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 Diary 2004・3月7日(SUN.)

ハッシー VS サトリ

 チカラくん来店。「うーん、ダイスケさんに車のことでお聞きしたい事があつたんですが…」と言ふも、「ま、いいか、ではケンタロウさん…」と、京都にある各店、日本の文化人各人に対するコメントを矢継ぎ早に求められる。私は、さすがもと自転車部は攻めが違ふと相変はらず感心しながら、反射神経のみでそれに答へていつた。

 オイシン来店。「あ、忘れ物をした…」と言つて、そのままコートも脱がずに帰つていつた。もちろん、後ほど戻つてきたが。

 カズ 16 来店。続けてフクイくんに率ゐられて、ハシモトくん & マツイさん来店。ここで英語教室が始まつた。ハシモトくんはカズ 16 に英語を習ふことになつてゐるのだ。ハシモトくんの目標は、ニューヨークに行つてブラザーたちと英語で語り合ふこと、及び大量に購入したギャングスタ関連の洋書を読みこなすことだ。えらい高い目標のやうな気がするが、目標は高い方がいいだらう。

「ぢやァー、まづ、英語で数字を書いてみて」

「あ! オネ! オネ! 分かる、分かる! O・N・E、と。オネ!」

「うん、さうさう、で、TWO 以降は?」

「……」

「……」

 高すぎる目標と言ふのも難儀なものだ。

 ところで、サトリといふ妖怪がゐる。まァ、岐阜にゐる妖怪なのだが、出会つた人間の思つたことを読みとり、「いま、**と思つただらう」などと言ひ寄つて、その人間の神経を参らすといふ妖怪だ。この妖怪とハシモトくんを対決させたらどうだらう、といふ話になつた。ハシモトくんは頭で考へるより先に言葉が出てゐるので、サトリもハシモトくんの考へを読むことが出来ず、退散せざるを得ないのではないだらうか。

「あ、サトリッて、妖怪の名前だつたんですか」とフクイくん。

「実はボクの実家のそばにある公園に、昔から『サトリ』『サトリ』と、やたら落書きがあるんですよ。前から何なんかなァ、と思つてゐて」

 むむむ、それは結構怖い話のやうな気がする。ハシモトくん、サトリと対決して下さい。

小川顕太郎 Original: 2004-Mar-9;