京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal：Home

メジャーどころ、といふ事でいへば、真っ先にMOMAがあがるかもしれません。確かにMOMAも良かったです。んが、私の個人的な意見を述べさせて貰へば、デ・ヤング美術館が良かったですね。デ・ヤング。さて、ここのどこが良かったのか。
まづ、名前がいい！ まるで・・・焼きそばみたいでせう？ この名前だけで、日本人なら（関西人なら？）グッとここに親しみを持つはずです。
次に、建物がいい。プラダの青山店や、北京オリンピックのメインスタジアムであるあの“鳥の巣”を作ったヘルツォーク＆ド・ムーロンによる設計。といふ事で、例によって建物の表層が凝りまくってまして、周りの美しい公園（ゴールデンゲートパーク）に絶妙に溶け合ひながらも、その形によってドンッとした存在感を示してゐる。う〜む、カッコいい。さらに、最上階の展望台からはシスコの美しい街並みが一望できて、嬉しい事この上なし。わーい。
もちろん収蔵品も良くて、アジアやアフリカ、ネイティブアメリカンなどのプリミティブなアート作品と、ヨーロッパ＆アメリカの“ど”モダンなアート作品が併存してゐて楽しめます。思はず「うーん、モダンプリミティブ・・・」と呟きさうになりますが、別に性器にピアッシングした人が歩いてゐる訳ではありません。
我々は時間がなかったので散策できなかったのですが、このデ・ヤングのあるゴールデンゲートパークもなかなかに良ささうでした。次に来る事があれば、ゆっくりとここを散策したい、と思ったのでした。

デ・ヤング美術館。誰かさんの作品製作中。

さて、しばらくシスコに滞在するのなら、郊外に足を伸ばすのもいいのではないでせうか。我々は３回、足を伸ばしました（バークレーを入れるなら、４回。バークレーも素晴らしい所でした！）。
ひとつは、ヨセミテ国立公園。ここはアホみたいに広いところ（茨城県の約半分）に、バカみたいに雄大で美しい自然の詰まった公園です。スケールの大きさに圧倒され、自分のチッポケさを実感させられて茫然とした後に、続いてこの大きなものに自分が繋がってゐるといふ、さういった宇宙感覚を味あはせてくれる、パワースポットです。

ヨセミテ。高いです。眩しいです。

二つ目は、ナパヴァレー。・・・お、今日（１１月２０日）はヴォジョレー・ヌーボーの解禁日ぢやありませんか！ って、別に私はそんなにヴォジョレーには興味はないんですが、ワインには大いにあります。うまいワインを飲むこと。これぞ人生の喜びだ！！！ などと、恥ずかしげもなく言ってしまふ、どうしようもない人間なのですよ、私は。はははー。・・・あーー、いやー、カリフォルニアワインはうまい！
ナパはいはずとしれたワインカントリー。ロドニーストロングが好きなので、ホントはソノマにも行きたかったんですが、ま、時間がないから仕方がない。ナパをぐるぐる廻って、ワインをガバガバ試飲して、調子に乗って何本かワインを買ひ込んで・・・。あー、楽しかった。
むろん、シスコに居る間中、夜は毎晩ワインと共に更けて行ったのです。

幸せさうな人々。バカみたいに見えますね・・・。

三つ目は、カーメル。ここは全米屈指の美しい街として知られる所。街の景観を保つために、住民の合意によって信号機を廃止した程のところです。温暖な気候、美しい自然、花々が飾られた家々・・・・・・って、実はそんな事はどーでもいいのです。私にとってのカーメルは、なんと言ってもクリント・イーストウッドが市長を務めた街といふ事だー！！！ ババーン！
ミーハー丸出しで、イーストウッドのやってゐるレストランやジャズの店などを見てきました。うーん、これぞ旅の醍醐味！

イーストウッドの店。彼がピアノを弾くこともあるとか。

その他にも、ここには書けない楽しい事が色々とあったのですが、それはそれ、これはこれ、といふ事で。とりあへず、これにてシスコに関する日記は終はり！
みなさん、シスコはいいとこですよー。