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2011年05月20日(Fri)

まほろ駅前多田便利軒 映画

さて、今年は日本映画をもっと観よう!と、勝手に個人的に決めた訳ですが、その第一弾の「婚前特急」がいきなりの傑作だったので、些か嬉しい不意打ちで狼狽へ、慌てて次の映画を観に行きました。
「まほろ駅前多田便利軒」大森立嗣監督です。

この大森立嗣監督も、私は知らない・・・と思ったら、なんとこの人、麿赤兒の息子さんだった!さうかー、確か兄弟で俳優やってると思ったら、映画監督もやってたのかー。しかも、この映画は3作目。全2作は「ゲルマニウムの夜」と「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」。どちらも(観てないけど)題名は知ってるぞ。うーむ、すでにそこそこ名前を確立してる人だったんですね。
俳優に関しては、この作品は知ってる人が多い。なんといっても主演の二人を知ってる。瑛太と松田龍平。他にも、それこそ麿赤兒や松尾スズキや岸辺一徳、など。さういった訳で、「婚前特急」に較べ、圧倒的に既知感の強い中での鑑賞となりました(って、ホンマか?)。

まほろ市といふ所で便利屋さんをやってゐるバツイチの男。そこに転がり込む、昔の同級生。これもバツイチ。しかも、二人ともサラリーマンドロップアウト組。で、便利屋ですから、自然、人々の生活の中に入り込みことになり、様々な人々の生活の裏側が垣間見えてしまふ。さらに、何故か関はるのが、娼婦やギャングだったりして、しかも米軍基地やゴミ捨て場なんかが背景として出て来て、要するに世間のスタンダードから外れたものを描かうといふ意志に溢れた映画です。全体のトーンもオフビート。うーん、私好み。
・・・なのですが、どーも、いまひとつ何かが足りない。全てが無難にキッチリと枠の中に収まってゐる感じがして、うーむ、これはどうなのか。音楽も、これは“くるり”の人がやってるのですが、あまりに映画の雰囲気に合ひ過ぎて、これも“枠の中”感を強めてゐます。
話の展開も、映画が進むにつれて次第に主人公二人の過去が明らかになっていく。そこには、幼少期の虐待や家庭崩壊など、ある種の紋切り型が・・・などと書くのは酷でせうか。いや、紋切り型でも一向に構はないのです。それは普遍性に通じるともいへる。が、問題はそれの描き方にある、と思ふのですが、どうにも隔靴掻痒感が・・・。

嫌いな映画でもない。ケチをつけるつもりもありません。ただ、「婚前特急」でガツーンとやられた後だっただけに、ちょい拍子抜けしたとでもいひませうか。
それでも十分に水準作だし、楽しんで観る事ができたので、やはり観て良かった、といふ事になります。そもそもそんなビックリする様な傑作ばかりある訳ないし、それに洋画だって、基本は下らないものが多いですしね。

“今年は日本映画を観よう!”キャンペーンは、まだ始まったばかりです。(とか言ひながら、すでに5月か・・・)

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