京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > diary > 02 > 0227
 Diary 2002・2月27日(WED.)

祖父

 祖父がそろそろ惚けてきたらしい。どうやら食べた事をすぐに忘れ、一日中何かを食べている、という状態らしいのだ。確か手術で胃をとってしまったはずなのだが。典型的な老人ボケだ。

 祖父は学歴がなかったので、会社に居ても出世はおぼつかないと勤めていた会社を飛び出し、自ら会社を興して一代で財を成した、立志伝中の人だ。それ故、昔の祖父は非常にしっかりとした、厳しい人で、恐かった。そんな祖父も、いつしか好々爺となり、いつもニコニコしていたり、涙もろくなったなあと思っていたら、最近では惚け老人。あの恐かった祖父が…と思うと、感無量(?)だ。

 しかし、月に一度、祖父の会社の社長が会社の業績報告に来る時だけは、朝からシャキッとするらしい。このあいだも、報告に来た社長を叱り飛ばしていたという。うーむ、色々と考えさせられる話だ。

 可能涼介も一枚かんでいる雑誌「重力」が発売された。非常に長い紆余曲折を経て出来上がった雑誌で、私は途中経過を時々可能から聞いていたので、ほんとうに出るんかいな、と半ば疑い・心配していたのだが、とにもかくにも出版されたようで、良かった。

 まだパラパラとしか見ていないが、いかにも売れなさそうな雑誌だ。いや、面白そうなのは面白そうだし、実際、斜め読みした最初の討議はけっこう面白かったのだが、ううむ、「売れる」という事になれば、難しいのではないか。「良い/悪い」と「売れる/売れない」は、本来は関係のない事だが、実はそうはっきりと言い切ることもできない。という事から生まれる様々な制度・仕組み・既得権に、敢然と闘いを挑む、というのがこの雑誌「重力」のやろうとしている事なのだから、この問題はなかなかに重いのであった。うーむ、色々と考えさせられます。

 明日は、とうとう「演歌サバイバーズ(演サバ)」だ!

小川顕太郎 Original:2002-Feb-29;