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 Diary 2000・11月11日(SAT.)

野坂昭如

 ロンちゃん来店。ブックファーストにて行われた野坂昭如サイン会に行ってきたと言って、野坂のサイン入りレコード・本を見せてくれる。

 家から持参した『マリリン・モンロー・ノー・リターン』のシングルと『エロ事師』の単行本だ。「野坂どうだった?」と尋ねれば、「サインする手が震えててヤバイ感じ」との事。サイン会に集まったのは、スーツ姿のおじさんやおばさんが大半で、若い子はほとんどいなかったらしい。ロンちゃんは、今晩みなみ会館にて行われる「野坂昭如ナイト」にも当然行って、藤本義一と野坂のトークショウ、野坂原作の映画 3 本を堪能してくるとの事。私は仕事があって行けない。「野坂が藤本義一を殴ったら教えてねー」と言ってロンちゃんを送り出す。

 いつもお洒落なベッチが、いつもにも増してお洒落にきめて来店。何か良いことでもあったのか? と尋ねれば、もうカードのキャッシングが限度額を超えて使えなくなって困っていたのだけれど、なくなったと思っていた丸井のカードが出てきて試しに使ってみたら使えて、とても幸せ、との事。

「もうねえ、どんどんお金が沸いて出てくるの」と笑顔を綻ばせるベッチ。それは良かったねえ…ってちっとも良くないやん! ベッチそれはねえ、借金が増えているだけだよ。「いいの、いいの」。最近は昼食代がなくて、夕飯の残りなどを弁当箱に詰めて会社に通っているベッチ。しかしその程度の節約じゃあ、どうにもならないぞ。「なんだかいいお弁当箱が欲しくなってきた。お箸とか風呂敷とかも欲しいなあ」‥‥さすがは浪費王。おみそれしました。

小川顕太郎 Original:2000-Nov-13;