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2005年12月21日(Wed)

『キング・コング』続き 映画

 昨日の続き。『キング・コング』はCGがブッ飛びに凄いけれど、CGにさほど魅力を感じない私としては、そのブッ飛びに凄い部分にそこまでの感銘は受けなかつた、といふのが昨日の話でした。

 で、次に、では『キング・コング』はCGが凄いだけの映画なのか、といふ話になる訳ですが、それはそんな事はなくて、3時間の長尺を全く感じさせない語りの上手さ、登場人物たちの溢れる魅力、など、さういつた点だけとつても、凡百の映画を遙かに越えた素晴らしい作品となつてゐます。だから私も充分楽しめた訳ですが、それでも、なんかしつこいやうですが、それでも、不満がない訳ではない。それは、なんとなく不完全燃焼感が残るところです。中途半端感、といふか。思ふにこの作品、色々と魅力溢れる登場人物が現れ、なんとなく思はせぶりなセリフや挿話が差し込まれるのですが、それらが充分に展開しない内に話が終はつてしまふのですね。コンラッド『闇の奥』を読んでゐる前歴不明の若い航海士の話なんてその典型でせうが、エイドリアン・ブロディーとナオミ・ワッツに関する話も、なんか中途半端。キチンと言葉にしなければ意志は通じない(心は通はない)、といふ命題を巡つて、演劇とキング・コングを搦めて、もつと展開できたはず! と、私なんて隔靴掻痒の感に捕らはれてしまふのです。

 要は、短すぎるんですね、上映時間が。だからこの作品は、『ロード・オブ・ザ・リング』のやうに、3部作にすれば傑作たりえたのではないか、などと、愚考する次第です。無論、今のままでもそこらの映画より面白いですが。

 ま、さういふ訳で。

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