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2005年06月28日(Tue)

こない 映画, コータローくん

 コータローくん来店。今まさに、『ミリオンダラー・ベイビー』を観て来た帰りだといふ。どうだつた?

「ううーん……ダメでしたねェ。来なかつたですわ」

 あ、さう。なるほど、それは面白い。さういふ人もゐないと。オパール周りでは大好評だからね。

「さうなんですよ。ボクの周りでも評判良くて。…で、別にいいんですけど、さういふのッて、なんか気になるぢやないですか。どこが面白かつたん? どこらへんが来るとこなん? ッて、きいてみたい気持ちでイッパイになるんですけど…で、どこが面白かつたんですか?」

 うむ、それはだね…と、私はすでに日記に書いたこと、書いてゐないこと、さらに政治分析まで加へて、私が面白い・凄いと思つた点を説明した。が、もちろん、そんな事でコータローくんは納得しない。当たり前だが、言葉による説明ぐらゐで、今受け取つてきたばかりの自分の感想がさう簡単に変はる訳ないのだ。「はァ、さうですか。さうなんですか。さうなのか、なァ…ウウーン」と、いつた感じだ。結局、コータローくんの結論は「塩味が足りない」といふ事につきるやうである。

「別につまらなかつた訳ではなく、それなりに面白く観られたんですけど…。コクがない。塩味が足りない、といふ感じですね。全然違ふと言はれるかもしれませんが、ボクにとつては似たやうな映画として『エニイ・ギブン・サンデー』があるんですね。それの方が断然イイですね」

 なるほど。その後、話はボクシング談義に移り、ヒラリー・スワンクが如何にキチンとボクシングの練習をしてゐるか、といふ事を、彼女の動き・筋肉を通して説明して貰ふ。ううむ、興味深い。

 さういへば、もうすぐダーツバトルだな。

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