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2010年08月15日(Sun)

offutaride 音楽

EVISBEATSの新作、といふか、将絢とのコラボ、になるのかな、「offutaride」といふ作品が出たのですが、これがいい!。やはり、予想通り、いい。正確にいふと、(もちろん)いいと思ってゐたけれど、その予想を上回って、いい!のです。

もともと私はEVISBEATSのファンで、彼が作るトラックは間違ひない!と、かねてから絶大な信用を寄せてゐます。これまでのキャリアを台無しにしかねない駄作、と私が周囲の声を無視して断じてゐるライムスターの新作「MANIFESTO」においても、EVISBEATSの作ったトラックは素晴らしく光ってゐました。また、どうやったって好きになれないKREVAの楽曲群の中でも、EVISBEATSの手掛けた「国民的行事」は例外的に好きで好きでたまらない曲です。あまりにカッコいい。
また、EVISBEATSはAMIDA名義でラッパーとしても活躍してゐますが(もともと、韻踏時代はAKIRA名義でラッパーやってましたしね)、彼が2年程前に出したソロアルバムは、今に至るまで私の日本語ラップチャートのトップを独走し続けてゐます。それが、たうたう、このアルバムにとって代はられるかー!って、どんだけEVISBEATSが好きやねん。って感じですが、ま、それはそれ、このアルバム(正確にはミニアルバム)の素晴らしさについて、贅言を呟いてみませう。

EVISBEATSは非常にオリジナルなトラックメイカーです。アジア、日本、大阪、といふローカリティに溢れるトラックは、デビュー当時から日本のヒップホップシーンでも異質で、私は「日本でヒップホップをやる意味が分かってるよなー」と感心してゐました。前述のソロアルバムも、汎アジア的なローカリティに満ちながらも、ユニバーサルなものに突き抜ける度量を持ったもので、素晴らしい・・・と、私は独りで恍惚としてゐたものです。
それが、今回、帯の謳ひ文句は“ネオラウンジ”とかなってゐますが、違ふ!違ふ!この作品はそんなネオラウンジとかジャジーとか、さういったオシャレーなものではない。むしろこのダビー&チルな感覚は・・・DRAKEやん、と思ひました。
DRAKEこそ今のヒップホップの最先端。つまり、正しくローカリティに根ざした作品を作り続けてきたEVISBEATSが、期せずして世界の最先端と共振してしまった・・・といふ事になるではないか!と、私は震へたのです。

個に徹すれば普遍に通ず。ローカリティに徹すればユニバーサルなものに通ず。この論理をEVISBEATSが体現してしまったのが重要なのです。
現在の我々に必要なのは、グローバルではなくユニバーサルを目指す志。仕掛けられた流行やイベント、巨大化したマスコミの垂れ流す情報操作、などに敢然と抗する気概、などではないでせうか。

さういった意味で、私は市川亀治郎、小沢一郎、EVISBEATSを応援したい、と思ってゐる次第なのでした。

是非、(YOU TUBE とかでなく)よい音で聴いて欲しい。

ま、こんな感じ。

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