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Text by 小川顕太郎
2006年01月27日(Fri)

7人のマッハ!!!!!!!
映画

 MOVIXにて『7人のマッハ!!!!!!!』を観る。これはあの映画史を新たな段階に押し進めた傑作『マッハ!!!!!!』のトニー・ジャーの師匠にあたる人の作品のやうで、もちろんタイのアクション映画。語りの技術こそ大雑把だが、そんな事をものともしない熱さを孕んだ傑作であつた。

 語りの技術が大雑把、と書いた。さう、どうやらこの映画、巷では賛否が分かれてゐるやうなのだが、それはこの語りの技術の大雑把さに依るのではないだらうか。語りの技術の大雑把さ故、話が強引に見えたり、よく分からなかつたり、感情移入しにくかつたりする、といふ事ではないか。しかし、私に言はせれば、語りの技術など作品にとつてそれほど重要なものではないのだ。なにより重要なのはその作品の持つ、熱・強度、である。特に昨今は、語りの技術ばかり上手くて熱や強度に欠ける作品が、映画に限らず小説でも音楽でも氾濫してゐるので、正にこの作品は皆がなにを差し置いても観に行くべき作品だらうと、私は愚考する。ま、京都での上映は今日が最終日なのだけれど。

 平和なタイの僻村が、なぜか反政府ゲリラによつて制圧される。そしてゲリラたちは村人たちを人質にとつて、政府に要求を突きつけ、きかれなければ村人をドンドン虐殺していく、といふ所業を繰り返すのである。主人公は凄腕の刑事なのだが、村人たちに決起を促すも、みんな恐怖に萎縮して立ち上がれない。このまま座して死を待つのみなのか…と、そこにラジオから国歌が流れ、それを聴いた村人たちは、ひとりひとりそれに唱和していき、ついにはみんな立ち上がつて喉も破れよとばかりに国歌を激唱し、国旗を手に、一斉に自分たちを取り囲んだゲリラに立ち向かつていくのである!!! …凄い。いや、これ以降の怒濤の展開はホントに凄い。ハッキリ言つてムチャクチャ。スポーツ選手たちが何人かゐるのだが、彼らはサッカーボールや鉄棒、段違ひ平行棒などを使つてゲリラを倒していくのである! 気が狂つてゐるとしか思へない。が、そもそもナショナリズムとは、気狂いなのだ。不可解な情念に基づくもので、だからこそカミカゼ特攻が可能となるのである。この映画は、ナショナリズムの真髄を鋭く抉つてゐると言へるだらう。

 さらにナショナリズムについて、他の事もこの映画は教へてくれる。それは、ナショナリズムとは人民のものだ、といふ事である。そもそも政府は何もしてくれない。最初に一応助けにくるのだが、ばれて報復に村人の虐殺が行はれると、人命尊重を唱へて手が出せない。結局、村人たちの一斉蜂起でゲリラを倒した後に、村にやつてきて保護してくれるだけ。さらに、爆弾の仕掛けられた村にまだ生存者が残つてゐると知つて、助けに行くのは主人公ひとりである。政府の連中は、それを見てゐるだけ。つまり、ナショナリズムとは人民のものなのだ。政府は、なんら関係ない。だから私は、日本人民が日の丸を持ち、君が代を斉唱しながら、小泉傀儡政権を倒してくれる事を夢見てやみません。

 まづは、『7人のマッハ!!!!!!!』を。“草莽崛起”がここにはある!

公式サイト
http://c.gyao.jp/movie/7mach/

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