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2006年09月18日(Mon)

B'DAY 音楽

 ビヨンセ待望の新作『B'DAY』を聴く。さて、このアルバム。発売前から様々な意味で話題になつてゐた。たとへばデスチャ解散後初めてのソロアルバム、といふ事で、実質ビヨ独り立ちのアルバムである事、などだが、なんと言つても、ラトーヤの存在が大きい。ラトーヤとは、8歳の時からビヨと一緒にデスチャを結成して活動を共にし、初期のデスチャにおいてはビヨンセと並ぶ貢献をグループに成した、と言はれながら、セカンドアルバムを出した後にグループを首にされ、その後訴訟を起こすなど泥沼の戦ひをビヨと繰り広げてきた人。そのラトーヤが、ビヨの新作発売を前に、帰つてきたのだ。それも素晴らしいアルバムを作り上げて。これは、ビヨも負ける訳にはいかない。しかし、ラトーヤ側はアルバムに、今最も旬なH-TOWNのラッパーたちをズラリと揃へてゐる。そして次々とヒット曲を連発。もの凄い勢ひだ。大丈夫なのか、ビヨ! ここで下手を打つたら、壊滅的なダメージを被るぞ! …と言つた意味で、大いに話題を集めてゐたアルバムなのでした。

B'day
B'day
posted with amazlet on 06.09.25
Beyonce
Sony/Columbia (2006/09/05)

 で、アルバムはどうだつたのか。これが、また! 全ては杞憂だつた、と茫然と呟いてしまふ、大傑作アルバムに仕上がつてゐたのである。ビヨ、素晴らしい!

 まづ、歌が断然良くなつてゐる。前からビヨの歌の上手さは定評があつたが、私は上手過ぎる分、どうも一本調子といふか、面白みに欠ける様な気がしてゐて、デスチャの中で他の二人に挟まれてゐる時はお互ひに引き立てあつて良かつたが、ソロでアルバム一枚全てそれだと一寸キツいな…、といふのが、私のビヨのファーストアルバムを聴いた正直な感想であつた。それが、この『B'DAY』では! ビックリするほど歌が表情と艶を増し、表現の幅が広がり、深まつてゐる。何度聴いても全く飽きない。どころか、陶然としてしまふ。

 また、楽曲群も凄く良くて、前作ではいささか手堅い感じが強かつたのだが、今回は100%攻撃モード。いくわよ〜!!! といふ感じが溢れてゐて、やはりビヨはかうでないと、と思ふ。スウィズビーツのバッキバキのヒップホップビートを自在に乗りこなすビヨのカッコ良いこと。もちろん、ロドニー・ジャーキンズ、リッチ・ハリソンらもいい仕事してます。

 さらに付け加へるなら、写真。アルバムに収められてゐる写真がどれもこれもいい。ビヨ25歳。美しさが花開いてをります。そして、ますますティナ・ターナーに似てきました。中に一枚、顔までティナにソックリな写真があつて、私はますますビヨ=ティナ・ターナー説に確信を深めました。

 そして最後に、ビヨ。この“ビヨ”といふ愛称がいいね。デスティニー・チャイルドの時も“デスチャ”と卓抜だつたけれど、“ビヨ”も秀逸だ。やはり ビヨンセ、格が違ひます。大スターになる事が約束された“運命の子”。ビヨが花開き、大スターへと成長していく様を見守ることの出来る幸せを噛み締めながら、今日も『B'DAY』を聴くのでした。

 Talk your shit!

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