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 Diary 2000・9月22日(FRI.)

しいたけ丼

 ヒロキくんは今やオパールからメトロへと職場を移動中で、平日はオパールで、週末はメトロで働いている。今日は金曜日なのでメトロで働いており、オパールにはヒロキくんはいない。で、本日の賄いは「しいたけ丼」だ! ヒロキくんが全く椎茸を受け付けず、十六茶の中に入っている椎茸成分を一口飲んであてたり、蕎麦屋の前を通りかかってその椎茸の香りにぶったおれてしまったりした事は、友人間では知られた事実だ。故に今までオパール内には椎茸持ち込み禁止だった。なんといっても匂いだけでもかなり苦しいらしいのだ。

 ヒロキくんがオパールを辞めると決まった時、みんなの頭に浮かんだのは、まずヒロキくん抜きでやっていく事の大変さだったが、二番目に浮かんだのが、これで椎茸を食べれる! という事だった。椎茸 IN オパール。これは禁忌を破るスリリングな行為だ。それを「しいたけ丼」という大胆な形で破ってしまうのだ。思わず興奮する。

「しいたけ丼」とは、まず椎茸を焼き、それを細かく切ってタレに漬け込み、それをご飯の上に載せて、さらにそこに卵の黄味と紫蘇の葉のみじん切りを載せるという、シンプルな食べ物だ。私とトモコが川西に住んでいた頃にお気に入りでよく食べていた。それが、今晩、復活する。

 う、うまい! やはり椎茸は最高だ。あまりの美味しさに、カウンターにいたヤマネくんとミツギちゃんにお裾分けする。ミツギちゃん曰く。「おいしい。じゃあ、今度は私が生姜丼を作ってあげます!」生姜丼? 楽しみです。

 オオヤさんがコーヒー豆の納品に来る。オオヤさんは共産党が規約を書き換えようとしている事に立腹していた。オオヤさんが怒っていたのは次の 3 点。まず「労働者の前衛党」という言葉の削除、「社会主義革命路線」という言葉の削除、そして自衛隊を認めたこと。「もう共産党の本部はオレの家にする!」とオオヤさん。

 私はニュースに疎いので、ババさんに詳しい事を訊いてみる。ババさんによれば、これは別に共産党が軟化した訳ではなく、日本共産党は六十年代からこっち常にこういったソフト路線だったのだそうだ。日本共産党は、常に国民の合意を前提に革命をすすめていく、のだそうだ。しかし、国民の合意なんかあてにしていたら、いつまでたっても革命なんて出来ないのではないか? まあ、すでに政党として存在する共産党はそれでもいいのかもしれないが。

 今日は雑誌「ミーツ」の取材があり、お店のお薦め音楽を訊かれたので、ノーザンソウル! モダンソウル! と叫んでおいた。そして KENT のコンピや KEB のコンピのレコードを手に写真に収まる。かなり、間抜けだと思う。11 月 1 日発売という事なので、興味のある方はご覧あれ。

小川顕太郎 Original:2000-Sep-24;