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2013年12月14日(Sat)

「まどマギ」風雲記 映画

先日、「劇場版 魔法少女まどか★マギカ <新編>叛逆の物語」の6回目を観に行ってきました。
6回観た、とは文字通り6度同じ映画を観た、といふ事ですが、回を重ねてもその面白さが減ずる事は全くなく、もう次にどんな映像・セリフ・音楽が来るか分かってゐるので、最初から最後まで一分の隙もなく楽しみ尽くした、といった感じです。さらに、観るたびになんらかの気づきがある。
うーむ、完全に個人的カルト映画と化してゐます。

カルト映画の信者の常として、布教にも努めてゐます。はっきり言って私の周りにゐる知人・友人たちや、オパールの常連さんたちは、アニメとは無縁な人々です。さういった人たちに奨めるのが、また、困難でもあり、楽しくもある。
まづ最初は100%の拒絶に会ひます。私の熱心な話し振りに多少の興味を持ってくれた人も、絵をみせれば「あ、絶対に無理!」と再度の激しい拒絶。ふふふ、そんな事で簡単に引き下がると思ってゐるのかぁー、私だって最初は絶対に無理!!!と悶絶した所から始まったのだぁー!と、そこから私の持てる全ての知識・情熱・レトリック・魔力を駆使して丸め込みにかかるのです。
はっきり言って、大変です。なにせまづ、テレビ版(全12話)から観て貰はないとならない。映画は続きなので、どうしたってそこから初めて貰はないと。さらに、「まどマギ」は絶対ネタバレ禁止なので、ストーリーや内容の細かい事に触れる訳にはいかない。ここまでの制約を背負ひながら、哲学的・藝術的・文化史的・宗教的・形而上学的・政治的・・・など様々な観点からその魅力を、修辞に修辞を重ねて、滔々と述べたてる!
で、結果として、今わかってゐるだけで約20人の人を劇場に送り込む事に成功いたしました。そして、ほぼ全ての人から「観て良かった」との答へを得てゐます。中には、すでに2回、3回とリピートしてる人も。わはははは。嬉しい。

とはいへ、さすがに私(とトモコ)が6回も観に行った・・・といふ事実を知ると、「え・・・」と明らかにひいていく人も出て来てゐます。まぁ、仕方ないか。この映画、魔法の映画なんだけどなぁ・・・。すでに「誰にわかって貰ふ必要もない」あるひは「誰にも分かるはずもない。この感情は私だけのもの。まどか(マギカ)のためだけのもの」と、ほむらちゃん状態になってゐる私です。

別に網を張ってる訳ではないんですが、今やオパールのカウンターの上には様々な「まどマギ」グッズが並んでゐるのです。それを観て、「あ、これいい!何ですか?」と尋ねてくるお客さんがちょくちょく居るので、「ふっふっふ、これが何かと訊かれるんですね・・・」と、メフィストフェレスと化す私。かういった事を尋ねてくるのは、大抵女の子なんです。
それでも先日、中年の男性の方が「ほほぉ、これええねぇ。あちらのもん?」と尋ねてきたので、「いえ、日本のアニメなんですよ」と私が答えたら、「へー!さうなんや。・・・御主人、そっちの人ですか」と言はれたので、私ははっきりと「違ひます」と断言しておきました。
いや、別に私は「そっちの人」たちをバカにしてる訳ではないですよ。端的に違ふから違ふと答へただけ。最近のアニメは「まどマギ」しか知らない私が「そっちの人」なんて・・・「そっちの人」にも失礼でせう。

あと特筆すべき事は、「まどマギ」のおかげで感性が変はりました。アニメ絵に対する拒否感が劇的に減ったのです。以前は街に貼ってあるポスターなどにアニメ絵が使はれてゐると、景観を汚す!と些か不快に思ってゐたのですが、今では「まー、いいんぢゃない」と思へます。
なにより、痛車(イタシャ)。あのクルマのボディ一面にアニメ絵が描いてある奴ですが、あれを先日見かけた時、「おお!カッコええー」と思ってしまひましたもの。ローライダーの次は痛車かな。

年内に最低でもあと1回は観たいな。

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