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 Diary 2003・2月17日(MON.)

不況

 オオヤさん来店。さきごろ和歌山に行つてきたさうなのだけれど、そこの目抜き通り(名前失念)がまるで灯が消えたやうでビックリしたさうだ。商店街の半分近くの店がシャッターを下ろしてをり、百貨店も二つほど潰れ、街に活気が全くなかつたさうだ。地元の人の話によると、郊外にある大型ショッピングセンターには人が集まつてゐるさうだが、街にまで人が出てこない、とのことらしい。これは、先日マツヤマさんから聞いた、函館の話とそつくりだ。やはり、地方都市には確実に不況の影響が表れてゐるのだらうか。

 オパールも、本日は非常に暇。不況だからか、2 月だからか。オオヤさんによると、京都は昔からニッパチは関係ない、といはれてゐるさうだけれども。でも、関係あると考へたい。

 あ、さういへば、京都映画祭今年は中止になるさうですね。たつた 3 回で打ち止め! と、呆れる関係者も多いさうですが、京都市は、財政難と今年は特別に何やらイベントを行ふ、といふ理由で、とりあへず今年は映画祭をやらない、といふことらしいです。その、特別のイベントの方が、利権やなんやらでお金が入るんでせうかね。やはり、これも不況ゆゑでせうか。しかし、考へてみれば、去年の京都映画祭もあまり盛り上がつてゐなかつたし、仕方がないともいへます。これは、いまひとつ方針の定まらない、面白味に欠ける企画しかなかつた京都映画祭側にそもそもの原因があるのでせうが、京都市民の人たちは別にそれほど映画になんか興味がなかつた、といふのも原因のひとつでせう。不況になれば、文化的なものは危機にさらされがちです。そこで、人々の文化度がためされる、と。まア、文化の側も、その真価が問はれるのですが。

 みなさん、文化を守つてみませんか。

小川顕太郎 Original: 2003;