京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

HOME > diary > 01 > 0325
 Diary 2001・3月25日(SUN.)

ひとりで蕎麦

 東洞院六角にある中古レコード屋「POCOAPOCO」のスタンプカードがいっぱいになっていたので、1000 円引きになることだし、買いに行く。実は期限切れ寸前だった。

 私はよく色んな店のスタンプカードを、すでに埋まっているのに、忘れていて期限切れにしてしまうのだ。今回は危うくセーフ。CD を何枚か購入する。WARREN G のファースト、KASHIF の最新盤、WAYNE SHORTER の『Speak no Evil』。全て 1300 円。ヒップホップ、モダンソウル、ジャズ、と 3 種類買ってみました。

 帰りに大宮駅前の「ブックファースト」に寄って、立ち読みをしていると、タショくんに声をかけられる。仕事帰りだそうだ。

 タショくんは建築事務所で働くのを辞めたあと、建築はやりたいが仕事がない、どのようにやっていけばよいのか分からない、とかなり悩んでいる様子で、今は短期間のアルバイトをとりあえずやっている状態だという。

「ボクね、今まで自分に自信を持つのはいけない、あかんことやと考えていたんですよ。でも最近は、別にいいかなあって、思うようになったんです。どうですかねえ」と言うので、「いやいや、自分に自信を持つのは大切でしょう。『惣じて修行は、大高慢にてなければ役に立たず候』と、山本常朝も言っていることだしさ」と答える。『葉隠』を引用しながら、絶対にソウルと武士道は相通じるよなあ、と考えた。

 日本図書センターの人間の記録シリーズ 137 『大島渚』 1800 円+税を購入。家に帰って大西巨人著『神聖喜劇』第二巻を読む。そういえば、大西巨人も『葉隠』の言葉、「一生忍びて思ひ死にすることこそ、恋の本意なれ」を尊重する言葉として、『春秋の花』に載せていたなあ。これはどうもソウルとは相容れないような気がする。いや、案外そうでもないかな。

 買ってきた CD を聴きながら、シャツにアイロンをかける。夕飯はひとりで蕎麦。干あみえびを煮出して作った蕎麦汁を、納豆と葱を乗せた蕎麦の上にぶっかけて食う。ついでに焼酎も飲んだりする。

 今日は私は久々に店を休ませていただきました。

小川顕太郎 Original:2001-Mar-27;