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 Diary 2003・4月14日(MON.)

 マツヤマさんから、特大に面白い夢の話を聞いた。しかし…面白すぎて、ここに書くのは憚られる。そもそも、面白すぎる夢、といふのは、なんとなくその人のプライバシーに関はるやうな気がして、公表はしにくいものだ。とはいえ、私は別に、夢はその人の無意識の願望の顕れ、などと考へてゐる訳ではない。フロイト流やユング流の夢判断には、かなり懐疑的である。夢とは、起きてゐる時にその人が意識・無意識関はらず取り入れた情報の、脳内における取捨選択・整理の過程が反映されたもの、といふ考へに私は与する。が、だからと言つて、夢には全くその人の密かな願望や考へが反映されてゐない、といふ気もない。起きてゐる時に、強烈に願つたこと・考へたことが、情報の整理過程に反映する可能性は十分にあるだらう。だから、私は面白すぎる他人の夢の話を、ここに書くことはできない。

 で、どうするのか? 面白くない、自分の夢の話でも書いて、埋め草とするしかない。私は、キタアキくんとマイちやんと共に、どこやらの駅で待ち合はせてゐた。何故か、可能涼介とも待ち合はせてをり、4 人で落ち合ひ、そのまま巨大なショッピングセンターに行くのだが、キタアキくん & マイちやんと可能涼介ではあまりに話が噛み合はず、私は気を揉み続ける。そのうちに、可能がどこやらに消へたので、その行方が気になつたものの、幾分ホッとして、3 人でショッピングセンターの中を歩き回る。ショッピングセンター内では、何故か事件が多発してゐるらしく、各所でモノが壊れ、犯人らしき人たちが、大勢の警官に押さへ込まれてゐた。「物騒だね」などと話してゐると、正に我々の目の前でひとりの男が、警察官たちに押さへこまれた。警察のひとりが、その男を罵りながら、大根の皮などを剥く器具(ピーラー)をその男の首筋にあて、首の皮をむき始めた。男は、訳の分からない言葉を絶叫してゐる。我々は、あんまり酷いので、言葉を失つてその様子を見つめてゐたのだが、そのうちに、私は卒然とこの警官達は本物ではない、といふ事に気が付いた。ソッとその場を離れて、あたりをうろつくと、各所に手錠を後ろ手にされて転がつてゐる人たちがゐる。彼らは皆生け贄なのだらう。私はなんとかそのショッピングセンターを出やうとするのだが、階段が封鎖されてゐたり、警察官が出口を塞いでゐたりしてなかなか出ることができない。こんな所でやられる訳にはいかないんだよ、と私は呟きながら、出口を探して走り回る……。

 うーん、ま、基本的に夢は面白くない、といふ事で。

小川顕太郎 Original:2003-Apr-16;