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2006年02月17日(Fri)

男系女系 尊皇

 アキラ28000来店。「店主さんにお伺ひしたいんですが、やはり天皇は男系ぢやないとダメなんですか?」と言ふ。

 うーん、ま、そりや、基本はさうだらう。だつて、万世一系とは男系の男子による繋がり、といふ事だから。

「さうなんですか? 皇室典範にでも書いてあるんですか?」

 うん、たぶん皇室典範には書いてあるはずだよ、それらしき事が。でも、それはどつちでもいいんだよ。皇室典範は明治にできたもので、歴史が浅いし。そんな事より、実際に125代の長きに渡り、男系の男子による皇位の継承が行はれてきた、といふ事実の方が大切なんだ。確かに、女性天皇によるリリーフがあつたり、皇統断絶が疑はれる例はあるけれど、それでも基本的に“男系の男子による継承”といふフィクションが保たれてゐることが決定的に重要。伝統とはさういふものだもの。そしてこの伝統はダントツで世界最長。日本が世界に誇れるものだよ。

「でも、国民感情は、圧倒的に愛子さまですよね」

 愛子さまが天皇になられるのは構はないんだよ。ただ、その後に愛子さまの子どもが皇位を継がないのであれば。でも、今の皇室典範改正論議は、その方向だらう? つまり女系容認の方向。これは、一寸ダメだと思ふな。確かに、どうしても皇統が保たれない、といふ危機になれば仕方がないとは思ふけれど、まだ今はそんな時期ぢやないでせう。現に、秋篠宮家におめでたがあつた訳だし。今の皇室典範改正論議はあまりに性急で杜撰。皇室、及び伝統軽視も甚だしい。なに考へてゐるんだ小泉! 許せん、と思ふな。

「はァ…、でも、旧皇族の皇籍復帰とか、養子を迎へる、といふのはどうも、スッキリしないんですが…」

 んー、そこが難しいところかなー。ま、私なんかは、国民感情なんて無視すればいいと思ふんだけど。なんといつても天皇は日本文化の中心だし、それが国民感情に合はせるのも変な話でせう。国民感情の方が、天皇=日本文化の中心に合はせるべきだ。でも、現代のやうに軽佻浮薄、マスコミが権力を持つ衆愚な世の中では、そんなのなかなか難しいかもなァ。うーむ、暗い気持ちになるな。…でも、だからこそ、秋篠宮家のおめでたはとてつもなく明るいニュースだつたんだ! 様々なグチャグチャドロドロを切り裂く清新な一撃! 

「それはさうですが、皇太子御夫妻が可哀想ですよ」

 やー、んー、皇太子御夫妻も、喜んでをられると思ふぞ、基本は。もちろん、お世継ぎの男子の誕生は、皇室全ての望みだらうし。それに、お世継ぎが産まれれば、雅子妃殿下の肩の荷も下りるぢやない。多少、肩身は狭くなるだらうけど。

「ボクはそれを心配してゐるんです。判官贔屓かもしれませんが」

 でも、それは仕方ないよ。私も、不遜ながら雅子妃殿下には同情を禁じ得ないけれど。…やはり、皇太子殿下に頑張つていただくしかないな。頑張れヒロくん! …て、不敬の極みだな、私も。

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