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 Diary 2004・1月26日(MON.)

小波

 クラタニくん来店。「最近、例のネットゲームが調整中とかで、出来ない状態なんですよ。仕方がないから、戦争ゲームのソフトを買つてきてやつてゐるんですけどね、どうもイマイチで」と、ショボンとして言ふ。さうか、それは残念だなァ、と慰めながら、確か何かクラタニくんにきく事があつたはずだが、と思ひ出さうとするも、叶はず。

 オオヤさん来店。「とうとう自衛隊、行きましたなぁ、どうです?」と言ふ。そりャァ、心情的には私も自衛隊派兵反対ですよ。何で自衛隊がアメリカの世界管理の駒として使はれなアカンのか、と、憤懣やるかたないですよ。でも、現在の日本の状態では、そんなこと言つても仕方ないんぢやないですか。自衛隊員の人たちの無事を祈るばかりですよ。「さうか…でも、悔しいよねェ。一介のカフェの店主とコーヒー屋ぢや、裏の事情とかサッパリ分からないもんねェ。クソ! ブッシュとフセイン、つるんでゐるんと違ふんか! とかねェ。何かしたい! と思つても、うまく利用されて捨てられるんやろねェ…」と呟き、エレベーターが開くと、「ぢや、また」と言つて、跳び蹴りをしながらエレベーターの中に消へた。「キャー!」と言ふ悲鳴が、エレベーターの中から聞こへる。あの声は…ミツギちやん?

 ミツギちやん来店。「さつき、オオヤさんに襲はれました。あ、実は今日、ミオさんと待ち合はせをしてゐるんですよー」。あれ? ミオさん、京都に帰つて来てゐるの。「さァ、たぶん‥。私はいつも一方的に待たされるだけなんです。詳しいことは何も分からなくて」。なるほど。

 ババさん来店。ギャロの新作、映画『ブラウン・バニー』を観てきたらしく、しきりに「いやー、凄かつたわ。よくこんな映画撮つたわー」と唸つてゐる。「えー、そんなに凄いんですかー? 私、観に行きます」とミツギちやん。「いや、薦めません」と、キッパリババさん。「ええー!」

 ミオさん、Y さんとともに来店。ミツギちやんと抱き合ふ。ミオさんたちは、今日正に台湾から帰つてきたらしく、スーツケース持参であつた。先日、台湾で何かとお世話になつた事の御礼を述べる。オパールのポーも、一緒に御礼を述べる。すると、Y さんがポーを見て、「ティエン・ツェン・パオパオ」と言ふ。な、なんだ、それは? ミオさんに説明して貰ふ。「ティエン・ツェン、はアンテナ。パオパオは、赤ちやん。で、アンテナベイビーで、テレタビーズのことです」。おお! アンテナベイビー! これは良いことを知つた。良かつたね、トモコ。

「ホホホ、でも、実は私はすでに知つてゐたのよ」とトモコがこつそり呟く。なんで? なんでそんな事を知つてゐるの。「ホホホ、ちなみに、ポーは『シャオ・ポー(小波)』よ」。ガーン。な、なんでそんな事を知つてゐるのか。私はちよつとトモコが怖くなりました。

 あ、思ひ出した! クラタニくんには、「くまのプーさん」についてきくんだつた。次は、必ず忘れないやうにしよう。

小川顕太郎 Original: 2004-Jan-28;