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 Diary 2000・11月15日(WED.)

映画の秋

『グリーンデスティニー』『スペースカウボーイ』『インビジブル』と続けて 3 本も面白い映画を観て、そういえば『アンジェラの灰』は見逃しちゃったなあ、でもそんなには観られないから仕方ないか、と思っていたらとんでもない。まだ続々と面白そうな映画の公開ラッシュが続いているのであった。

 それをほぼ毎日のように観てはオパールにやってきて、次々と報告していくババさんとヤマネくん。この二人による今の一押しは、なんといっても『悪いことしまショ!』。

 もうダントツぶっちぎりの面白さ、爆笑爆死は必至、との事。しかしこの映画、恐ろしく人気がなく、ババさんは初日に観に行ってお客さん 5 人。ヤマネくんなどイオンシネマ久御山でなんと一人で観たそうだ。ああ、早く観に行かねば終わってしまう。

 その他の映画に関しては微妙に評価が違って興味深い。例えば『シャフト』と『チャーリーズ・エンジェル』。まあ、どちらもリメイクものということで較べると、どうですかババさん。「ボクはシャフトかな」。ヤマネくんは? 「チャーリーズ・エンジェルでしょう」。なるほどね。「でもやっぱり『悪いことしまショ!』が最高!」…な、なんでやねん。あっ、そうか。『悪いことしまショ!』もリメイクものだったか。いかんいかん。

 ええと、では『漂流街』は? と言うと、ババさんは全然ダメ。「ひたすら観てる事が苦痛だった」との事。「ええ? そうですか? オープニングは結構良かったじゃないですか」とヤマネくん。「終わりの所も良かったし…」と続けるヤマネくんに対して、「それはサッカーが出てきたからやろ!」と突っ込むババさん。そうなのだ。ヤマネくんはサッカーのシーンさえ出てくればどんな映画でも楽しめる。あの大愚作『シュリ』でさえ、サッカーの試合の様子が写るという事で評価していた。

 その他にも『学校 IV』『リプレイスメント』などの話をして二人は帰っていったが、やれやれ、私は一体このうち何本の映画を観ることが出来るだろうか。

 しばらくしてミツギちゃんが興奮してやってくる。そして、ハッ! と言いながら変なポーズをして、「蓮の上のブッダ」とか呟いたりしている。何をしてるの? 「もーねえー、もおおおう最高だったんですよ、凄かったんですよ! 『チャーリーズ・エンジェル』!! 私ねえ、思わず続けて二回観てしまいました」。ああそう! それは良かったねえ! でもババさんはダメだったみたいだよ。「ええ、なんで!」ヤマネくんも、そこそこ面白かったけど所詮は全てが二流、とか言っていたよ。「うううう、許せん!! 二人とも!! テヤー!!」と叫んでミツギちゃんはフワリと浮き上がり、空中で蹴りを繰り返した。「そういえば昨日、夢の中でタケヤンに廻し蹴りされた! みんな許せん!! グッモーニンチャーリー」。

 みんな映画を観て楽しそうだなあ、と私は仕事をしながら思いました。

小川顕太郎 Original:2000-Nov-16;