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Text by 小川顕太郎
2006年01月24日(Tue)

アリシア・キーズの『UNPLUGGED』
音楽

 DVDでアリシア・キーズの『UNPLUGGED』を観る。これはしばらく中断されてゐたMTVのアンプラグドコンサートを復活させたものださうで、それがどういふ意味合ひを持つのかいまひとつよく分からないのだけれど、そんな事とは関係なくても、素晴らしいコンサートであつた。アンプラグド、といふからには生楽器ばかりでやる訳だが、何故かエレピを使つてゐるといふ疑問はあるけれど、とにかくその楽器編成とアレンジのおかげで、非常に濃厚に70年代ソウルッぽいステージとなつてゐる。とくにストリングスとフルートの存在、ホーンのアレンジ、さらにブルックリンの小さなライブハウスで行つてゐることからくる観客との親密感・一体感。ダニー・ハザウェイやカーティス・メイフィールドのライブ盤を思ひ出さずにはゐられない。ああ、この場にゐたかつた! と、羨ましくて身悶へさせるDVDであつた。

 ところで、これは前々から気になつてゐたのだが、アリシア・キーズのファッション、あれはもう少しなんとかならないもんだらうか。本人にちつとも似合つてゐないやうに思はれるのだ。多分、彼女はファッションに至るまで全て自分できめてゐるのだらう。なんといつても作詞・作曲・演奏をこなすマルチアーティストで、まだ20代前半で世界を制してしまつた才能の持ち主である。さういつた人間にありがちだが、全てを自分のコントロール下に置かうとする。それがまた、一種独特の味になるのも事実なのだが(プリンスのやうに)、やはりある程度人に任す、といふ事も大切なのではないだらうか。ちやんとしたスタイリストがつけば、あるひは凄くセンスの良い恋人でもできれば、彼女は見違へるほどルックスが良くなるのになー、などと、ファン独特の身勝手で傲慢でお節介で不遜な感慨を抱いたりしたのでした。はは、失礼。

 とにかく、ライブの最後はコモン、モス・デフ、ダミアン・マーリーを迎へての一大ジャムで最高! であつた。コモンの、予想外に力強くグルーブが黒くうねつてゐるラップには驚かされたし、ダミアン・マーリーの存在感には大満足。やはり、この場にゐたかつたなー、と身悶へしたのでした。

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