京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > 元店主の日記 >

サブメニュー

検索


月別の過去記事


2016年09月11日(Sun)

東京/聲の形 etc

8月28日~9月6日

東京

カラク来店。カラクは現在、東京に住んで仕事をしてゐるが、たまたまこちらに出張があったらしく、時間の合間を縫ってやって来てくれたのだ。カラクは、大学生の頃からオパールに通ってくれてゐる最古参の常連さんのひとり。そんなカラクが、かう言った。「京都の人は、マナーに厳しいですねぇ」

なんでもカラクは本日、バスに乗って座席に座ってゐたらしいのだが、その時に自分の隣に荷物を置いてゐたら、さるヲバチャンに「座席に荷物置いたらあかんやないの!」と注意されたといふのだ。さらに、それは朝の話だったらしいのだが、今、オパールに来るのにもバスに乗ってゐたら、女子高生がスマホにかかってきた電話をとらうとして、さるヲバチャンに「バスの中でスマホはあかんで!」と注意されてゐたらしい。
「むろん、ボクやその女子高生が悪いのですが、東京ではまづそんな事はないので・・・ちょっとビックリしました」
ほう、そんな事があったのか。しかし、京都でも日常的に見る風景でもない様な・・・でもあんましバスに乗らんしな・・・などと考へてゐたら、カウンターで隣に座ってゐたカズが猛然と反論してきました。
「いやいや、東京の人の方が厳しいですよ!満員電車とかで、ちょっと肩が触れたとか、押されたとかで、すぐに『なにしてんだよー、あやまれよー!』って、絡んでくるんですよ!」
「ええー?東京の人たちって、基本他人には無関心なんで・・・そんな事はないと思うんですが・・・」
「いやいやいや、そんな事はない!ボク自身も東京に居た時に何度か絡まれたし、サラリーマン同士がそれが原因で争ってるとこなんか、何度も見ましたよ。うわー、東京って最悪ー、って思ってましたもん」
「さうなのかな・・・ボクは東京に7年住んでますが、そんなの一度も見た事ないですよ・・・」
「ボクはねー、東京に1年居ただけだけど、3度も絡まれたし、サラリーマン同士の争ひは、ほぼ毎週見ましたよ!」

・・・うーむ、東京は巨大だから、色んな側面があるのかもねぇ。

聲の形 (ネタバレなし!)

9月6日火曜日。19時からMOVIX京都にて、劇場アニメ『聲の形』の試写会に行って参りました。
『聲の形』は京アニによる劇場オリジナルアニメで、今年最も楽しみにしてゐた作品です。監督が山田尚子、脚本が吉田玲子で、作画監督が西屋太志・・・と、最強の布陣。原作つきなのですが、この原作マンガがまた名作の誉れが高いらしく・・・いや、どんなマンガなのか私は全く知らないのですが、漏れ聞く所によると、どうやら聾唖者のマンガらしい・・・と、なれば!セリフではなく映像と演出によって物語を表現する事に長けた山田尚子監督のこと、これはきっと北野武『あの夏、いちばん静かな夏』みたいな作品になるに違ひない!!・・・と、勝手に盛り上がって劇場に駆け付けたのです。
が・・・実際に観てみると、想像とは全く違ふ映画でした。

テーマはむしろ“いじめ”といふ重いもの。これを軽やかに、ポップに、と言っても、軽薄や浅薄に流れることなく、しっかりと胸に刺さる様に語っていきます。主人公の声優が同じ入野自由といふ事もありますが、なんとはなしに『あの花』を彷彿とさせる。・・・が、あちらはケレン味たっぷりに、派手に情動を揺り動かす演出がなされてゐたのに対して、こちらは基本、抑へた演出。で、ここぞといふ所にアクセントを入れる。過剰に煽ることなく、盛り上げることもなく、しかし、確実に胸に沁み入る様な作り。
これは、象徴性の高い演出がなされてゐるからだと思ふのです。象徴性・・・色々とありますが、この作品で一番目立ってゐるのは、やはり“橋”でせう。
“橋”とは、或るものと他のものを繋ぐもの。お互ひにとって臨界点であり、変容の場所。エッジ。この作品でも様々な事が、橋の上で起こります。
出会ひがあり、別れがあり、象徴的な死があり、再生がある。そしてなにより、奇跡が起こる。
“橋”の下には“水”があります。“水”とは、感情。そこへの落下は、自らの感情の奥深くに降りていく事です。そこから浮かび上がる事によって再生を果たす・・・といふのは、同じく京アニ作品である『Free!』や『氷菓』などでも見られた演出ですが、それを、この作品では重層的に渋く描いてゐます。山田尚子やったなー!と、私は思はず唸りました。

にしても、冒頭のアレには意表をつかれたなぁ。マジかよ。いきなり上がっちゃったよ。・・・まぁ、映画『けいおん!』のラストや、元バンド少女だった、といふ山田尚子の過去を考へれば、想像がつく事ではあるのだけれど・・・。

『聲の形』の正式公開日は9月17日土曜日。私も勿論、公開してからまた観に行くつもりですが、みなさんにも強烈にオススメします。『シン・ゴジラ』と並んで、今年観るべき一本ですよ!!!

Comments

投稿者 おいしん : 2016年09月12日 17:32

聖地大垣に是非お越しくださいm(_ _)m

まだ観てませんが、地元的にはかなり盛り上がっているようです!

投稿者 元店主 : 2016年09月13日 01:45

おうよ。あの“橋”には是非行ってみたいな。オイシンは、その場所を探しておいてくれぃ。

って、ことよりも、聖地オパールにも来るように。地元的にはかなり盛り下がっているようだし・・・。

投稿者 おいしん : 2016年09月16日 10:43

了解です! そっちの聖地にも行けるよう頑張ります( ̄^ ̄)ゞ

投稿者 オーソン : 2016年09月29日 19:39

大垣市で観てきましたー。そして、あの橋の場所にも当然行ってきましたよー。
いや、本当に良かったです。2回、観にいきましたが、まだ行くかも…。ちなみに、大垣では1日14回程上映しています!

投稿者 元店主 : 2016年09月30日 02:49

おー、オーソン。そういえば、オーソンに聖地案内して貰う、という手もあるな。ちなみに大垣市が『聲の形』の聖地巡礼マップを配布してるという話なんだけど・・・ゲットできないかい?

実は私は、正に今、『日常』を全話見終わったよ。いやー、めちゃめちゃおもしろかった!!!  で、思ったんだけど、将也も『日常』を見ていたのかなぁ。いや、「怪獣のバラード」を歌ってたし・・・って、別に『日常』を見なくても、知ってる人は知ってる歌だけど。

投稿者 オーソン : 2016年09月30日 19:31

聖地巡礼マップってスマホアプリでプレゼントしているやつですかねえ?これだと、スマホを持っていない私にはゲットできませぬ…。
たしかに『日常』でもエンディングで流れますね。気づかなかったです。『日常』いいですよねー。オープニングのアニメーションが気持ちいいですー。

投稿者 元店主 : 2016年10月01日 00:14

いや、スマホのアプリではなくて・・・。大垣観光協会とかいう所が作成した「聲の形舞台ガイド」という冊子があるみたいなんだ。もしかしたら、大垣では配ってないのかもしれないけれど(他から人を呼ぶためのものかもしれないから)・・・もしゲットできたら、お願いします。

OPは1期も2期も秀逸すぎるよね、『日常』。ヒャダインって初めて知ったけど、いやこの曲はいいわ。『日常』にドンはまり。CD買っちゃったよー。

コメントしてください





※迷惑コメント防止のため、日本語全角の句読点(、。)、ひらがなを加えてください。お手数をおかけします。


※投稿ボタンの二度押しにご注意ください(少し、時間がかかります)。

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.cafeopal.com/mt/mt-tb.cgi/2112

トラックバックの概要に日本語全角の句読点(、。)、ひらがながない場合は、いったん迷惑トラックバックとして保留されます。ご了承ください。

Trackbacks(このページを参照しているページ)



ページトップ