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Text by 小川顕太郎
2005年10月29日(Sat)

映画館で観る
映画

 ババさん来店。弥生座にて本日から始まつたゴダールの新作『アワーミュージック』を観て来たといふ。初日といふ事で、浅田彰の解説つきだつたらしく、一寸羨ましいのであつた。で、浅田彰はどんな事を言つてゐたんですか? 

「まだケンタロウさんは映画を観てゐないので、内容に関はる事は言ひませんが、ま、ひとつだけ言ふと、やはりこの映画は必ず! 映画館で観るべきだと」

 それは当然でせうね。私もできれば映画は全て映画館で観るべきだと思つてゐます。実際にはそんな事は無理なので、せめて自分の好きな映画監督の作品は、映画館で観たいです。ゴダールの作品は何としても映画館で観たいですね。

「浅田彰が言ふに、まづ映画館はスクリーンがでかい! テレビに較べて遙かに大きい。だからこそ“偉大”なんだと!」

 うーん、全くその通りです。テレビで観ると、どんな“偉大”な映画も幾分“卑小”に観えますもんね。

「それから、映画館は全くの他人とともにひとつの映画を鑑賞できる。この体験が大切なんだと。」

 確かに。自分の部屋に籠もつて、テレビでジッと映画を観ても、それは閉じてゐて矮小で浅薄な体験、といふ感じがしますもんね。うーむ…と、いふ事は、京*シネマのミニミニスクリーンで、全く流行つてゐない映画をひとりで観たら、これは映画的体験からほど遠い、といふ事になりますね。

「さうです! 浅田彰もさう言つてゐました! ……ッて、ウソです。そんな事は言つてゐません」

 とにかく、前作の『フォーエバー・モーツアルト』は、なかなか日本でやらなくてヤキモキしましたが、今回はほぼタイムラグなく、新作映画として観られる訳で、これは幸せな事ですね。

「ええ、それは浅田彰も言つてゐました。ゴダールの映画を新作として京都で享受できるなんてひとつの事件だ! と。これはホント」

 ああ、早く観に行きたいです。

公式サイト: http://www.godard.jp/

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