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2008年09月06日(Sat)

「20世紀少年」 ☆☆

Text by Matsuyama
マサユキ。
最初に言っておくが、父さんはこの映画を観に行ったのは、いろんな人から勧められていた原作漫画全22巻を読むのが単に面倒くさかったからなんだよ。
「トリック」とか「スシ王子」とか「金田一少年~」のTD(テレビドラマ)映画の堤ナンタラって監督が撮ったっていうのも知らなかったし、冒頭にデカデカと“日本テレビ開局55周年記念作品”って出たときには「だったらテレビでやれよ!」って大声で(心の中で)叫んだサ。
いきなり、“イイワケ”から入る?
面白くなかったの?
ボクはまぁまぁ楽しめたけど。
実は父さんもまぁまぁ楽しめたさ。
でもな、マサユキ。
この監督の「自虐の詩」を観たときは、アレ、ただ原作をナゾっただけだったからなぁ。
だから、たぶんコレも原作が面白いんじゃないのかって思ったのサ。
父さんたちが「面白い」って思ったのは映画じゃなくてストーリーじゃなかったのかな?
配役もまぁまぁだったけど、やっぱり演出がいちいちテレビ的だったからな。
トヨエツのシーンだけだ、映画になってたのは。
それってトヨエツが好きなだけなんじゃないの?
それもある。
確かにトヨエツが出てなかったら観に行ってなかったかもしれないな。
そういえば唐沢の少年時代の子役は「サウスバウンド(森田芳光監督)」でトヨエツの息子役やってたよな、関係ないけど。
ところで、もうひとつイイワケしてもいいかい?
今日の父さんは何だか弱気だね。
何なのさ?
この映画を観に行く人ってやっぱり原作漫画を読んだ人が多いのかな?って思ってサ。
だったらみんな結末まで知っているわけで、まだ第一章しか観ていない父さんたちがこうやって話しているのを聞いてたら、ちょっと滑稽に聞こえるんじゃないかな?って思ってサ。
それでもいいじゃん!
原作読まずに観に行く人も多いと思うし、ボクらみたいに映画好きで原作読まないまま三章まで観ようと思っている人も多いはずだよ、きっと。
だからネタバレは厳禁だよ!
そうだよな、原作読んで、それから映画観てもぜんぜんわかってない人も絶対いるだろうしなぁ。
笑えるけど、絶対いるね。
ところで映画に出てきたカルト教団って、政党もやってるから、やっぱりアソコがモデルって言う人多いよねぇ。
あぁ、そう言っている人が多いねぇ。
でも今(第一章)の段階で判断するとぜんぜん違うと思うね。
やることが世界征服、人類滅亡だからね、アソコより断然デカイ話だ。
選挙違反や言論妨害がお得意のアソコとはエラく違う。
それにアソコの信者さんも複数出演してるし、日テレ系の製作スタッフにも多いっていうしね、「24時間テレビ」とか「エンタの神様」とかのね。
この映画ではどちらかというと批判的に描いてるから、アソコのことじゃないよ。
そんなチッコイ話じゃない。
原作はもっとスケールがデカイ話だ。
大体タイトルの「20世紀少年」って、ちょっと昔とか昭和のことじゃなくて、紀元(前)から20世紀のこと、つまりユダヤ人(ヘブライ人)の長い歴史が元になっているんじゃないのかなぁ。
じゃぁ、主人公たちが少年時代に書いて埋めた「よげんの書」って聖書のこと?
きっとそうだろう、聖書は予言者の書だからなぁ。
つまりは現代のアメリカとイスラエルのシオニスト(支配層のユダヤ人、ユダヤ教徒)たちがやっていること、自作自演の“911”をきっかけに戦争したり、エイズとかサーズとかウィルスを撒いて人口を減らそうとしたことを描いているんじゃないのかい。
厳密に言うとそんな単純なことじゃないし、詳しく話そうとすると本22巻くらいになりそうだからやめとくけどね。
じゃぁ、世界征服しようとしている“ともだち”ってユダのことを言っているの?
わかんない。
父さん漫画あまり読まないだろう。
だから原作者がどんな人かわかんないからね。
「しょせん漫画だからなぁ」なんて原作者に言ったら怒って教えてくれないかねぇ。
そんなことどうでもいいんだけど、やっぱり、いつもハットリ君のお面被ってた“ともだち”の正体知りたいよねぇ。
知りたい知りたい!
それでは、日テレだけに「火サス」方式で当ててみますか!
うん!
無名な役者の犯人はいないってことだね。
そうだ。
まず、わかりやすいところで、知名度の割に出番が一瞬だった“小日向”と子供時代のエピソードがほとんどだった“宮迫”がクサい。
フミヤは?
コモノすぎるから違う。
フミヤが出た場面はまるで「バカヤロー! 2」だ。
堤監督が取締役やってるテレビ制作会社がフミヤのPV作っているっていうシガラミかなんか知らないけど、そういう馴れ合いで無意味に出演させて、場面を破綻させるのはやめてほしいんだよ。
まぁまぁグチはいいとして、シブガキ隊のふっくんはどう?
エキストラだ。
父さんがいちばん怪しいと思ってるのが、回想シーンと遺影だけの“生瀬”だ。
「ケイゾク」とか「トリック」とか、堤のTD映画に出ているからな。
死んだと思わせて、実は生きてましたってパターンも考えられる。
あとは蔵之介だ、身近にいる割に存在が暗く、少年時代のエピソードもない。
これも死んだように見せて死体が映らないし。
1. 生瀬 2. 小日向 3. 蔵之介 4. 宮迫の順だ、他はないだろう。
どうだマサユキ父さんテンション上がってきたゾ。
………
どうした?
あのさ、やっぱり、この結末まで知ってる人いっぱいいるんだろうねぇ。
あ、あぁ、そりゃいっぱいいるんだろうなぁ。
そういえば父さん「デスノート」の前編だけ観て、あとは店のお客さんから結末まで聞いて「もう観なくていい」って言ってたよね。
あぁ、あれでよかった。
ホントは全部お客さんから聞いてもよかったと思ったサ。
早く続き知りたいね。
……
そうだな……

Comments

投稿者 テラリー : 2008年09月07日 22:57

観た後どのようなレビューになるのかな、と楽しみにしておりました。
僕はどのような映画であっても原作を読んだ後では楽しめなくなるのですが、今回も全く楽しめませんでした。

松山さんと同じで、タイのシーン以外に映画になってる箇所はなかったように思います。
フミヤのシーンはなんだったんでしょう?2章以降に出てこなければ松山さんのご指摘通り、馴れ合いなんでしょうね。
原作が面白かった身としては、2章3章は観に行く気にならないです。

投稿者 マツヤマ : 2008年09月08日 02:47

テラリー様

いやいや、映画は楽しんだ方がいいですよ。失敗を繰り返しているのなら、原作を読んでしまったら映画館には観に行かない方がいいのでは?

私が気になるのは45行目〜55行目あたりが当たっているのかどうか。“ともだち”が誰か?ということより気になります。

ちなみに東京に住んでいるテラリーは「TOKYO」は観てないの?

投稿者 テラリー : 2008年09月14日 23:33

原作を読んでしまうと楽しめないのは、ストーリーでしか映画を楽しんでいないからなんですかね。
TOKYOは観てないです。観にいこうとは考えているのですが。

投稿者 マツヤマ : 2008年09月15日 13:01

堤監督はどうもヤッツケ仕事っていうのがミエミエですが、観客と同じように監督さんが原作に対する思い入れが強ければ、観ていてうれしくなることもありますよね。特に小説の映像化はワクワクします。しかし、漫画の場合、すでに絵になっているので難しいとは思いますが、それでも「天然コケッコー」なんかはすごく良かったと思います。

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