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 Diary 1999・10月17日(SUN.)

毎日更新はつらいよ

 朝タイラからの電話で起こされる。家賃を払わなくてはならないので金を借りてよいか、という。別に構わないが今でないとダメなのかと問えば、今すぐ払わなければならないという。それでは店の金で払っとけと言ったものの、このままではお釣が不足するので早番のトモコにすぐ届けて貰おうと横をみてもベッドにトモコの姿がない。捜すと居間で床に突っ伏したまま寝ている。あちゃあ、こりゃいかん。この状態では出かけるまでに最低 2 時間はかかるだろう。仕方ない、私が行くか。でも昨日の日記をまだ書いていないのだが。とりあえず今はそんな事いってる場合ではないと出かける。

 最近は昼間も結構お客さんが来るようになってきて、特に日曜は店をあけた途端にわっと来る。今日も瞬くまに店がいっぱいになり、そこそこ忙しい。しかしいつまでたってもトモコは来ない。トモコが来たら交代で家にかえって日記を打つのだが、と心はあせる。このままでは毎日更新の記録が破れてしまう。ってよく考えたら別に毎日更新しなくてもいいんだけどね。一体なんで毎日更新がきまりみたいになっているのかさっぱり分からん。最近は店もそこそこ忙しいし、2 周年の準備など色々あるのに、この毎日更新のおかげでちっとも休む暇がない。いっぺんわざと遅らしたろか。…いや、そういえば先週のサラテクが一日遅れただけでもう緊張感がなくなって、今週のサラテクなんて解説を書くどころか、元原稿さえまだ探していない。やはりこういう事は一度でも緊張が破れるとダメなのか。一日だけと思って書かなかった日記のおかげで、このオパール WEB サイト自体が終わってしまう可能性もある。そうなっては大変だ。…いや、待てよ。なんでこのオパール WEB サイトが終わると大変なのか。オパール WEB サイトが終わっても別に誰も困らないんじゃないか。確かにそれによってオパールの魅力のひとつが失われるかもしれない。しかしもっと考えるとオパール自体がなくなっても別に誰も困らないんじゃないか。オパールがないならないで、どこか他所のカフェに行くだろう。むう、さらによく考えると、別に私がいなくなっても全然かまわない訳だ。そりゃいなくなった当初は多少寂しいだろうけど、いないならいないで、なんとでもなる事だし。あああ、なんだか全てがどうでもよくなってきたなあ。

 そこへトモコがやっとやってきた。「ほらほら急がないと。そういえば BBS にヤスダケンイチさんが書き込んでくれていて、なんとキタアキくんのお父さんって元 GS らしいよ」なにいいい! それは貴重かつ興味深い情報だ。さっそく家に帰らねば。

 という訳で家に帰り、日記を打つ前に BBS を覗いてみた。ヤスダさんの他にもエリさんやメグミさんが書き込んでくれていて、二人とも正に今日オパールに行くと言っている。きっと今ごろ来てくれているはずだ。いやあ、残念。まさか家で日記を書いているとは思うめえ。二人とも、いやその他のお客さんでも私がいない事を少しでも残念に思ってくれるだろうか。ははは、別にどっちでも構わないんだけどね。ははは、またしても無意味な日記だ。しかしこの世がそもそも無意味だからいいのだ。うそ。意味なんて何もないなんて僕の飛ばしたジョークさ。ははは、犬は吠えるがキャラバンは進む。私はこの言い回しをオザケンより先にイザヤ・ベンダサンに教わりました。ははは。ピース。

小川顕太郎 Original:2000-Oct-19;