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2015年10月29日(Thu)

にっぽん文楽/ピッチパーフェクト2/看板 etc

10月19日〜10月26日

にっぽん文楽

難波宮跡公園にて「にっぽん文楽」を観劇してきました。「にっぽん文楽」とは、日本財団が主催する文楽公演です。まぁ、みなさんも御存知の様に、大阪府・市が文楽に対する補助金を減額するといふ、歴史に残る愚挙を敢行してゐる最中ですから、それに対してなんとか文楽を護らねば、といふ動きも出て来る。そんな中のひとつがこの「にっぽん文楽」でして、これはあまり今まで文楽に触れたことのない人たちに、文楽の魅力をアピールしようと、移動式舞台小屋でもって野外公演を安価で提供する、といふものです。
だから、私の様にすでに文楽ファンの人間が行くのは多少筋違ひかとも思ったのですが・・・移動式舞台小屋での野外公演ってやっぱ観てみたいし、それに、まぁ、そんなに満席って事はないだらう(つまり、私が行くことによって、文楽ファン予備軍の人が行けなくなるといふ事はないだらう)、と勝手に自分を納得させて、行って来たといふ次第です。

演目はふたつ。「二人三番叟」と「本朝廿四孝 奥庭狐火の段」。んー、まぁ、私的には何度も観てる演目だし、そんなに好きな演目でもないので、もっと他のものやればいいのに、とか思ひましたが、初心者向けの公演ですから、そこに文句を言ってはいけない。津駒大夫が休演したのも痛かったけど・・・でも玉男がさすがに良かったしな。それに野外での舞台はやっぱ楽しい。十分に楽しめました。
ところで、この公演は初心者向けといふ事で、なんと解説時間の方が公演時間よりずっと長い!・・・これは、どうかなぁ、と不安に思ってゐたのですが、なんのなんの。この解説が凄く面白かったのです。
義太夫や三味線、人形に関する説明は、確かに知ってゐる事ばかりでしたが、この解説がなかなかに巧みで、ってか要するにオモロい。ガンガン笑ひをとりにくる感じ。客席も笑ひの渦が巻き起こってゐました。
あと、組立舞台に関する説明が、純粋に面白かった。こちらは知らない事が多く、へー、と感心することしきり。宮大工の親方と若者の喋りも、朴訥とした感じでとても良かった。さういへば、若者が「予算も時間もない中で、苦労してやりました・・・」ってな話をしたあと、親方が慌ててマイクをとって「いま、若者が『予算も時間もない』と言ひましたが、予算の方はスポンサーがしっかり居ましたので、十分ありました。そこは訂正しておきます」と言ったのが可笑しかった。わはは。

今回の公演は、今年の3月に六本木ヒルズで行ったのに続いての2回目といふ事らしいけど、これからももっと続けばいいと思ひました。

あ!関係ないけど、嶋大夫引退の報が・・・。そ、そんな!人間国宝になってから、まだ一度も舞台に出てないやん。それに嶋大夫まで居なくなったら、どーすんのさ。・・・う〜ん、文楽界もなかなか厳しいなぁ。

ピッチパーフェクト 2

TOHOシネマ二条で「ピッチパーフェクト 2」を観ました。大学のアカペラ部の闘ひを描いたコメディで、アメリカでは大ヒットをした前作から3年。待望の2作目で、アメリカでは前作を超える特大ヒットといふ今作ですが・・・。
はっきり言へば、前作に較べて、作品としてはかなり落ちた感じでした。なんつーか、続編故の悪い所が出てしまって・・・前作の世界・設定に頼りすぎてゐて、ストーリーも人物描写もかなり雑。演出も散漫で、今作で初めて「ピッチパーフェクト」に触れた人にはキツい出来だと思はれます。
とはいへ、前作でファンになった人にとっては、まぁ、楽しめるでせう。私も楽しんだ。んー、こりゃ雑だなー、と内心呆れながらも、前作のキャラや設定を踏まへた上での遊び心満載には、やっぱ嬉しくなるし、歌が始まればグッとくる。予算が増えたのか、ゲスト陣も豪華になってるしね。
歌の力は偉大だわー。

看板

気がついてゐる人は気がついてゐるでせうが、ここ一月ほど、オパールのメニューを書いて入り口に置いてある立て看板は、すでに崩壊してゐました。風雨に晒され、台風に飛ばされたりして、すでにバラバラ。が、それをガムテープで止めたりして誤摩化し、自立できないので壁に立てかけてをりました。
いつまでもこんな事ではいけない。オパールの立て看板といへば・・・といふ事で、北海道からミカンさんを招聘。三日間で立て看板を二つ作成する、といふハードミッションを課すことにしました。
火曜日。ミカンさんは北海道から飛行機で関空に到着。我々と難波宮跡で合流し、そのまま焼酎のワンカップなどを煽りながら文楽を鑑賞して、その後はホルモン焼きをつつきながらシャンドンのボトルを抜いてがぶ飲みなんかして再会を祝したりしてたら、帰りの阪急電車で気分が悪くなって、高槻で途中下車するハメに陥ったりしました。う〜む、大丈夫か、これから先。
しかしながら、そこはさすがミカンさん。残りの二日間を、オパールを手伝ひつつ、梅本座にも参加しつつ、トモコのタロットも受けつつ、ほぼ徹夜で走り抜け、見事に立て看板を二つ完成させて、金曜日の朝4時に我が家を出て行きました。お疲れ〜。
といふ訳で、今やオパールの入り口には、ミカンさん制作のニュー立て看板が燦然と輝いてゐるのであった。みなさん、おこしやす。

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