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2015年01月15日(Thu)

1月7日〜1月12日 etc

ゑべっさん

今年のゑべっさんはちゃうど週末、それも成人の日を月曜日にくっつけた三連休ともすっぽり被ってゐる、といふ事で、大賑はひとなる事が予想されてゐました。で、蓋を開けてみると・・・人によって意見はまちまち。
「やっぱ例年に較べて多いね、人出」といふ人から、「こんなに人の居ないゑべっさんは初めてだ!」といふ人まで色々で、これはそれぞれの人がお参りした日時・時間と関係するのでせう。ではオパール的にはどうだったのかといふと・・・割と忙しかったです。例年より来店客数は多かった。これで、正月が大雪で壊滅した分を多少なりともカバーできたかなぁ。

今年のゑべっさんで印象に残ったお客さん。1200円の代金を支払ふのに、まづ1000円札を出し、残りを小銭入れから出さうとガチャガチャやってゐたのですが、出て来るのは500円玉ばかりで100円玉がなかった様子。と、「ごめんな、わたし、500円玉は絶対に使はない主義やねん」と言って、もう一枚1000円札を出されました。私が800円をお釣りで渡すと「かうやって出来た500円玉は、みんな家に帰ったら貯金箱に入れるねん。結構たまるで」と言ひます。私がお愛想で、それはいいアイデアですねー、一年もあればちょっとしたものが買へますねー、と答へれば、「まぁ、一月で15万ぐらゐかな。一年なら結構たまる」と言はれたので、ビックリしました。15万円!一体、毎日どんだけ買ひ物してるねん!
世の中には色んな人が居ます。

ピケティ

現在猛烈に話題になってるトマ・ピケティ「21世紀の資本」。興味は多少あるのですが、なにせ本が太い!値段も結構する。しかも、数式はあまり使ってないとはいへ、経済学の本。それも厳密な実証を基本としたハーコーなもの、との事で、とても買ふ気が起きません。で、雑誌「現代思想」が特集をしてゐたので、それを買ってお茶を濁す事にしました。まぁ、だいたいなんでみんながこんなに騒いでゐるのかが分かれば、私的にはそれでいいんで。

で、分かりました。現在世界中で問題化してる格差について、ガツーンときつい一発を放ったからなんですね。ピケティの主張は以下の様なもの。
資本主義の世界では、資本の収益率が経済成長を上回るといふ法則(r>g)が成り立つ。つまり、普通の人がどれだけ頑張って働いても(経済成長)、資本を持った金持ちが遊びながらで得る収入(資本収益率)を上回る事はない、といふ事。なので、金持ちにグローバル富裕税をかけるのが格差解消の解決策である、と。
確かに、これはキツい一発だ。むろん、アメリカの経済学者から猛烈な反発と反論が出てゐるらしい。とはいへ、反論といっても、要はピケティの発見した「r>g」といふ法則が間違ってる、と示すしかない。けど、ピケティは数学の天才らしく、かなり厳密な数学と、徹底した統計調査を元にしてゐるので、なかなか有効な反論は難しい様だ。
もちろん、私ごときにピケティの論証がどこまで正しいのか、とか、ピケティに対する反論がどこまで正しいのか、を判断できるはずもない。数学とか苦手だし。やっぱ本を買はなくて正解だったか。
とはいへ、この雑誌の特集からは得る所は多々、思ふ所も多々ありました。
やっぱこれからは学問の世界では、厳密な数学に基づく論証合戦が中心になるんだらうなぁ、となれば、素人はその中身にはついていけず、理解抜きで、自分に気に入る結論を出してくれる論証を錦の御旗にしてお互ひやり合ふんだらうなぁ、とか。
あと、グローバル富裕税とか、ピケティのめちゃ“左翼”的な側面には、若干ひいてしまふ所が個人的にはある。しかし、格差については真剣に考へるべきだと思ふし、「不公正」といふ問題は、まぁ、最も大事な問題だと思ふよ。それから、累進課税を強化せよ!といふ論の是非はともかく、現在の日本の逆累進課税的な消費税はすぐにでも何とかすべきだとは思ひますー。これは確実に格差を拡げるし(なんつっても弱い所からより多くを取る、といふ税金だからね)、リフレ政策であるアベノミクスを機能不全に追ひ込むものだから、いい事がない。全く、ほんとに10%にあげるつもりなのかねぇ。とんでもない愚策だと思ふけど。ちょっとピケティでも読んでみたら?
とか言っても、政治家にピケティが理解できる訳ないし(バカだから、ではなく、素人だから。条件は我々と同じ)、結果として自分の気に入る結論を論証抜きに信じる事になるんだらうなぁ。うーん、難しい。

毛皮のヴィーナス

テアトル梅田で「毛皮のヴィーナス」を観ました。ポランスキーの話題の新作。何が話題って、自分の奥さん(エマニュエル・セニエ)と自分にそっくりの俳優(マチュー・アマルリック)を使って、マゾッホの「毛皮を着たヴィーナス」を主題にした映画を撮るってんだから。
で、どうだったかといふと・・・まぁ、予想の範囲内だったかな。これ、どうも戯曲が原作らしく、確かに出演者は前述の二人のみ。舞台も劇場の中のみ、といふ、まるで演劇みたいな作品。二人芝居。故に、役者の力量にかなりの比重がある作品なのですが・・・これは二人ともなかなか良かった。特にポランスキー夫人でもあるエマニュエル・セニエ。時々みせる佇まひがニコみたいで・・・。ちゃんと「これ、元はルー・リードの曲?」といふベタなギャグも入れてるし。二人のやりとりは結構スリリングで楽しめました。
そしてラストは・・・かなり「やっちゃったー」感のあるものなのですが、まぁ、個人的にはケン・ラッセルの「白蛇伝説」を思はせるもので、悪くはない。マヌケ美、といふ言葉を久々に思ひ出したりして。
ポランスキーのファンなら観て損はしない映画だと思ひます!

蟲師

アニメ「蟲師」を観始めました。一話完結の幻想譚。静かで、画が美しく、静謐な雰囲気を持ったアニメでなかなか面白い。主人公以外、出て来る人がみんな着物で(いまの所)、舞台も奥深い山の村落とか、そんなとこばっかで、そこで奇妙な出来事が起こる。原因は大抵「蟲」で、でもこれはいはゆる昆虫ではなく、生命の根源に近い生物で、妖怪みたいな存在。その「蟲」故に起こる奇妙な事件を解決していくのが蟲師、と。ふむ。時代設定とかよく分からないんですが、まぁ、アニメ的なファンタジーといふ事で、そこらはいいんでせう。我々が日々の生活でつい忘れがちな感覚を、フッと思ひ起こさせ、それを堪能させるアニメ。
これから観ていくのが楽しみです。

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