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2009年02月17日(Tue)

イタリアで車を運転する2 生活

徐々に日が長くなってきて、気持ちいいったらありゃしません。…ということで今日はイタリアにおける自動車交通事情についてパート2。


"La strada non è una pista di velocità!" =『道路はスピードサーキットではない!』なんて道路電光掲示板に表示されているイタリアで車を運転するという行為は、ある人にとっては自殺行為のように思えるかもしれません。実際、イタリア人でも、私がイタリアで車を運転しようと思っていることを聞いて「えっミラノで運転するの!、大丈夫かいなー」なんて脅してきたりしましたから。

だが、そんな脅しを気にしてては何も始まりません。イタリアの運転が滅茶苦茶であることを自慢に思っている人たちの、「どーだ、イタリアの運転はすごいんだ。お前さんなんかにゃ無理さ!」 という誇りの気持ちの表明に過ぎないことだってあるのです(これホント)。現に、いまも沢山の人たちが車を運転しているではありませんか。私が運転できないなんてことはあるはずがない。あってはならぬ。アッチョンブリケである。

とはいえ慎重さは重要です。おそるおそる運転を始めてみると…。あれ、なんだい、余裕やん! というのが私の率直な感想。ミラノで車を運転するのは難しいことでも危ないことでもないと言い切ってしまってもいいと思います。

確かに、日本の車の運転の仕方とイタリアの車の運転の仕方は同じではありません。イタリアでは、割り込みしてくる、ウインカーを出さない、すごく飛ばしている、かと思えばすごくノロノロ走っている、信号を無視する、ボヤボヤしてると容赦なくクラクションが鳴らされる、普通の道で追い越しをかけられる、などなど、日本ではあまりお目に掛かれないシーンが日常となっています。これだけを取って判断すれば、イタリアでの自動車の運転は気が抜けない! ということになるでしょう。でも実際には、危険が一杯というわけではないのです。

数ヶ月運転して私が確信したことは、イタリア人は「交通ルールを遵守する」ことを重要視していない、ということです。むしろ、ルールは置いておいて、目の前に道があるから走る。隙間があるから入る。前の車が遅いから抜かす。という、非常に人間味あふれる走りをみなさんが実践している結果、このような交通事情が形成されているのです。ですから「交通ルールをビシっと守る!」的な運転をしていると、却って危ない目に遭うのです。

さて、こういう自由な空気が漂っている中で運転をするというのは、非常に快適です。走りたいように走ることが許されるからです。ですから私、日本で車を運転するのはあまり好きではありませんでしたが、イタリアでは車の運転が非常に楽しいと感じています。

それから、人々があまりイライラしていないのもいいですね。イライラしている風に見える時もありますが、日本のように本当に苛ついているわけではない。だから、クラクションを鳴らされたとしても平然としていて宜しい。口論になったとしても、決して殴り合いになるようなことはなく、互いに言いたいことだけを言って喧嘩は終了するのです。

イタリアに来られることがあれば、是非レンタカーで旅をされることをお勧めします。でも、交通ルールが完全に崩壊していると言われるナポリでは辞めておいた方が無難かも…

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