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2005年11月08日(Tue)

FADE TO BLACK 映画

 DVDで『FADE TO BLACK』を観る。これはJAY-Zのマジソンスクエアガーデンで行はれた引退ライブの模様を収めた映像作品である。ここでJAY-Zの事をよく知らない人のために説明すると、キングと呼ばれ、またそれに値する人間がゴロゴロとゐるヒップホップ界で、間違ひなくトップクラスのキングの一人である偉大なラッパー、それがJAY-Zである。

 むろん実力的にもトップクラスで、ラップのスキルの高さは誰しも認めるところだし、作つてきたアルバムも傑作揃い。中でも『THE BLUEPRINT』は、雑誌「SOURCE」の5本マイク評価(満点。非常にとるのが難しく、今までわずかなアルバムしか5本マイクをとつてゐない、らしい。最近ではリル・キムがとつた)を獲得してゐる。が、それだけでキングになれる訳ではなく、キングは何より金を稼がなくてはならない。JAY-Zはこの点もバッチリで、ゲットーからマイク一本で這ひ上がり(裏稼業も相当やつてゐたやうですが)、レコードを売りまくり、自らレーベルを立ち上げそれを成功させ、服のブランドも作つてさらに稼ぎ、他にも飲食店を展開したり株や投機で儲けたりして、ヒップホップ界で最も稼ぐ男、に認定されたのだ。

 そしてさらに言ふなら、恋人はあのビヨンセ。今、女性界で最も“高い”女性である。ビヨンセは「私は宝石も家もクルマもみんな自分で稼いで買つてゐる。男には頼らないインデペンデント・ウーマンよ!(だからなめるんぢやないわよ、男ども!)」と啖呵を切つて、世の女性たちの圧倒的支持を受けた訳だが、また「恋人にするなら、ストリート育ちのワルで、頭も良くて、才能もあつて、強くて、さらに私より稼いでゐる男ぢやないとダメね」とも歌つて、世の(大半の)男性たちをションボリさせたりもしてゐて、さすが“高い”女性は違ひますなー、といふ感じなのだけれど、見事このビヨンセの要求に見合つてゐるのが、JAY-Zなのである。格好良すぎますよ、お二人さん。

 で、こんなJAY-Zの引退ライブなので、ビヨンセを始め、大物スターたちが沢山出演してゐる。メアリー・J・ブライジ、R・ケリー、フォクシー・ブラウン、ミッシー・エリオット、ゴーストフェイス・キラー、トゥイスタ…。凄いな、こりゃ。是非、生で観たかつた。個人的にはメアリー・J・ブライジと一緒にやつた『SONG CRY』が最高で、もう泣きさうになりました。生で観てゐたら絶対に泣いてゐたでせう。よし、次こそは何とか生で観るぞ! と強く思つたのでした。

 ……次? 何の次かつて? それはもちろん、次のJAY-Zの引退ライブですよ。どうやら来年あたり、JAY-Zは復帰しさうなのです。ははは、やはりな。さうくると思つてゐたよ。理由は「みんなが帰つて来いとうるさいから。また、オレがゐないとヒップホップが面白くないから」ださうです。ははは、カッコよすぎるよね、そりゃ、あんた。

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