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 Diary 2001・9月13日(THU.)

猿の惑星

 やっとこさ『猿の惑星』(ティム・バートン監督)を観ました。場所は何故か梅田の三番街シネマで。まー、なんというか、普通ですね。面白くないことはないけれど、面白い訳でもない。ま、フツーですか。

 1968 年のオリジナル『猿の惑星』の猿の社会とは、実は日本の事である。という理論は副島隆彦が自著の中で語っていますが、実は原作者が戦争で日本軍の捕虜になった時の体験、猿だと見下していた日本人の捕虜になった屈辱的な体験を元に原作を書いたという事実から、昔から映画ファンのあいだで秘かに語られていた理論ですね。今回の『猿の惑星』でも、基本的にその線は踏襲しているのか、確かにババさんの言うとおり、猿の軍団が日本の武士団っぽい。でも私は正直言って、それ以外にはあまり猿に日本人っぽさを感じなかった。感覚が鈍ったかな?

 それよりもっと単純に、ああーこれは人種問題を抱えている現在のアメリカ社会が映し出されているなーとか、感じてしまいました。まあ、人間が他の動物に支配されている世界を描き、人間社会の風刺をする、というのはガリバー旅行記以来の定番でしょうし。…単純すぎる? でも今回は猿の社会の始まりとして、猿が人間に反乱する様子が描かれて(?)いますよね(ビデオモニターで)。これってアメリカの独立戦争の事じゃないの? とか思ってしまいました。じゃあ、やっぱり猿はアメリカ人? うーん。

 それに最後に出てくるセード将軍の像が「…(ネタばれか?)」なのも、ねえ。人間に対して反乱を起こし、猿の社会の祖となった猿(名前忘れた)を、神として象った絵があるのだけれど、その絵がビリケンぽくってカワイイ。「そこは評価できるねー」とはトモコの言。

 三番街シネマ 2 (6 階)は、思いの外に小さかった。

小川顕太郎 Original:2001-Sep-15;