京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > 元店主の日記 >

サブメニュー

検索


月別の過去記事


2006年09月01日(Fri)

丹下左膳余話 百萬両の壷 映画

 京都文化博物館にて『丹下左膳余話 百萬両の壷』山中貞雄監督を観る。えー、世の中には観てゐないと話にならない、といふ映画がありましてー、ま、『七人の侍』だとか『東京物語』だとか『無法松の一生』とか色々日本映画にもある訳なんですがー、この『丹下左膳余話 百萬両の壷』もそんな映画の一本である。私は、この映画をまだ観た事がない、といふ人に会ふ度に、「そんな事では話にならないよ」と全く呆れた様な顔で言ひ、今すぐにでも観るように! と忠告し続けたりしてたのですが、実はそんな私自身がまだ観てゐなかつたのであつた。ワハハハ。

丹下左膳餘話 百萬兩の壺
日活 (2005/01/01)
売り上げランキング: 14,852

 いや、笑ひ事ではない。実際のところ、まだこの映画を観てゐない、観てないうちにリメイクまで作られてしまつた、といふ事が歳を重ねるごとに心に重くのしかかり、最近ではスッカリ十二指腸潰瘍にまでなつてしまつてゐたので、このままではヤバい、死んでしまふかもしれない、と、命の危機まで感じてゐた所に天からの慈雨。京都文化博物館が山中貞雄特集として上映してくれたので、ありがたい! これで死なずに済んだ、と、いそいそと出かけ、鑑賞に及んだといふ次第なのでした。

 素晴らしい。などと書くのも恥ずかしいほど、文句なしに素晴らしい。映画を観る原初的な楽しみが全て詰まつてゐる。これは、観てもないのに「観てないと話にならない」と言ふ人の気持ちも分かるといふものだ。ッて、それは私の事ですが、とにかく堪能しました。

 一編に流れてゐるのは、弱いものに対する暖かい視線、強きを挫き弱きを助ける義侠の精神、そして、どんな大金(百萬両!)よりも大切なのは自由と気心の知れた仲間である、といふ信念。……この映画を、今の腐り切つた日本社会にぶつけてやりたいねェ、ホント。いや、私はまだ見た事がないので未だ信じる事ができないのだけれど、お金が一番大切、とか、強い者が正しい、とか、あなたの脳みそ大丈夫? と訊きたくなる様な事を言ふ奴がゐるさうぢやないですか、今の日本には。もしそれが本当だとしたら、そんな腐り切つたゴミ溜野郎にはこの映画を……ッて、もういいですか。

 とにかく、まだこの映画を観てない人がゐたら、それは話にならないので、今すぐにでも観る努力をする様オススメします。

Comments

投稿者 kawakita : 2006年09月13日 22:41

お久しゅうございます。kawakitaです。
当エントリーに触発されまして、私もDVDで観てみました。
http://d.hatena.ne.jp/kwkt/20060912#p1

めちゃくちゃ面白いじゃないですかー。
ご紹介ありがとうございました。
(※なぜかTBできませんでしたので書き込ませていただきました)

投稿者 店主 : 2006年09月15日 00:07

おー!Kawakitaさん、お久しぶりです。
なんと、観られたのですね。で、面白かつたのですね。でせう?でせう?
これからはKawakitaさんも、まだこの映画を見てない人に「そんな事では話にならないよ」と、出来るだけ呆れた様な顔をして言つて下さい。
では、次には「手をつなぐ子等」(稲垣浩)を、是非。

投稿者 kawakita : 2006年09月16日 04:44

> 「そんな事では話にならないよ」
ぜひ使わせていただきますw

> では、次には「手をつなぐ子等」(稲垣浩)を、是非。
おおー、さらなるご紹介ありがとうございます。草の根を分けてでも探し出したいと思います。

ご報告はまたいずれ。

コメントしてください





※迷惑コメント防止のため、日本語全角の句読点(、。)、ひらがなを加えてください。お手数をおかけします。


※投稿ボタンの二度押しにご注意ください(少し、時間がかかります)。



ページトップ