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2017年07月28日(Fri)

ライフ 強制起訴シリーズ

起訴者: マツヤマ

強制起訴シリーズ80弾

火星の土から未知の微生物が発見された!初めての地球外生物の発見に湧き立つ人類。とりあえずISS(国際宇宙ステーション)の中で観察・調査・研究をする事になった。なんかやばい奴だったらまずいからね・・・。でも凄く可愛いんだ、こいつ。カルビン、なんて名付けたりして。したら、やっぱやばい奴だった!培養器から逃げ出したカルビンは、乗務員を食いまくる!孤立した宇宙ステーションの中で行われる大殺戮。うわー、どーすんだよー・・・。

ヤマネ
最初から最後まで、ちーっともノレなかったですねー。タイトルも新鮮味が無く、物語も既視感たっぷりで・・・。
元店主
同感。何より、まんま予告編通りだった、というのが脱力もので。オチまで全て、予告編で語られている通り。本編見なくていいやん。てか、むしろ見ないほうがいい。
マツヤマ
まぁ、わかるんだが・・・、オレはそれに対しては「いや、それほど駄目じゃない」と言いたいね。
ヤマネ
へー、そうなんですか。どこらが良かったんですか?
マツヤマ
いや、とくに良かった所とか褒める所は、実はあんまりないんだが・・・それなりに脚本はよくできてるし、役者は総じて良かったし、カルビンの造形もそれなりに良かった。要は退屈せずに最後まで見られたし、それでいいんじゃないか。ま、B級映画だろ、これ。
ヤマネ
その割には出演者がやたら豪華じゃないですか。ジェイク・ギレンホール、ライアン・レイノルズ、レベッカ・ファーガソン、真田広之・・・。で、お金も結構かかってるんですよね。昨今はみんなCGでやっちゃいますけど、この作品は本当にセットで宇宙ステーションを作ってるらしいんですよ。本来B級のものをA級で撮る、っていう、お金かけてしょーもない冗談をやる、みたいな感じが好きな人はいいでしょうけど、ボクはあんまそんなのは好きじゃないんですよねー。
元店主
このISS内の実験棟、日本の「きぼう」を元にデザインしてるらしいね。つまり凄くリアル志向というわけ、この映画。実際にこんな事があり得る、実際にこんな事が起こったら・・・というノリで作られてるんだろうね。それが面白い人はいるだろう。でも私は・・・特にISSに興味がある訳でもないので、そこらには反応できなかった。むしろ『パッセンジャー』みたいな、リアル志向より耽美派志向の方が好きだなぁ。
ヤマネ
リアル志向なのかもしれないけど、それにしては乗務員がアホすぎませんか。とにかくミスの連続で・・・。そもそも危機を回避するために仲間を非情に切る!って事が出来ない人があんな任務に選ばれてるのが解せない。あれもリアルなんですかね?そっちの方がよっぽどホラーやわ。
マツヤマ
「規約、規約」ってやたら言うくせに、えらく杜撰なのはオレも気になったな。ああいうのは、実はリアルかもしれんが。
元店主
カルビンが無敵すぎるのもどうかと思いました。宇宙空間でも生きられる、とか。形態は変幻自在だし、能力も異常に高い。なにより頭が良すぎて・・・。恐怖を感じる、というより些か白けました。これでは人類との実力差がありすぎる。いや、そこまで圧倒的な存在を、人類が(弱い方が)やっつける。というのなら、まだ面白い話になったと思いますよ。でもただどんどんとやられていくだけだしなぁ。
ヤマネ
そのやられ方を工夫してみせる・・という映画なのかもしれませんが、ギリギリ間に合わなくて扉に衝突するカルビン!というのを何度も見せられて、けっこう飽きました、最後の方。
マツヤマ
でもオレは割とドキドキハラハラしたぞ。だから脚本はそれなりに練ってあると思う。ただ・・この歳になると、こういったドキドキハラハラはしんどいんだよな。あんまり楽しめない。でも、ドキドキハラハラは映画の基本だろ?だから単に自分が歳をとったからと言って、こういった映画を否定しちゃダメだと思うんだ。自戒を込めて「そんなにダメじゃない」と言った訳だ。
ヤマネ
なるほどー。でも・・・実はボクはですねー、密室ホラーが肌に合わないんですよー。なんか、空間のスケール感が作者と合わないと言いますか・・そんなのが気になって仕方がない。職業病ですかねー。
マツヤマ
オレが肌に合わないのは、この映画に『ライフ』という題名をつけるセンスだな。下らないJ-POPに『桜』とかつけるのと同じセンス。詐欺みたいなもんだ。逆に肌に合うのは、この映画の終わり方。
元店主
ええー!、私は終わり方は最低だと思いましたよ。なんの捻りもない、予定調和。こういうオチだけは下らないからやめてね、と多分みんなが思ってたまんまのオチで。なのにもったいぶって。白けまくりですよぉ。
マツヤマ
確かに、あれは見え透いたオチだった。でも、ジェイク・ギレンホールの「ノ、ノ、ノ、ノ、ノオ〜!」という表情!あれ最高。オレは好きだね。ああいうのが肌に合うんだよなぁ。最後にかかる軽い曲も、B級感を盛り上げていい感じだった。
ヤマネ
ところで、真田広之がおいしい役を貰ってましたよね。船内の無重力はワイヤーでやったらしいんですけど、難しくてみんなできないのを、真田広之だけがサッサとマスターして、みんなに教えてたそうです。トム・クルーズも真田広之の殺陣には感嘆してましたし、もっとアクション映画とかに出て欲しいですよね!そうしたらもっと認知度が上がるのになー。
マツヤマ
いや、アメリカで日本人俳優と云えば、真田広之らしいぞ。ドラマとかにも出てて、演技も評価されてるらしい。この映画でも他のハリウッドスターに全く引けを取ってないしな。それだけでもいいんじゃないか、この映画。
元店主
あとはもっといい映画に恵まれるだけですね!みんなで真田広之を応援しよー・・・てな感じで、来月の課題映画にいきますか。
ヤマネ
はい、ボクですね!来月は・・・『ベイビー・ドライバー』にします!
元店主
えええ!エドガー・ライトの新作やん!そんなの、強制されなくてもみんな観に行くだろ!
ヤマネ
へ?そうですか?ボクはそんなにエドガー・ライトのファンじゃないし、強制されなかったら観に行くか微妙ですよ。
元店主
むむむ、そうなのかなぁ・・・。
マツヤマ
まぁ、いいじゃないか。オレも8月は息子と海に行かなきゃならないから、あんまり観る映画が増えても困るんだよ。
元店主
う〜ん、まぁ、いいか・・・。じゃ、来月は『ベイビー・ドライバー』で。では〜。

Comments

投稿者 uno : 2017年08月01日 00:10

どうしようもなく、こりゃアカンやろって点もあったのですが、エイリアン的な映画に対するスレがほぼ無いせいか、普通に怖くてドキドキしました。予告編を見てないので何の先入観も無かったのが良かったのかもしれません。
アカンなと思ったのが二点。一つは最後のしょうもないドンデン返し。シラケたなあ。何の救いもないやん!二時間観てこれか。。。とドッと疲れが。ミランダの脱出ポッドが地球に着陸して、「ゼロ・グラビティ」のサンドラ・ブロックが如く、自分の足でドドーンと立って終わると、勝手に期待してました。まあ、それはそれでベタですが。。。
アカンと思ったもう一点が、このミッションでは地球外生物を地球に持ち込んではいけない、という最重要な決まり事をメンバーの一人しか知らなかったこと。腕の長さほどある署名があると言ってましたが、そんな大事なことメンバー全員に徹底的に教育するやろ。。。知らんなんてありえないし、危機管理がなさすぎる。NASAのワッペンを付けてましたがよくOKしたなと。
映像は本当によく出来てると思いました。特に宇宙船の内部の重厚感には関心したなあ。ただ、映像の重厚感と関係しているのかも知れないですが、無重力なはずなのに、妙に重さを感じたのも事実。俳優は確かに浮いてますが、何だか皆んな同じ方向を向いていて地球にいるのと変わらないように見えたんですよね。難しいところなのでしょうが。
蛇足ですが、カルビンって火星にいたわけですよね。あれだけ最強な生物がいたら他の生物が生きていけるわけないやん。もっと強い奴がいる?カルビン同士は戦う?巨大化はするけど、どうやって増える?ぼんやりと、そんなことを考えたりしました。

投稿者 オーソン : 2017年08月03日 18:58

B級映画だし、まあ良しとするかと思いたかったけど、思えなかった1品でした。
最初の火星のサンプルキャッチのやりとりはまだアホらしいなあと思いながら、微笑ましくみれたんですが。
みなさまが言ってるように乗組員はいくらなんでも間抜け過ぎると思います。
地球外生命体を扱う、プロフェッショナルの集団ですよねぇ?宇宙飛行士、よっぽどの人手不足だったんだろうなぁ、ということでなんとか納得させようとしてました。
カルビンから逃げるとき、人々は無重力だけど、カルビンが全然その影響を受けてないように見えたのですが、何か理屈があるんですかね?
あと、最後に脱出ポッドで逃げる時、地球に変えるはずの脱出ポッドまであんなに発射を待ってたのはなぜでしょう?その理屈がよくわからなかったので、単に「さあどっちが地球についたでしょうか?」っていうサスペンスを演出する目的としか思えなかったんですが…。
さっさと脱出してれば地球に帰れてたと思います。…実は火星人に脳を操られていたとか?真田広之の日本語がなぜかカタコトに聞こえてしまったけど、実はあの時点で操られていた?

カルビンは火星人じゃなく外来種で、火星にいた生物をあらかた食べて長い冬眠状態に入ってたのかなと考えました。だから実はカルビン1体で火星の生物を全て滅ぼしたとか。こんなことをぼんやり考える映画でした。

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