京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > 元店主の日記 >

サブメニュー

検索


月別の過去記事


2010年03月14日(Sun)

バッド・ルーテナント 映画

MOVIXで「バッド・ルーテナント」(ヴェルナー・ヘルツォーク監督)を観ました。

この作品は、なんとアベル・フェラーラの作品のリメイクらしく、なんでヘルツォークがニコラス・ケイジ主演でフェラーラの作品をリメイクするのか、さっぱり訳が分からないのだけれど、なんかスゲーなー、といふ感じがする話ではあります。ババさんでも居れば、背後の事情をきくところですが、まー、居ないので、とりあへず映画館に足を運んだ、といふ次第です。

私はフェラーラのオリジナルは観てゐませんが、相当変へてゐる様です。まづ、舞台がニューヨークからニューオリンズに変はってゐる。この事だけで、さすがヘルツォーク!といった所で、ヘビやワニ、イグアナなんかがそこらを這ひ回り、セネガルからの移民が土俗的な儀式を繰り広げてゐるニューオリンズのダウンタウンは、正にヘルツォークの映画の舞台に相応しい。そこを、ズルズルボロボロになったニコラス・ケイジが、汚辱と悪徳の泥水に塗れ、手足をとられながらも、もがき、転げ回り、最後にはある恩寵に至る・・・・・・・。ヘルツォーク節の健在ぶりを堪能できる良作でした。

ニコラス・ケイジは正にはまり役で、44マグナム(だと思ふ)を不格好にベルトに差し、少し片足を引きずる様に傾ぎながら歩き、立つ姿がいい。表情もイってゐて最高です。

あ、さういへば、私は英語の聞き取りもほとんど出来ないし、基本は字幕を追ってゐてあまりセリフを聴いてないので、もしかしたら完全なる勘違ひかもしれませんが、ニコラス・ケイジが黒人のギャングのボスに対して、「easy! easy! easy! easy! (落ち着け!落ち着け!落ち着け!落ち着け!)、I'm not EASY-E!」と言って、「ドワハハハハハハハ!」と爆笑するシーンがあったと思ふのです。字幕では「落ち着け!落ち着け!オレは死なないよ」となってゐたのですが、どうでせう?
なんといっても、その黒人ギャングのボスを演ってゐたのが“イグジビット”ですからね。このギャグはあり得るかと。
誰か、ちゃんと聞き取れた人ゐませんか?

ところで、自分の作品がリメイクされると聞いたフェラーラは、「ヘルツォークもニコラス・ケイジも死んで地獄に落ちろ!」と記者会見で罵倒したらしく、また、それに対してヘルツォークも「オレはフェラーラなんか知らないし、オリジナルも観てない。興味なし」と応戦したとの事ですが、なんでそんな事になってゐるのでせうか。
ババさん、背後事情を教へてよ。

Comments

コメントしてください





※迷惑コメント防止のため、日本語全角の句読点(、。)、ひらがなを加えてください。お手数をおかけします。


※投稿ボタンの二度押しにご注意ください(少し、時間がかかります)。



ページトップ