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2010年10月05日(Tue)

海老蔵と結婚 歌舞伎

さて、南座での「九月大歌舞伎」も無事に終了した訳ですが、海老蔵ファンとして、観劇の感想を一言述べておきませう。
うむ、そんなに悪くない。そつなくこなしてゐる感じ。かな〜り、こなれてゐる、といふか。ある種の凪ぎ状態、といふか・・・。いや、つまりこれは私的にはなにかいまひとつ物足りない、といふ事でもあるのです。海老蔵の持ってゐた、ともすれば不安定感に繋がるムチャクチャなもの、が欠けてゐる。と、これはつまり安定してゐるともいへる訳で、まー、いい事なのかもしれないけれど、なんか、面白くない。なんだ、これは。もしかしたら、これは結婚した事と関係があるかもしれない。
と、いふ事で、たまたまベッチから借りた“海老蔵結婚披露宴を放映したテレビ番組”のビデオがありましたので、それを観る事にしてみました。

予想してゐたとはいへ、酷い。これは、酷いな。テレビ放映が入ってゐる時点で、下品・下劣なものになるのは当然なのですが、それにしても、なぁ。どんだけお金が掛ってゐるとか、ハプスブルグ家がどーとか、有名人や有力者がこーとか。挙げ句の果てには、ロイヤルウエディングときた。意味分かって言ってるんでせうか。不敬だらうが。・・・と、まぁ、呆れたのですが、役者ですから、ここまで恥を晒してでも名を売り、実をとるのは仕方がないのかもしれません。本人等にとっては、これもひとつの公演なのかもしれませんから・・・・。

あ、さういへば、ビックリした事に、列席者の中に亀治郎らしき人が居た事です。あれ、変だなぁ、亀治郎は海老蔵の披露宴に出席しなかった、と聞いてゐたのですが。見間違ひ、かなぁ。うーん。でも、小泉、森、前原の極悪3人組が出席して、樽を割ってゐたのは事実なので、私の作った「海老VS亀」の図式はまだ有効です。だから、いいか。

閑話休題。この様に観るのになかなか苦痛を強いられる披露宴ではあったのですが、とても興味深い事もありました。
私は海老蔵の結婚の話を聞いた時に、ああ、海老蔵、無事に見合ひして結婚したんだな、と思ひました。無論、世間的には“恋愛結婚”といふ事になってゐるのは分かってましたが、そんな訳はないだらう、と。市川宗家の跡取り息子が、それも海老蔵の様な遊び人が、恋愛結婚できる訳ない。周りが、しっかりとした人を選び、その人と見合ひして、結婚するはずです。昔から、良家のお坊ちゃんは若い時に散々遊んだあと、親の決めたしっかりした相手と結婚し、家を継ぐ、といふのは定石。その方が上手くいく。私の周りでも、見合ひ結婚した夫婦の方が、仲良くやってゐる例が多いです。
だから、海老蔵は見合ひ結婚だらう、と私は勝手に思ってゐたのですが、そもそも相手の小林麻央さんといふ方を私は全く知らないので(テレビみないから)、はてさてどんなもんかいな、とは思ってゐたのです。
それを、初めて見ました。で、うん、なるほど!これは間違ひなく見合ひ結婚だ!と、確信が深まった次第です。
いや、そら、証拠がある訳ではないんで、あくまで私の邪推、妄想に過ぎませんが、まー、さうだらうと。さう思はせる要素が満載の披露宴でした。

まづ、相手の麻央さん。非常によく選ばれてゐる、と感心しました。海老蔵の結婚相手に相応しい。地味で無難、でも清楚で安心感がある。あくまで夫を引き立てる感じ。が、夫よりはるかに頭が良ささうです。そして、最大のポイントは目が大きいこと。何と言っても、市川宗家の息子は目が大きくないとダメ。睨みができないもの。息子は母親に似るといひますから、目が大きいのは絶対のポイントでせう。

披露宴は演出感満点で、たとへば話題になった海老蔵のルビー掘り。あんなもの、フィクションに決まってるんで、本人たちもエンターテインメントのつもりでやってゐると思ひます。だから、あんなのウソだらう!なんて非難するのは愚の骨頂。ただ、ちょっと白々しかったかな・・・。だもんで、海老蔵もさすがに、「こんなものにつき合はせてしまって、すいません」と平謝りしてゐました。やー、海老蔵、正直だなぁ。
私が海老蔵に好感を覚えるのは、このウソをつけない所です。だから、私が最も爆笑したのは、海老蔵がインタビュアーから「小林真央さんと初めて会った時の第一印象は?」と訊かれて、答へたところ。
「俺は“結婚するな”と思った、って、言ってるだらう」
そらさうだ!お前の見合ひ相手だ、と言はれて会ってるんだらうし。
海老蔵の、過剰に“愛”を強調する言動も、以前からの歌舞伎における過剰な演技に相応しい。市川海老蔵、これからは全世間を相手に、舞台を相務めさせていただきます、といふ所でせうか。
それでも、ついついウソをつけなくて(演技に徹せなくて)、なんとなく地をダラリと露出させてしまふ所が、海老蔵です。ぼくは、そんな海老蔵が大好きです!!!(伊藤某風に)

さて、そんなこんながあった後の「九月大歌舞伎」。さういった事を勘案してみるに、海老蔵は一種の諦念に達してゐる様にもみえました。それ故の安定感、ソツのなさ、なのか。しかし、私はこれを一種の凪ぎの状態、過渡期である、と捉へたいと思ひます。結婚をする事で、海老蔵は何かを超えたのです。今は、その事態を自分の中で消化しきれてゐない。が、海老蔵はこのままでは終はらない。全てを消化しきった時、役者としてとてつもない飛躍があるのではないか。

が、市川家が“悪いところ(ダークサイド)”と繋がってゐるのも確かなので、事態はさう簡単には進まないのも事実でせう。そこに、亀治郎がどう絡んでくるのか。
わああ、楽しみだぁ!!!

Comments

投稿者 ルビー : 2010年10月08日 14:49

奥様の麻央さん、海老蔵より有名タレントさんですが?
海老蔵が一目ぼれして猛アタックしたんですよ。
あなたの妄想を壊してもうしわけないけど。
あっ、わざと?

投稿者 元店主 : 2010年10月09日 06:26

ルビーさん こんにちは!

あ、さうなんですか。麻央さんって、有名タレントさんなんですか。私は聞いた事がなかったもんで(テレビ見ないから)。
でも、海老蔵より有名タレント・・・といふのは、正にその通りかもしれませんね。だって、海老蔵は別にタレントぢやないし。

海老蔵が一目惚れで猛アタック・・・といふのは、まぁ、世間的にはその様になってゐるのかもしれませんが、私にはどうもさう思へないんですよねー。何か決定的な根拠、みたいなものがあるんでせうか?もしあれば、御教示下さい。

あと、私の妄想なんて、いくら壊してくれてもいいですよ。所詮、妄想は妄想だし。
下らん妄想書いて、申し訳ないです。

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