッフによる人形劇で、内容はと言ふと、世界の警察を自任する“チームアメリカ”のメンバーがテロリストたちをやッつけまくる! といつた感じで、様々な有名人たち(主にハリウッドスター)がそつくりさんの人形で出演(?)して居る。…と書けば、大体映画の内容は想像がつくとは思ふけれど、正しく想像通りの内容で、なかなか楽しめました。

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2006年07月23日

ロマン座

 本日はROMANZAにて、マツヤマさんが新たに購入した映写機とスクリーンの点検会が行はれた。これはホームシアターを楽しまうと機械類一式を購入したマツヤマさんが、自身は「機械に弱いので…」といふ理由で、何人かの人を呼んで、その試運転・点検を手伝つて貰おうと考へて企画した会である。オパールからは、若くて暇であるといふ理由から、テラリーを送り込んだ。

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2006年07月11日

渡辺文樹

 渡辺文樹の新作『御巣鷹山』が京都に来てゐた。渡辺文樹は知る人ぞ知るインディーの映画監督で、新作を撮つてはそれを持つて全国を廻り、各地で場所を借りて自主上映する、といふ活動を行つてゐる人。彼の新作が来ると、まるでプロレスの宣伝みたいな怪しげなポスターが街中に貼りまくられるのでそれと知られる。なんだこの怪しいポスターは? と、疑問に思つてた人も多いのではないだらうか。今回も一週間ほど前から河原町の電柱にポスターが貼り巡らされてゐたので、ああ、来たな、とは思つてゐた。私も前から一度は観たいとは思つてゐたのだが、なかなか時間も合はずにゐた所、なんとワリイシさんが観に行つてきた(7月5日)といふではないか! ゆ、勇気あるなー。早速、話を聞いてみた。

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2006年06月25日

ひとりで映画を

 ハッシー & YO!ちやん来店。「キシシシシ! ボクもたうたう、一人で映画を観ることができるやうになりました。これもオパールさんのおかげです。キシシシシシ!」

 そんなん、別に普通やん。

「いや、ボクの周りでは一人で映画を観る奴なんてゐませんよ。そんな奴、一人も!」

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2006年06月20日

インサイド・マン

 TOHOシネマズ二条にて『インサイド・マン』を観る。スパイク・リー待望の新作である。スパイク・リーに関しては、前作の『SHE HATE ME』が日本で公開されず、私は勝手に「何かの陰謀だ!」と騒いでゐたのだが、どうやらアメリカでは興行的にも批評的にも惨敗だつたさうで、それで日本までやつて来なかつた、といふ事らしい。ううむ、ホンマか?

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2006年06月10日

足立正生の新作

 先日日記で書いた足立正生の新作だが、なんとすでに完成してゐるやうで、来る7月1日と2日に京都造形芸術大学で全国初! 先行特別試写が行はれるやうである。その新作の名は『幽閉者(テロリスト)』。主演の岡本公三役は田口トモロヲ。他の出演者は荻野目慶子にPANTA、大久保鷹に赤瀬川源平、ARATAと、なかなか豪華(?)である。この二日間は、『幽閉者(テロリスト)』以外にも『椀』『鎖陰』『銀河系』『赤軍ーPFLP・世界戦争宣言』などの旧作も同時上映するやうだし、さらに! シンポジウムが行はれ、足立正生監督自身もやつてきて参加する予定だといふ。うーむ、これは貴重な。パレスチナでの知られざる活動の様子が語られるかもしれない。

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2006年06月03日

ダ・ヴィンチ・コード

 ババさん来店。さういへばババさんは映画『ダ・ヴィンチ・コード』は観たんですか?

「観ましたよ。恐ろしく退屈な映画でしたが…。小説の方がズッと面白いです。が、実は一番面白いのは、副島隆彦の『ダ・ヴィンチ・コード』論ですよ!」

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2006年05月21日

ナイロビの蜂

 MOVIXにて『ナイロビの蜂』を観る。壮大なアフリカを舞台に繰り広げられる男女のラブストーリー、てな感じで宣伝されてゐますが、いや、確かにラブストーリーとしても秀逸、非常に完成度の高い素晴らしいものなのですが、この映画はそれだけではない。アフリカがどれだけ世界の食ひ物になつてゐるか、それを厳しく告発する暴き系(exposure)映画なのであつた! ガガーン!!!

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2006年05月19日

V for Vendetta

 MOVIXにて『V for Vendetta』を観る。あの『マトリックス』のスタッフがおくる新たな衝撃! てな感じで宣伝されてゐますが、ハッキリ言つて『マトリックス』なんかより全然面白い!

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2006年05月08日

憂國

 DVDにて映画『憂國』を観る。これは三島由紀夫の小説を映画化したもので、主演・監督・脚本・演出らを全て三島がやつてゐるといふ三島ファン必見の映画である。が、三島の死後、瑤子夫人の意志によつて全てのフイルムが焼却されてしまひ、幻の映画といはれてゐたものである。私も昔から、雑誌などでこの映画のスチールなどを眺めては、「ああ! 観たかつた!!」と溜息をついてゐたものであるが、なんと! 瑤子夫人の死後、家にネガが残されてゐたのが発見されたのである。

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2006年04月28日

『トム・ヤム・クン!』について

 ババさん来店。私が「『トム・ヤム・クン!』観ましたよ!」と勢ひ込んで言ふと、「あ、観たんですか」と素ッ気ない答へ。あれ? もしかしてババさん、ダメでしたか『トム・ヤム・クン!』?

「うーん、だつて、話が面白くなさ過ぎるでせう!」

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2006年04月25日

トム・ヤム・クン!

 TOHOシネマズ二条にて『トム・ヤム・クン!』を観る。あの『マッハ!!!!!!』軍団による新作。多分、今年一番楽しみにしてゐた映画である。そして、その期待は裏切られなかつた。ドッカーン!

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2006年04月23日

ヒストリー・オブ・バイオレンス

 MOVIXにて映画『ヒストリー・オブ・バイオレンス』デビット・クローネンバーグ監督を観る。『ヒストリー・オブ・バイオレンス』、と聞けば、“暴力の歴史”に関する映画か、と思ひがちだが、実は“暴力の履歴”と言つた意味の映画であつた。田舎で善良に普通に暮らす男が、実は凄まじい“暴力の履歴”を隠し持つてゐた、といつた内容の映画。

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2006年04月18日

立派なパンフレット

 ババさん来店。なにやら大きい、ハードカバーのやうなものを読んでゐる。もしかしてそれは…『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のパンフレットですか?

「さうです。やつぱクローネンバーグは偉いわー」

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2006年04月12日

クリップス

 DVDでTVドラマ『クリップス』を見る。これはブラッズと並んで世界で最も有名なギャング団“クリップス”を作つた男、スタン“トゥッーキー”ウィリアムズを描いた作品。トゥッーキーは、コンビニ強盗を働いた時に4人殺して捕まり、1981年に死刑判決を受けてゐたが、獄中で改心、ギャングたちに抗争の中止を訴へたり、子供たちにギャング団に入らないやう、真ッ当に生きるやう語りかけたり、そのやうな内容の本や童話を執筆したりして、遂にはノーベル文学賞・ノーベル平和賞の候補になるまでに至つた傑物。が、周囲の人たちの死刑中止の声も虚しく、トゥッーキーは先日、処刑されてしまつた。合掌。

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2006年03月26日

SPIRIT

 TOHOシネマズ二条にて『SPIRIT』を観る。これはリー・リン・チェイ主演の中国映画。原題は『霍元甲』。霍元甲といへば、清末から民国初めの頃に実在した拳法家で、上海精武門を創立したシナ拳法界の中興の祖である。

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2006年03月20日

THE MYTH/神話

 TOHOシネマズ二条で『THE MYTH/神話』を観る。ジャッキー・チェンの新作である。こ、これが、また! と、とんでもない代物であつたー!!! ドドーン!

 ズバリ、言ふと、異色の傑作である。最初から連打される、予断を許さない意外な展開。この先この話はどうなるのか、そもそもこれはどんな話なのか、といふ事さへ、さつぱり分からない。映画のラストに至つて、ええー! そ、そんな話だつたのー、ウッソー!!! と仰け反ること必至である。そしてそこには、ジワーと、感動が…。

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2006年03月19日

ジャッカス・ザ・ムービー(日本特別版)

 DVDで『ジャッカス・ザ・ムービー(日本特別版)』を観る。これは、出演者(ジャッカスのメンバー?)がひたすらにバカな事をする、といふMTVの人気番組の映画化。タランティーノが大ファンで、故に『キル・ビル』の内容がジャッカス風に変はつてしまつた、などと数年前から話題になつてゐた代物ではあるのだが、さて。まー、確かに大バカである。且つ下劣でもある。が、面白いかと言はれれば、うーん、まーまー、かな? てな感じ。正直なところ。いや、そりゃ、何カ所かでは笑つたし、ここまでバカな事をするのは凄いとは思ふけれど、それ以上に、全く面白くないものも多いし、むしろ不快になるものも結構ある。

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2006年03月05日

RIZEせな

 コータローくん来店。

「『RIZE』最終日滑り込みで観てきました。やー、良かつたですね」

 でせう? 最高だよね、『RIZE』。

「あんなハードな所があるんやなぁ、て。いや、そりヤ、知識では知つてゐましたけど、実際にその映像とか見せられるとね。普通に歩いてゐるだけで、殺されるとこなんて」

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2006年03月01日

「あへこは」存続の危機

 ヤマネくん来店。さういへばヤマネくん、「あへこは(敢へて恐い映画を観る会)」の活動が最近止まつてゐるぢやないか。そろそろやらうよ。

「あー、実はボクもそろそろ一人ぢやなくなるんでねー、もう、辞めようかと思つてゐるんですよ、『あへこは』」

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2006年02月18日

RIZE萌え

 ババさん来店。あ、ババさん、『RIZE』観ました! 最高でした! 

「お、観ましたか。もう、素晴らしかつたでせうー! ボクも、あれは一寸ない、凄い、と思ひましたよ。」

 素材が面白いのは当然として、ドキュメンタリー映画そのものとしても、凄くいいと思つたんですけど。

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2006年02月16日

RIZE

 MOVIXにて『RIZE』(デビット・ラシャペル監督)を観る。これは、今全米に(そして世界に)拡がりつつある新しいダンスムーブメント、“クランプ”について描かれたドキュメンタリー。普通かういつたダンスもののドキュメンタリーでは、ダンスシーンばかりに目が奪はれ、他の部分がかつたるく感じて、もつとダンスシーンを見せろよ! といふ風になりがちなのだが、この作品では、ヒリヒリするやうな厳しいストリートの現実が撮しとられ、写真家デビット・ラシャペルの本領を発揮したやうな人工的なPV風のダンスシーンの適度な挿入効果も相俟つて、全体を通してだれる事なく、分かりやすくひとつの文化が勃興する様が示された、非常に高度なドキュメンタリーとなつてゐる。

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2006年02月13日

天才マックスの世界

 DVDで『天才マックスの世界(ウェス・アンダーソン監督)を観る。これは名門校に通ひながらも、本業である勉強は全くせず、課外活動ばかりに異常に力を入れてゐる15歳の少年を主人公とした物語。様々なクラブに所属したり、自分で創設したりして、駆けずり回つてゐるのだ。

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2006年02月07日

博士の愛した数式

 TOHOシネマズ二条にて『博士の愛した数式』を観る。これは小川洋子の同題の小説の映画化。小川洋子のこの小説は、直木賞に反発して「ほんとうに読者にとつて面白いものを!」といつた趣旨で設けられた本屋大賞の第一回受賞作。書店員さんたちが選んだ賞ですね。そんなこんなで話題になつて早数年(?)。いつか読みたいなー、と思ひつつ読まない、といふいつものパターンを踏んでゐたら、先に映画になつてしまひました。はは。

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2006年02月05日

エデンへの道

 ビデオで『エデンへの道(ロバート・ペヨ監督)を観る。これはベッチに6,7年前に借りたもの。そんなに長く借りッぱなしになつてゐたのか……。あんまりだな、我ながら。と、先日部屋を整理してゐた時に見つけて感慨に耽つたので、観てみることにしたのである。

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2006年02月01日

ヒップホップ・プレジデント

 DVDで『ヒップホップ・プレジデント』を観る。これはクリス・ロック制作・脚本・監督・主演のコメディー映画。うだつの上がらない市会議員のクリス・ロックが、ひょんな事から大統領候補となり、選挙を戦ふ、といつた内容。とにかく、ユルい。下らない。このユルさ・下らなさは、さうさう例をみない。やうな気がするのだけれど、確か、昔にこれとよく似た感触の映画を観たやうな気がするのだが……あ、思ひ出した!『CB4(クリス・ロック主演)だ。…ま、それはともかく、とても他人に勧められるやうなものではない。が、こんな映画がたまらなく好きな自分がゐるのも事実で、ひそかに愉悦の一時を味はつたのであつた。

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2006年01月27日

7人のマッハ!!!!!!!

 MOVIXにて『7人のマッハ!!!!!!!』を観る。これはあの映画史を新たな段階に押し進めた傑作『マッハ!!!!!!』のトニー・ジャーの師匠にあたる人の作品のやうで、もちろんタイのアクション映画。語りの技術こそ大雑把だが、そんな事をものともしない熱さを孕んだ傑作であつた。

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2006年01月23日

映画人口

 サトウさん来店。目黒雅叙園に行つてたんですよ、と私が言へば、「あそこは知人が結婚式をやつたので、その時に招かれて行つた事があるんです。その時に相米慎二監督に会つたんですけど、そこで交はした言葉が最後になつてしまひました…」と溜息をつく。

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2006年01月13日

夢のチョコレート工場

 DVDで『夢のチョコレート工場』を観る。1971年、メル・ステュアート監督映画。あのティム・バートン監督『チャーリーとチョコレート工場』の原作であるロアルド・ダール『チョコレート工場の秘密』を、映画化したもの。ま、『チャリチョコ』の先輩映画ですな。この映画を幼い時に観た、といふ人が周りには結構ゐて、それらの人の感想を聞くと、「面白かつた、でも、恐かつた!」といふもの。確かに、面白い、しかし恐い! 映画であつた。

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2006年01月05日

オリジナル『キング・コング』

 DVDで『キング・コング』を見る。先日観たピーター・ジャクソン版『キング・コング』ではなく、1933年に作られたオリジナル版だ。

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2005年12月26日

ロード・オブ・ウォー

 TOHOシネマズ二条にて「ロード・オブ・ウォー」(アンドリュー・ニコル監督)を観る。世界各国の紛争地帯に行つては武器を売る“死の商人”、その中でも史上最強といはれたユーリー・オルロフをニコラス・ケイジが演じた作品である。むろん、ユーリー・オルロフとは架空の人物であるが、実在する武器商人何人かのキャラクターを混ぜ合はせて作られたやうで、それぞれのエピソードはほぼ実際にあつた事らしい。

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2005年12月21日

『キング・コング』続き

 昨日の続き。『キング・コング』はCGがブッ飛びに凄いけれど、CGにさほど魅力を感じない私としては、そのブッ飛びに凄い部分にそこまでの感銘は受けなかつた、といふのが昨日の話でした。

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2005年12月20日

キング・コング

 TOHOシネマズ二条にて、『キング・コング』(ピーター・ジャクソン監督)を観る。実を言ふと私は今日はジムに行く日だつたのだが、初めて! サボつてしまつた。といふのも、昨日のヤマネくんとババさんの興奮の仕方が凄かつたからで、さらにショーヘーくんまで二人に輪を掛けて騒いでゐる始末。これは、すぐにでも観とかなアカンなー、と思ひ、泣く泣くジムをサボつて映画館に向かつた、といふ次第なのである。さて、観ました。確かに凄かつた。面白かつた。3時間といふ上映時間が、半分にも感じないほどだつた。が…まァ、3人が言ふ程の衝撃は受けなかつたかな。他の映画が霞む、などと言ふこともなかつた。個人的には、余裕で『カンフーハッスル』の方が上だし。

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2005年12月19日

鼎談やりました

 本日は恒例の「輝け! オパール年間映画ベスト10!」鼎談が行はれた。出演者は例によつてババさん、ヤマネくん、私の3人。それと今回は特別ゲストとしてハッシー(欠席)、といふ布陣で行はれた。

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2005年12月10日

『SAYURI』について

 ババさん来店。スピルバーグ総指揮で作られた話題のハリウッド製ゲイシャ映画『SAYURI』を観てきたといふ。どうでしたか?

「とんでもない映画でしたよ!」

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2005年12月02日

『フォー・ブラザーズ』について

 ババさん来店。『フォー・ブラザーズ』最高でしたねー! といふ話題で盛り上がる。「それにしても『フォー・ブラザーズ』は今日で打ち切り。早すぎる。間違ひなく、今やつてゐる映画の中ではトップレベルの面白さの映画なのに。」

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2005年12月01日

フォー・ブラザーズ

 神戸シネ・フェニックスにて『フォー・ブラザーズ』(ジョン・シングルトン監督)を観る。京都で観られないのなら神戸でだ! と、本日は神戸に用事があつたので、強引にその用事の前に映画館に寄つたのである。全く、この映画を観ずにして年が越せるかよ! と、意気込んで行つた訳であるが、映画はこの私の意気込みと期待を軽く上回る出来栄え。平成17年の最後を飾るに相応しい傑作であつた。

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2005年11月28日

やられた!

 月曜日は私は早番で昼からオパールに入つてゐるので、帰りにTOHOシネマズ二条に寄つてレイトショーを観る、といふ体制が近頃はすつかり出来てしまつた。おかげで最近はやたら映画を観てゐるのだが(と言つてもせいぜい週に1本ですが)、そんな惰性のやうな映画鑑賞の日々の中で、今日だけは本当に楽しみな日になるはずであつた。TOHOシネマズ二条のレイトショーに、心の底から感謝する日になるはずであつたのだが…。

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2005年11月23日

現代の耽美主義

 家のすぐ側にシネコンができた事もあり、また毎日のやうにレイトショーをやつてゐるので、私同様トモコも結構そこに通つて最近の映画を観まくつてゐるのだが、どうもシックリくる作品が少ないやうだ。そこでトモコにどんな映画が観たいのか? と尋ねてみると、「さうねー、やはり私は耽美的な映画が観たいのよ、結局のところ」といふ答へが返つてきた。ほう、現代における耽美的な作品とはどのやうなもの?

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2005年11月22日

ブラザーズ・グリム

 TOHOシネマズ2条にて「ブラザーズ・グリム」(テリー・ギリアム監督)を観る。「赤ずきんちやん」「ヘンゼルとグレーテル」「白雪姫」などで有名なグリム兄弟を主人公にした作品で、時代は19世紀フランス占領下のドイツ(正確にはまだドイツといふ国はない)、森にはまだまだ魔法や奇蹟が満ちあふれてゐた時代。グリム兄弟は迷信に惑はされた田舎の人々を騙して、インチキな悪霊退治で金儲けをしてゐたのだが、ある時本当の悪霊に出会つて……といつた話。もちろん、完全フィクションである。

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2005年11月14日

ALWAYS 三丁目の夕日

 TOHOシネマズ二条にて『ALWAYS 三丁目の夕日』を観る。これは西岸良平のマンガの映画化、昭和30年代の日本を舞台に、今は失はれてしまつた美しく睦まじい人間関係を描き、人々の笑ひと涙を誘ふ…となれば、些かあざとい感じがしないでもないけれど、何故私がこの映画を観に行つたのかといふと、それは原作マンガを昔それなりに面白く読んだからで、そこではかういつた世界に漂ふ一種の“あざとさ”を、西岸良平の独特なとぼけた絵が見事に帳消しにしてゐた。

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2005年11月12日

スタスキー & ハッチ

 DVDで映画『スタスキー & ハッチ』を観る。これは昔あつた(70年代)アメリカのテレビドラマ『スタスキー & ハッチ』のリメイクで2003年に公開されてゐる。私はもちろん『スタスキー & ハッチ』といふテレビドラマがあつたのは覚えてゐるけれども、見たことがあるかどうかは記憶が定かでない。

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2005年11月09日

『TAKESHIS'』について

 ババさん来店。『TAKESHIS'』を観ましたよ、なかなか面白かつたです、と私が言へば、「“なかなか”ですか……ボクは爆発的に面白かつたです!!!!!!」と爆発した。

「もう、こんなに面白い映画はさうさうない! なんか無茶苦茶なんだけど、もの凄く面白い。ゴダール超えてゐるやん、と思ひましたけど」

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2005年11月08日

FADE TO BLACK

 DVDで『FADE TO BLACK』を観る。これはJAY-Zのマジソンスクエアガーデンで行はれた引退ライブの模様を収めた映像作品である。ここでJAY-Zの事をよく知らない人のために説明すると、キングと呼ばれ、またそれに値する人間がゴロゴロとゐるヒップホップ界で、間違ひなくトップクラスのキングの一人である偉大なラッパー、それがJAY-Zである。

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2005年11月06日

TAKESHIS'

 MOVIXにて『TAKESHIS'』を観る。この作品は例によつて賛否両論、といふか、相も変はらず「否」の声の方が高いやうだが、いやそれも分からないでもない、といふ些か難しい作品であつた。難しい、といつたのは評価の事で、単純に面白いか面白くないか、といふ話なら実は簡単。それはとても面白い作品であつた。もちろんこの“面白い”といふのも全く個人的な感想で、これがちつとも面白くない人もゐるだらうなァ、それも結構たくさん、といふ事は踏まへた上で言つてゐる訳だが、それなら評価も個人的・独善的に下せばいいではないか、と思はれるかもしれない。が、それにしたつて、やはり、難しいのだ。

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2005年11月03日

アワーミュージック(Notre Musique)

 弥生座にて『アワーミュージック(Notre Musique)』を観る。ゴダールの新作である。先日の日記で私は、前作は『フォーエバー・モーツアルト』だと書いたが、これは間違ひのやうで、その後に『愛の世紀』といふ作品があつて、これが前作にあたるやうだ。しかし、『愛の世紀』ッて、日本で公開したのかな? 私は全く知らなかつた。少なくとも京都ではやつてゐないんぢやないか? いや、分からないけれど。とにかく、最近はすつかりゴダールも下火で、新作がすぐに日本で公開される、といふ事もないので、今回の新作公開は非常に嬉しい。興奮してしまふ。イエー! てな感じで観てきました。

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2005年11月02日

狼狽

 ババさん来店。私が、『ステルス』ダメでした、と言へば、「それが健全な感覚だと思ひますよ。ボクはひねてゐるから、ああいふ映画が大好きですけど。ロブ・コーエン最高! 『キャプテン・ウルフ』はもつとトンデモナイですよ!」と言ふ。さらにトモコが、『春の雪』が酷かつたです、と言へば、『やつぱり! これは……楽しみだー!!!』と悶へる。そんなババさんは『ヴェニスの商人』を観てきてゐた。どうでしたか? 「アル・パチーノ最高!」

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2005年11月01日

映画版『春の雪』

 TOHOシネマズ二条にて、トモコが『春の雪』(行定勲監督)を観てきた。『春の雪』とは、もちろん三島由紀夫の大傑作『豊饒の海』4部作の第1作の『春の雪』のことである。この傑作小説の映画化なのだ。私はこの小説の映画化を知つた瞬間から、しかも監督以下主要な俳優陣の名前を知つた時から、うわー、止めてくれー!! と頭を抱へてゐたのだけれど、しばらく前からこの映画の予告編が流れるやうになり、それを観た時は完全にブチ切れてしまつた。酷い! 酷すぎる!! 予告編で観る限り、原作と正反対の作品になつてゐるやうに思へる。周りの事情により引き裂かれる愛し合ふ二人…みたいな感じの宣伝がなされてゐるのだが、『春の雪』はそんな話ぢやない。といふか、さういふ通俗メロドラマを皮肉り、批判する話なのだ。無論、映画は原作通りに作らなければならない、といふ事はない。が、正反対といふのはどうか。ま、これは一応予告編なので、予告編なんて嘘ッぱちだらけな訳だし、本編を観るまでは分からないけれど…。

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2005年10月31日

ステルス

 TOHOシネマズ二条にて『ステルス』(ロブ・コーエン監督)を観る。一言で言つて、酷い映画だつた。個人的には今年のワースト1である。今回でハッキリ分かつたが、私、ロブ・コーエンがダメだわ。『トリプルX』の時も、あまりに話が幼稚でどうにもノれなかつたのだけれど、今回はほとんど白けまくつてしまつた。バカバカしい。確かに、私はバカな映画やアホな作品は大好きである。が、「バカ・アホ」と「幼稚」は違ふ、と私は考へる。「バカ・アホ」な映画は、様々な強張りを解きほぐし、固定化したものを粉砕・解毒して自由にする力があるが、「幼稚」な映画は、う〜ん、なんといふか、小さく縮こまつてイイ気なもんなんである。

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2005年10月30日

WHITE CHICKS(最凶女装計画)

 DVDで映画『WHITE CHICKS(最凶女装計画)』を観る。これは、ババさんのレビューにもあるやうに、今年のアカデミー賞の時に並み居るアカデミー候補作品を押しのけて、庶民(マジック・ジョンソン・シアターに集ふ人々)の圧倒的な支持を受けてゐる、と(クリス・ロックによつて)証明された作品である。その事を知つて以来、観たい! 観たい! と思ひ続けてきた訳だけれど、実を言ふと心の底では少々舐めてゐた。どうせアホなアメリカ人が喜んで観る、アホアホでお下劣な映画なんだらうなー、と。それを観て、アメリカ人のアホさ加減を嗤つてやれ! といふ底意があつたのも事実である。が、アホなのは私の方であつた。これは、恐るべき傑作映画だつたのだ!

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2005年10月29日

映画館で観る

 ババさん来店。弥生座にて本日から始まつたゴダールの新作『アワーミュージック』を観て来たといふ。初日といふ事で、浅田彰の解説つきだつたらしく、一寸羨ましいのであつた。で、浅田彰はどんな事を言つてゐたんですか? 

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2005年10月25日

コープス・ブライド

 TOHOシネマズ二条にて『コープス・ブライド』(ティム・バートン監督)を観る。人形アニメである。自らの結婚式の前日に、誤つて死者に求婚してしまつた主人公を中心に、生者と死者が入り乱れてテンヤワンヤ、といつた内容。音楽なども含めて、ティム・バートン一党の美意識が貫かれ、観てゐて非常に気持ちの良い映画であつた。

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2005年10月21日

実録・共産党

 雑誌『en-taxi』11号別冊付録『実録・共産党』を読む。これは笠原和夫の未映画化作品であり、ファンの間ではその存在が有名な作品である。戦前の共産党の活動、といふか主に官憲との闘ひを描いたもので、予想してゐた通り無類に面白い。思想的な事はほとんど抜きで、武力闘争のみを描いてゐるので、それこそ東映ヤクザ映画! といふか、血湧き肉躍る感じで、是非とも映画化して欲しかつた作品である。

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2005年10月17日

ファンタスティック・フォー

 TOHOシネマズ2条にて『ファンタスティック・フォー』(ティム・ストーリー監督)を観る。これがまた! なんともアホアホな映画であつた。ストーリー、設定、登場人物、全てがアホらしい。あんまりアホアホ過ぎて、ここには何か批評意識が隠されてゐるのでは? と勘ぐつてしまふ程だ。

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2005年10月16日

The EAST SIDAZ

 雑誌「en-taxi」11号を購入。実を言ふと、「en-taxi」はもういいかな、と思ひ、先号から買ふのをやめてゐたのだけれど、今号は付録でなんと! 笠原和夫の未映画化シナリオ『実録・共産党』がついてゐたので、思はず購入してしまつたのだ。ババさんに見せると、「お! これは! 是非買はねば!」と言ふ。是非、購入して下さい。

 DVDで『The EAST SIDAZ』を観る。

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2005年10月09日

メゾン・ド・ヒミコ

 MOVIXにて『メゾン・ド・ヒミコ』(犬童一心監督・渡部あや脚本)を観る。私はこの映画がMOVIXでやつてゐるのは知つてゐたけれども、別に興味もなくやり過ごしてゐたのだが、先日ベッチから、『ジョゼ虎』と同じ監督 & 脚本のコンビだよ、と教へられ、慌てて劇場に駆けつけたのであつた。危ない、危ない、このコンビの映画を見逃す訳にはいかない。

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2005年10月03日

シン・シティ

 TOHOシネマズ2条に『シン・シティ』(ロバート・ロドリゲス & フランク・ミラー監督)を観に行く。なんとも退屈な映画であつた。などと書くと、まるで貶してゐるやうだが、実はさうでもない。十分楽しめたし、面白かつたのである。

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2005年09月26日

チャーリーとチョコレート工場

 TOHOシネマズ2条にて『チャーリーとチョコレート工場』(ティム・バートン監督)を観る。いつ、どんな時でもどのやうな場所でも、観たい映画はどんなもの? と訊かれたら、こんなやつ! と答へるやうな映画。私にとつては正にそのやうな1本であつた。

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2005年09月21日

ジョゼと虎と魚たち

 ビデオで『ジョゼと虎と魚たち(犬童一心監督)を観る。すでに2年ほど前の映画であり、当時かなり評判になつた作品でもあるので、今さらながらの感がなきにしもあらずだが、やはり「良かつた」と言はずにはをれない。特にジョゼ役の池脇千鶴は最高だ。窓越しに下から見上げるジョゼ、「ここに居(を)ッて」と泣きじゃくりながら訴へるジョゼ、最初で最後の旅行の準備支度を終へ、煙草を吸ふジョゼ。全てが素晴らしい。これによつて、確実に池脇千鶴は映画史にその姿を刻んだ。と、私は確信します。

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2005年09月18日

最近の腹立つこと

 あー、書くことがない。仕方ないので、“最近の腹立つこと”でも書くか。

 最近の腹立つことと言へば、そりャ何と言つても、TOHOシネマズ2条にて映画上映前に流れる“お知らせ & お願ひ映像”である。あの、携帯電話の電源を切つて、とか、当館にはプレミアムシートが御座いますよ、などと映像でインフォメーションするやつの事だ。

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2005年09月12日

Be Cool

 TOHOシネマズ二条に『Be Cool』を観にいく。これはバリー・ゾネンフェルド監督『ゲット・ショーティ』の続編。監督はF・ゲイリー・グレイに変はつてゐるが、前回が映画業界が舞台だつたのに対して今回は音楽業界が舞台なので、頷ける監督起用である。出演はジョン・トラボルタ & ユマ・サーマンの“パルプフィクション”コンビに加へ、クリスティーナ・ミリアン、アウトキャストのアンドレ、ブラック・アイド・ピーズ、セルジオ・メンデス(!)、ワイクリフにRZA(気がつきませんでした)、エアロスミスと、ミュージシャンが大量出演してゐて、音楽ファンならかなり楽しめる。さらに前作に引き続き映画ネタも多くて映画ファンも楽しめるし、自己言及ネタも多いのでパズルファンも楽しめる。ザ・ロックも大活躍してゐるのでプロレスファンも楽しめるだらう。…と、色々な人が様々な楽しみ方をできる映画のはずなのだが、レイトショー故かお客さんはほとんどなし。私は最前列のど真ん中(ちよつと左寄り)の席を占め、ひとりで笑ひ続けたのでした。

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2005年09月02日

妖怪大戦争

公式サイト: http://yokai-movie.com/

 実を言ふと昨日は映画の日だつたので、MOVIXにて『妖怪大戦争』を観たのであつた。その感想を記す。…いやー、なかなか面白かつたですよ、“分かつてゐる”感じがプンプンして。なんと言つてもプロデュースしてゐるのが、水木しげる・荒俣宏・京極夏彦・宮部みゆきの「怪」チーム。妖怪学においては最高峰に位置する人たちでせう。さらに監督が三池崇史となれば、「そこそこ」「なかなかに」面白い妖怪映画ができない訳がない。そして実際、「そこそこ」「なかなかに」面白い妖怪映画であつた、といふ訳だ。

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2005年08月16日

スターウォーズ エピソードIII

 実を言ふと、昨日はTOHOシネマズ二条にて「スターウォーズ エピソードIII」を観てきたのである。ちなみに私はスターウォーズシリーズには何の興味もない。子供の頃に第一作と二作(エピソードIVとV)は観たが、あまり面白くなかつたので、以後の作品は観てゐない。印象も薄かつたのか記憶も曖昧で、どんな話であつたのかもよく覚えてゐない、といつた感じである。そんな私が何故「スターウォーズ エピソードIII」を観に行つたのか。それは…副島隆彦のスターウォーズ論を読んだからである! ババーン!

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2005年08月01日

宇宙戦争

 TOHOシネマズ二条に『宇宙戦争』(スティーブン・スピルバーグ監督)を観に行く。さて、私はTOHOシネマズ二条は初体験である。家のそばにあるので、完成したら行き浸りだ! などと言つてゐたが、案の定全く行つてゐないのが、これまたある意味予想通りで我ながらをかしい。で、映画の日でもある事だし、そろそろ様子を観に行くか、となつた訳だが、TOHOシネマズ二条で観るとなれば、それはやはり『宇宙戦争』だらう。TOHOシネマズ二条は、とにかく音が大きいらしい。ババさんによると、隣のシアターの音まで聞こえてくるさうだが、他の人々の証言でも、『宇宙戦争』を観るならTOHOシネマズ二条で! 臨場感が違ふ! 他の映画館でも観たが全然違ふ映画のやうだつた! などと吹き込まれてゐたので、心して乗り込んだのである。

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2005年07月31日

BELLY 血の銃弾

 DVDで『B000657NN6.09._PE_SCM#DCE85.jpgBELLY 血の銃弾』を観る。主演はナズとDMX、共演にT-BOZやメソッドマンも出てゐて、音楽はクールなR & Bやヒップホップ、といふ典型的なブラックムービー。ストーリーもまんま典型で、ストリート出身のブラックが強盗やドラッグディーラーをして荒稼ぎをしてゐるが、色々あつて最後は改心する、といふもの。それがちやうど世紀末に合はせて描かれ、新しい世紀の始まりと新生を重ねてみせる、といふのが工夫をしたところ、かな。

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2005年07月11日

神父と牧師

 先日「『ミリオンダラー・ベイビー』について」「続・『ミリオンダラー・ベイビー』について」で、なにげなく“牧師”と書いたけれど、あれ、“神父”だつたんぢやないのかなー、といふ事を今日は書く。

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2005年07月05日

続・『ミリオンダラー・ベイビー』について

 昨日の続き。では、今度は話をマギーからイーストウッドに(役名忘れてしまひました)移さう。イーストウッドは、毎週のやうに教会に行く。アメリカとて、全ての人が毎週教会に通つてゐる訳ではないので、イーストウッドは敬虔な方になるだらう。が、イーストウッドは、教会に行くたびに牧師にややこしい教理問答を仕掛けて、牧師に嫌がられてゐるのだ。これはどういふ事か。これは、とりあへず、イーストウッドがキリスト教の教説の全てを素朴に信じ切つてゐる訳ではない、といふ事を示すだらう。それどころか、かなり拘泥してゐる。ほとんどイチャモンをつけてゐるやうにさへ見える。これはある意味当たり前で、キリスト教における「原罪」の第一とは、なにより「自分の人生を自分で決める」ことだからである。人の人生は神がきめるものであつて、人間が自分で決めるやうなものではない。といふのが、キリスト教の大前提である。とすれば、「自分の人生は自分で決める」といふリバータリアンの信念は「原罪」となり断罪される事になるので、リバータリアンとしては納得しかねるだらう。イチャモンもつけたくなる、といふものである。

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2005年07月04日

『ミリオンダラー・ベイビー』について

 一日中雨。書くこともないので、『ミリオンダラー・ベイビー』の政治分析でもしてみやうかと思ふ。(またか! とか言はないで下さい。こつちも書くことがないんですから)

 すでにみなさん御承知のやうに、イーストウッドは政治的にはリバータリアンである。彼の作る映画はいつも優れたリバタリ映画となつてゐるのだが、『ミリオンダラー・ベイビー』も例外ではない。今回は、主人公マギー(ヒラリー・スワンク)の生き方が、端的にリバタリ的に描かれてゐる。ここで復習。リバータリアンとは? ーーーそれは簡単に言へば、自分のことは自分でやる、国家の世話にはならない、だから国家も俺たちのやる事に干渉するな! といふものである。マギーは正にリバタリ的で、自分の生き方は自分で決める(そのために猛烈に努力する・闘ふ)、といふ姿勢が強烈に一貫してをり、私なんぞはいたく感銘を受けてしまつたのであるが、さて。ここ日本においてはまだまだリバータリアンといふ言葉は馴染みが薄いやうで、「自分のことは自分でやる」とか言はれてもそんなん当たり前ちやうの? そんなん政治的主張になんの? てな反応が返つてきたりする。故に、この映画を通してリバータリアンの政治的相貌を露はにしてみやうと思ふ。

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2005年06月28日

こない

 コータローくん来店。今まさに、『ミリオンダラー・ベイビー』を観て来た帰りだといふ。どうだつた?

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2005年06月23日

The Fighting Temptations

 DVDで『ファイティング・テンプテーションズ』を観る。これはビヨンセとキューバ・グッディング・Jr主演による映画で、サントラ盤も素晴らしく、アメリカで話題になつてゐる頃から、「観たい! 是非日本での公開を!」と願つてゐたものだが、それも虚しく日本未公開に終はつてしまひ(東京のどこかではチョロッと公開したかもしれない)、諦観の日々を送つてゐたところ、目出度くDVD日本発売となつたものだ。しかも充実の特典映像。もちろん、ビヨンセが出てゐるからには歌のシーンが満載な訳だが、映画では一部しか使はれなかつたそれらが、まるごと入つてゐるのである! こ、これは…と、慌てて購入。アマゾンでは、予約で買へば2割引だつたのである。

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2005年06月21日

inhale! inhale!

 さう言へば昨日POWERくん御夫妻が来店してゐて、私はちやうど帰るところだつたのだけれど、話が思はず『ミリオンダラー・ベイビー』の事に及んでしまひ、ついつい盛り上がつてゐるうちに、閉店までゐ座つてしまつた。しかしそれだけの事はあつた訳で、当然の事ながらPOWERくんは私と観てゐるところが違ひ、その点を話し合ふのは非常に面白く、且つ有益であつたので、そのうちの些細な事を書き記しておかうと思ふ。

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2005年06月17日

ミリオンダラー・ベイビー

公式サイト: http://www.md-baby.jp/

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2005年05月19日

人体の不思議展/香港国際警察

 京都文化博物館に「人体の不思議展」を見に行く。これは文博始まつて以来の大ヒット展らしく、確かにチケット売り場が別に設けられてゐたりしてその盛況振りが窺へるが、内容的にはさう大したものではなく、予想の範囲を超えるものではなかつた。いまどき、各種メディアを通して人体の内部ぐらゐ、知れ渡つてゐるだらう? 周りの若者たちのコメントも、「まるで『北斗の拳』だな」「いや、『AKIRA』よ」「『マトリックス』ッて感じ?」「わー、あれ、『マーズアタック!』ね」と、こんな感じ。さらに「美味さうー」「あれ、昨日、焼肉屋にあつたよな」などと言ふものまであつたが、ま、言いひさうだよね。チョイと面白かつたのは、「脳の重さを体感しやう!」といふコーナーで、脳味噌を持つたこと。こ、これは……危ない、危ない。危うく一句詠むところであつた。

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2005年04月01日

ロング・エンゲージメント

 MOVIXにて『ロング・エンゲージメント』を観る。監督はジャン=ピエール・ジュネ、主演はオドレイ・トトゥといふ黄金の『アメリ』コンビ。スタッフや他の出演者もかなり『アメリ』と重複してゐて、実質『アメリ』スタッフによる新作、といつた趣の作品である。『アメリ』はあまりにも大ヒットしたために、賛否両論喧しかつたけれど、私は肯定派(トモコなどその年のナンバー1に選んでゐた)。理由は色々とあるが、なにより洒落てゐたのが気に入つた。といふと誤解を呼びさうだが、実際、本当に洒落た映画を撮るのは至難の業で、オシャレ映画と称されるものの大半は全く洒落てゐない。洒落たものを作るには、感性と技量の他に最先端のものに参入する才能が必要である。音楽で言へば、今ならヒップホップなんかの中に真に洒落たものがあり、いはゆるフレンチポップやボサノバなんかの中にはあまりない、といふ事だ。

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