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2015年05月28日(Thu)

鈴の雫/プレゼント配布/未来編 etc

5月19日〜5月26日

鈴の雫

大阪に行く用事があったので、ついでに映画でも観るかー、となって色々と調べてゐました。テリー・ギリアムの新作も気になるが、グザヴィエ・ドランとかまだ一本も観た事がないし、これを機会に観てみてもいいかも・・・などと考へてゐたら、「蟲師」といふ言葉が飛び込んできました。ええ?「蟲師」の映画とかやってんの?・・・と驚いて調べてみたら、正に劇場版「蟲師」。「蟲師 特別編 鈴の雫」といふ完全新作が上映中なのであった。

しかも、関西でやってゐるのは梅田ブルク7のみ。全国でも10館のみでの上映と、なんだか少ない。うーん、なんでこんな事になってゐるのか。私はアニメ界の情報に疎いのでよく分からないのですが、もっと騒がれても良いような気が・・・。しかも、この「鈴の雫」は「蟲師」の最終話といふぢゃないですか!つまり、これをもって「蟲師」は(いったん)終はるんだよ。これは、なんとしても観ねば。
「蟲師」は、基本一話完結のシリーズで、良質な幻想小説の趣きのある作品です。私は原作のマンガは読んだ事がないのですが(凄くいいと評判ではある)、アニメに関していふと、その作品を支へる文体(絵や音響、演出)が素晴らしく、惚れ惚れとしてゐます。特に気に入ってるのが、音。「蟲師」の音、音響はアメージングだよー。家で観る時は、音はオーディオに繋いで聴いてゐますが、それでも、一度これは映画館で聴きたいものだ、と思ってゐたので、この「蟲師」の映画化は正に天恵。しかも、梅田ブルク7は音響のいい映画館です。ギリアムもドランもすっ飛ばして、「蟲師」に駆け付けました。

劇場版、とはいへ、形はアニメ版と同じ。「鈴の雫」と「棘の道」(だったかな?)の二話が流され、最終二話を映画化した、といった感じです。で、やっぱ最終話「鈴の雫」が素晴らしい。絵、音、ともに突出してゐる。正に、かういふ「蟲師」を映画館で観たかった(聴きたかった)んだよー!と唸る感じで、できれば何度も観たい感じ。劇場いっぱいに鳴り響く鈴の音は、心身の底まで響き、世界が開けていく感じを味はひました。

しかし・・・これで「蟲師」が(いったん)終はってしまふなんて寂しい。もっとあの世界を堪能したかった・・・って、よく考へてみれば、私はまだ「蟲師 続章」を観てないんだった。わはは、まだまだ楽しめるぞー。

プレゼント配布

トモコが「劇場版 境界の彼方<未来編>」を観に行きました。この映画も、まぁ、アニメ映画の上映方法の定石に則って、毎週来場者プレゼントを配布してゐます。これが毎土曜日に配布が始まるので、大抵その週末でプレゼントはなくなり、平日に観に行く我々はプレゼントを貰ふ事はできません。実際、私はすでにこの映画を観たのですが、プレゼントは貰へなかった。・・・いや、別にいいんですけどね。
で、トモコなんですが、もうそろそろ上映も終はる、やばい・・・といふ状況だったので、無理して土曜日の朝一の回に観に行ったのです。もう、朝と夕方の二回しか上映してないので。別に、なにげなく行ったのですが、なんとラストひとつの席だったとか!トモコの後ろに並んでゐた人たちは、「次は18時の回ですー」と言はれてゐたといふ・・・。いやー、危ない、危ない。
でも、だからと言って満席な訳ではなく、結構空席が目立ったと。つまり、これはプレゼントだけ貰ひに来て、映画を観ない人がそれなりに居た、といふ事ですね。まぁ、そんな人はもう映画を3〜4回は観てるだらうから、別に観なくてもいいんでせう・・・。とはいへ、なんか、そんなんでいいのー??といふ気持ちがするのも確かです。うーむ。

あ、来場者プレゼントの色紙は貰へました。これがまた素晴らしい!こら、欲しいわな。

未来編

で、この「劇場版 境界の彼方<未来編>」なんですが・・・、まぁ、ね。予想通りと言ひますか、やっぱり伏線や放り投げた話の回収ができてゐない。いや、する気もないのか。そもそもこの作品、世界観の設定がちゃんとできてないんぢゃないかと思ふ。“妖夢”といふ怪物みたいな奴が跋扈してゐて、それを倒す能力を持った“異界師”といふ人間たちがゐて、主人公は妖夢と人間の間に産まれた“半妖”で、ヒロインは“呪はれた血の一族”に属する異界師で・・・といふ設定があるんだけど、それぞれが一体何で、どういった意味を持ってゐるのか、といった事が観てゐてもさっぱり分からない。ここまであやふやなのは、多分作ってる側も、よく分かってないんぢゃないかと思ふ。雰囲気と気分で押してる感じ。それで居て、様々に展開した話を全く回収せず、いざとなったら主人公のお母さんが出て来て、なんとなく解決?みたいな。うーん、私はこれは完全に失敗作だと思ふんだけど。
しかし、登場人物がそれなりに魅力的で、それらがワイワイやってるのを観てるだけで楽しい・・・といふ意見は分かるし、私もそれなりに楽しめた。でもねぇー、やっぱここまでガタガタだとねぇ・・・。
あと、個人的に気になるのは、セリフが良くないこと。ヒロインの「不愉快です」といふ口癖は、完全に上滑りしてる感があるし、それぞれの会話に於いても、なんか微妙にズレた使ひ方をしてゐて、気持ち悪い。しかし、なにより気になるのが、美月のセリフ。美月が主人公を言葉責めにする所が多々あり、それはとてもいい設定だと思ふのだけど、これがなんかすごーく外してゐる。ちっとも責めてる感がなく、単に下手なイチャモンつけてるだけにしかみえないし、これでは美月が凄く頭の悪い娘に見える。うーん、これはダメだ。ガハラさんの所で修行すべき・・・とまでは言はないけれど、このセリフ、一体誰が書いてゐるのかなぁ、脚本の人かなぁ、・・・この花田十輝といふ人かなぁ、よく見る名前だけど、この人、花田清輝のファンか何かでこんなペンネームつけたのかなぁ、まさか、それならもうちっとマシなセリフ書くよね・・・と思って何気なくWikiで調べたら・・・な、な、な、な、なんと!!!この花田十輝といふ人、花田清輝の実の孫だったよ!!!
・・・びっくりしたー。最近で一番ビックリしたかもしれない。花田清輝の孫がアニメ関係者だったとは・・・それは素敵な展開だとは思ふが、しかし、花田清輝といへば、私が若い頃に、その華麗すぎるレトリックに酔ひ痴れ、心酔した人。その人の孫だったら、もうちっと何とか・・・いや、それは関係ないか・・・でも、うーん、複雑な気持ちだ・・・。
(あ、もし他の人がセリフ書いてるんだったら、すいません・・・)

Comments

投稿者 sawa : 2015年06月03日 13:49

けんたろうさん、Snoopの新作アルバムは聴かれました?California RollのPVがかっこよすぎて悶絶する日々です。スヌープのダンスって、なんであんなにかっこいいんでしょうか…。

投稿者 元店主 : 2015年06月04日 04:03

sawaさん

やっぱスヌープはスタイルがいいからねぇ・・・。ところで、まだスヌープの新作聴いてないんだよ。いまや現行のヒップホップには食指が動かなくて。でも、sawaさんに言われてCalifornia RollのPVみたら、断然新作聴きたくなった!うーん、ありがとー。

最近のヒップホップで聴いたのはケンドリック・ラマーくらい。彼の「KING KUNTA」のPVもメチャメチャかっこいいよ。おすすめ。

投稿者 sawa : 2015年06月08日 00:50

ダンスにおけるスタイルの重要性を再認識していたところ、ご紹介頂いたケンドリック•ラマーのPVを観てその思いは見事に払拭!ムチムチボディの女性も背の低い男性も魅力溢れるダンス!やっぱり動きがものを言うんやなと明るい気持ちになりました。今回もまたかっこいい音楽を教えて頂きありがとうございました‼︎

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