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2006年11月30日(Thu)

カクコト コクスコト2 書・篆刻

 新神戸オリエンタルアベニューのギャラリー田中美術にて開催中の「カクコト コクスコト2(Love Letters) 寺田和仁作品展」に行つてまいりました。昨年に引き続いて2回目のこの展覧会、前回同様いはゆる“篆刻”の枠に収まらない広がりとポップさを持つた、寺田さんらしい作品展となつてをりました。

 さて今回は「Love Letters」と銘打つてあるだけあつて、書簡印が中心の作品群となつてゐます。書簡印とは、手紙の最後にポンと押したり、封をしたところにペタと押したりする印のことです。これを押すと手紙のグレードがグンと上がつた様な気がする、といふか本当にグレードが上がつてしまふといふ、便利な代物です。世の中何でも形式が大切、といふか、形式が定まらないと中身も伴はない、といふのが恐ろしい真実なのであつて、故に書簡印は全日本人に必要なのではないか? などと思つたりする訳です。

 え? 手紙なんか書かないッて? …まァ、確かにさうかもしれません。テラリーも、オパールに来て私に無理矢理手紙を書かされるまでは手紙を書いた事がない、と言つてゐましたし、今の人は手紙なんか書かないのかもしれません。しかし! 最新脳科学の研究によると、手書きで文字を書くのと、パソコンやケータイでメールを打つのとでは、全然脳の働く度合ひが違つて、パソコンやケータイで文章を打つてばかりゐると、ドンドン脳が退化していく事が報告されてゐます。といふか、やはり手で文字を書くと脳が鍛へられる訳で、無理をしてでも手紙を書き、書簡印を押して形式を整へて美的感性も磨き、知的で洗練された人間を目指さうではありませんか! ダダーン! …などと調子の良い事を考へながら、私もひとつ印を購入しました。これです。

 ね、いいでせう? 印面の方はこんな感じ。

 ついでにこんなのも購入しました。

 グイ飲みです。絵付けを寺田さんがして、器の方は友人の陶芸作家さんが焼いてくれたとの事です。これでお酒を飲むと美味しさうだなー……と、ここで思ひ出したのですが、最新脳科学の研究によると、お酒を飲むと脳の前頭前野(知的活動をするところ)が選択的に破壊されるとの事です! ガーン! つまり、この器でお酒を飲んで脳を破壊し、手紙を書くことによつて脳の修復を図り、またお酒を飲んで脳を破壊し、手紙を書いて…と、ま、これでトントン、て感じでせうか。

 展覧会は12月6日水曜日まで。新神戸オリエンタルホテルの下にある新神戸オリエンタルアベニュー3階、ギャラリー田中美術にて。夜の9時までやつてます。興味のある方は是非どうぞ〜。

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