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2012年09月21日(Fri)

AMIDA 音楽

ベッチから、ちょっと早い誕生日プレゼントだと言って、EVISBEATSのファーストアルバム「AMIDA」のアナログ盤をいただきました。ありがたうございます。

この「AMIDA」は、4年程前にCDでリリースされたものですが、それが最近アナログといふ形でドロップされたといふ次第。私は個人的にこの「AMIDA」は日本語ラップ史上に残る大傑作だ!とリリース当時騒いでゐたものですから、これはとても嬉しい逸品です。早速、久しぶりに聴いてみたのですが・・・、いや、やっぱいいわ、これ。最高。
ここで展開されてゐる、独特の日本風スピリチュアルヒップホップは、一歩間違へれば癒し系グッドミュージックみたいですが、やはりそれとは画然と区別されるサムシングがある。多分、それはヒップホップの魂みたいなもので、それをEVISBEATSは確実に持ってゐます。だって、KREVAとか最近のライムスターとか、私には全くヒップホップに聴こえないんだけど(ポップスにしか聴こえない)、たまにあっとする様なヒップホップな曲があって、なんだこれは、と思って調べてみると、トラックはEVISBEATSがやってたりするんだもの。うーん、EVISBEATS素晴らしい。

実は先日、EVISBEATSの待望のセカンドアルバム「ひとつになるとき」が発売されたのですが、これはちょっと・・・まぁ、前作と同じ路線で、もちろんいいんですが、ファーストには遠く及ばないかな、と。
このアルバム、リリックをほとんど他人が書いてゐて、それがどうかなー、といふ気がするのです。むろん、EVISBEATSは自分の事をトラックメーカーとアイデンティファイしてるのでせうし、かういふ形の作品はありなのですが・・・でもやっぱリリックが良くないよ、このアルバム。前作では半分近くの曲をEVISBEATS自身がリリックを書いてゐて、またこれがことごとく良かった。「シャンティシャンティ」の様なポエトリーリーディングも凄く良かった。やっぱヒップホップの魂は(音楽の場合)かなりの部分リリックに負ってゐるのではないか、と、英語が分からないくせにUSのヒップホップを聴いてゐる私は思ったりする訳です。等身大でリアルでロウな言葉を発する、といふこと。

で、等身大でリアルでロウな言葉を発する待望のセカンドアルバム・・・といへば、今年はミンちゃんの「MINT」も出ましたね!・・・いや、MINTの「ミンちゃん」か。とにかく傑作ファースト「after school makin' love」に続く待望のセカンドだった訳ですが・・・。うん、さすがはミンちゃん。これはファーストに勝るとも劣らない傑作アルバムに仕上がってゐます。とにかく、絶対的に世間に阿らない個人的な世界観は見事といふしかありません。私自身は、ギャル、アイドル、ロリコン、引きこもり・・・などのミンちゃんの世界と共通する所は全くないのですが、それでも、このロウな感覚には半端なく魂を揺さぶられます。これぞヒップホップの神髄である!と、敢て断言しませう。
ミンちゃんは、自分の音楽の事を「ジタニカミュージック」と名付けてゐて、またこのネーミングが素晴らしい。ジタニカ、とは、自宅の二階(の自分の部屋)、といふ事です。自宅の二階の自分の部屋、といふ究極の私的空間に籠って、インターネットを通じて世間と対峙する、といふのは、パッと聞くとダメさうですが、そんな事はありません。なぜなら、ミンちゃんはさうしてゐながらも、決して等身大でリアルでロウな感覚を失はないからです。極私的空間に籠って社会性を失った結果、「尖閣」とか「維新」とか、さういった大文字の言葉に踊らされるネトウヨ連中とは対極の所に居る。ミンちゃんこそ神戸の輝ける星である!と、思はず口走りさうになります。

ところで、今年はミンちゃんのドキュメンタリー映画も公開される・・・といふ噂が流れてゐたのですが、どうなったのでせうか。もし公開されれば、なんとしてでも観にいきたい、と思ってゐるのですが・・・(あ、その前に灰野敬二のドキュメンタリー映画も観たいと思ってゐたんだった・・・)。

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