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2010年07月27日(Tue)

「エアベンダー」 []

Text by Matsuyama

シャマラン作品は最新作でも賛否両論、というより今回は(も?)超低評価ということに、オレはまったく抵抗はない。確かにいつも評価は低いがシャマラン作品は何故か「カネ返せ!」的憎まれ映画ではない。どちらかといえば、愛される(オレだけに?)映画を作る監督だ、と勝手に思っている。

そして、シャマランは“深読み”を楽しませてくれる監督の一人でもある。
世界の植民地化を目論む火の国のキャストは何故かインド、中東系で構成されているが、帝国主義であることや、「硫黄島からの手紙」で見たような艦隊はどこかの国を思わせる。まさか「平和を愛し、人種差別を憎み、動物愛護精神に満ちた」あの国ではあるまい。

で、「鑑賞後の感想は?」というと…
「えっ、続編あるの? いやいや、ないだろ? シャマラン、やめとけ、もう完結してるって!」というものだった。えぇっ「 どう見たって続くでしょう」って? それじゃ、根拠を示そうか。

1、3部作の予定ということだけど、この場合、普通なら続編の撮影が始まってたり、すでに終わってたりするはずなのに、製作発表もまだみたい(2010年7月現在)だし、主人公アン役のノア・リンガーが現在12歳という成長期にあることから、歳のとり様によっては、頭の矢印に毛が生えて、「特攻野郎Aチーム」のB.A バラカスみたいに成りはしないかと心配なのである。

2、4つのエレメント、つまり、万物を構成する4大要素「風(気)・土・火・水」すべての能力を習得しなくとも、物語が「火の国 VS その他」である以上、火は水を活性化(蒸気に)し、水は火を静める(消す)関係であり、風は火を起こし、火は風を起こすことで対立(敵対)する。また、火は土を溶かし、土は風を遮る。なので、アンが水の能力を得たことによって、土の国が火の国に寝返らない限り、すでに火の国との勝負はついているのである。
今さら、火より弱い土の能力を得たところで話は盛り上がるはずもなく、土の国の民のキャラは非常に地味で、また、火の国の次なる刺客アズーラ王女もまた然り。

3、常に期待を裏切ってくれることを期待されているシャマランが、額面通りのお仕事をしてくれるとは、とても思えないのである。

ということで、オレは「続編なし」にカフェオパールのバーボン3杯を賭ける(詳細は本人まで)ことにする。
って単に誰かと飲みたいだけか…

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