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2009年02月21日(Sat)

チェンジリング 映画

MOVIXにて「チェンジリング」を観ました。

待望のイーストウッドの新作です。考へてみれば、昨年はイーストウッドの新作公開がなかったから、なんか映画的にイマイチの年だったのかも。なんて無茶な感慨を述べたくもなりますが、オパール的にはイーストウッドは絶対の存在です。毎年の様にイーストウッドの新作が公開され、それを観るたびに興奮してみんなと話し合ふ。特にババさんと・・・・・・、といふのが長年のオパール的風景であった訳ですが、今年はババさんが居られないのでそれが出来ません。・・・さうか!もうババさんはイーストウッドの新作を観る事ができないのか!!!・・・といふ当たり前の事実に想到して愕然としました。
この差は・・・圧倒的に大きい。なんなんだ、この私とババさんを隔てる深い深淵は!・・・と、一瞬クラクラ〜ときてしまひましたが、自分がイーストウッドの新作を観る事ができるのを感謝しつつ、話を「チェンジリング」です。

「これ、『女優フランシス』ぢゃない?」
とは、トモコの映画鑑賞後の第一声です。なるほど、権力に逆らふ女性が精神病院に入れられる・・・といふ展開はソックリでせう。なんて、実は私、「女優フランシス」は観てないんで、これに対してコメントできませーん。

「アンジェリーナ・ジョリーは、絶対にジェシカ・ラング(フランシス役)を意識してると思ったな」

うう〜む、さうなのか・・・。ま、年齢的に、子どもの時に観てる可能性はあるかもね。・・・って、大人になってから観る事もできるんだけど。
それにしても、イーストウッドの演出は冴えてるよねー。あの抑制されてゐて、でも必要な事は全て映像で伝へる、といふ。これぞ映画だ!と、ホレボレする。

「さうねー。でも、私は結構“老人力”を感じたな。なんか、分かりやす過ぎない?」

“老人力”・・・・・・。まー、今回の映画は、特にイーストウッド的主題が横溢してたからねー。連れ去られる子ども、変質者の犯人、偽善的権力と対峙するシングルマザーや娼婦・・・。それで、イーストウッドファンには分かりやす過ぎたんぢゃないかなー。既視感のあるシーンが連発するし。この映画は実話に基づくらしいけど、まるでイーストウッドのために起こった様な事件だね。
それにしても、この安定した滋味溢れる演出は、やはり老人力の名に値するかも。老人力は、分かりやすく、且つ深い、からねー。

「でも実話って・・・、こんな事がホントにあったのかしら。違ふ子どもを『あなたの子どもです』って押し付けるなんて、あまりに強引ぢやない?」

うん、ボクもさう思った。だって、近所の人や学校の友だちなんかも居る訳だし、そんな誤摩化し絶対通用しないでせう、普通。でも・・・、この映画を観てゐて、これはあり得るかも、と思ってゾッとしたね。権力側のあの強引なやり口!ああー、かうやって冤罪は作られるんだなー、と。

「痴漢にされたり、お酒にクスリを入れられたり?」

さうさう!本人やその周りは、こんな強引なやり方が通用するはずない、と思ってるから、割と気軽に構へてゐるんだけど、なんのなんの。相手を頭のおかしな人間、酒乱、変態、などと規定して、その線で強引に押しまくる!とにかく頭から相手の言ふ事はきかない。で、最後は本人の口封じ、と。今ならマスコミ使ってウソ情報を流せば一発だから、恐いよねー。

「マツヤマさんが、ウエ*サさんやナカ*ワ大臣の話に結びつけてレビューを書くと思ってたんだけど・・・」

意外や、見事にリバタリ的観点からのレビューを書いてきたねー。他にも黒沢清がパンフレットに表層批評的(?)観点から素晴らしいレビューを書いてゐるし、小林信彦も映画史的観点から鋭いレビューを書いてゐる。これだけいいレビューが出るのは、やはり映画が素晴らしいからなんだよ。みんな・・・イーストウッドの新作を待ってたんだ!

「ババさんもね」

そ、それを言はないで・・・・・・。

次は「グラン・トリノ」だ!!!

Comments

投稿者 マツヤマ : 2009年03月05日 00:25

おっ!対話形式。私たちのレビューがチェンジリングですね。植草さん、中川さん、嵌められましたね。そして小沢さんも、国民の財産を守ろうとしている人たちです。テレビ報道では「国策捜査」という言葉が飛び交ってます。それはいい傾向です。ってやっぱり私はその路線ですか?じゃぁ「グラン・トリノ」でチェンジしますか。
店主の「ベンジャミン・バトン」のレビューも読みたいなぁ。

投稿者 店主 : 2009年03月05日 23:36

いやー、売国奴の小泉一派による“小沢潰し”には、「やっぱやりをったか!!」って感じですよねー。今回はヒラリーが小泉一派に指示を与へにきた、といふ話もありますが・・・。

「ベンジャミン・バトン」・・・、も、もちろん、書きます。軽〜く、ですけど。

投稿者 風の沙門 : 2009年03月09日 00:14

お邪魔します。

先日、オパールが移転して初めて珈琲を飲みに行ったのですが、
分煙化されているのを知らず、軽く驚いた競馬馬鹿です。
移転前は競馬新聞読みながら煙草を燻らせるのが普通でしたから。

喫煙スペースがあったのは有難かったッス(;Д;)

さてさて、イーストウッド作品。
『パーフェクトワールド』、好きです。
『ミスティックリバー』、愛してます。

『ミリオンダラーベイビー』、観てません。
『父親達の星条旗&硫黄島からの手紙』、観てません。
そのうち観ようと思いつつ、時間だけが経過している状況です。

ゆっくり映画を観る時間がほしい。
でも、その時間があるならゆっくり競馬に行きたい。
時間って幾らあっても足りないッスね。

長々とコメントを綴ってしまいそうですので、そろそろ失礼致します。
また競馬場に行く前日に珈琲を飲みに行きます。
今後ともよろしゅうに。

【追記】

菅さんって、昔と比べて、小沢さんの顔に似てきたと思いませんか?

投稿者 店主 : 2009年03月09日 01:03

風の沙門さん、こんにちは!

そして、申し訳ありません。さうなんです、オパールは分煙化したのです・・・。でも、これから暖かくなって、テラス席=喫煙席も気持ちよ〜くなってきますので、ぜひ、めげずに御来店下さい!

イーストウッド、最高ですよねー。私も「パーフェクトワールド」は大好きな作品です。
そして、顔の話ですが・・・、すいません、私はテレビを観ないので、最近の政治家さんたちの顔がどうなってゐるのか、分かりません!

御来店、お待ちしてをりまーす。

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