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 Diary 1999・12月31日(FRI.)その3

管理人年末日記

 あけましておめでとうございます! 店主は本日 E メールを送ることができない実家に帰ると申しておりますので、ご愛読いただいております「店主の日記」の 12 月 31 日分は、後日掲載ということでご了承ください。代わりと言ってはなんですが、私、当オパール・サイトの管理人が大晦日のカウントダウン・イヴェントの周辺をお伝えいたします。

12/31 21:00 p. m.

 河原町御池に到着。京都市役所前広場では京都テクノ DJ 総出演のカウントダウン・イヴェントが行われている。ザッと見たところ 300 人くらい(かなり適当)が踊っている。ほんの数分見物しただけだが、その間にも続々とクラブ・キッズがつめかけてくる。後ほど聞いたところでは約 6000 人がカウントダウン時には集まったとのこと。こんなイヴェントが市役所前で堂々と開催され成功裡に終わるとは、役所も柔らかくなったというか、こういうテクノのイベントもフリー・マーケット並に人畜無害なものになった、というか。

12/31 21:30 p. m.

 オパールへ。すっかり準備が整えられており、何も手伝うこともなさそうなのでサイトの 31 日の更新を行い、新年いちばんの更新準備をしていると、どこで聞いたのか看板も出ていないのにポチポチとお客さんがやってくる。予告通り、ノーザン DJ のキタアキくんとマイさんもわざわざ神戸から来店。カウントダウンの模様は「店主の日記」で紹介されるだろうから割愛。

1/1 2:00 a. m.

 とりあえず顔を出しておかなきゃ、ということでオパールのもっともマトモな従業員のヒロキくんとその彼女のクニトモさんとオパールを抜け出してメトロへ。まだまだ無闇に盛り上がっている。やっぱりメトロはスゴいね! 床にはビールの空き缶などのゴミが散乱し、カウントダウンの乱痴気ぶりをしのばせる。メトロのスタッフの面々もほとんど目がイっていて、イヴェント・コーディネーターのハヤシくんなどは「うお、うお、うお」とワケのわからないコトをつぶやきながらカウンターの上をのっそりうろつき回っている。『ワイルド・アット・ハート』のニコラス・ケイジを意識した蛇柄のジャケットだったりするからほとんど爬虫類だ。ボクがメトロを好きな理由は、誰よりもスタッフがいちばん楽しそうであるということだ。クラブの客も様々で色々ムカつくこともあるだろうに。大晦日ともなると昔メトロで働いていた元スタッフも日本の各地からメトロに帰って来ている。なんというか、つまりはそういうことなのだ。

 メトロのあるビルの 2 階に年末の 29 日にオープンした「etw」というカフェも賑わっているようだ。実は昨日行ったのだが、カウンターがタイル張りだったり壁が真っ白で座りよいソファがあったりと多分にオパールを意識した作りになっている。イチ消費者としてはこういう「長居をしても構わなそう」で真夜中まで開いていて、サラリーマンが入らなそうなカフェが増えるのは大歓迎であるし、ともかく人気クラブの真上というロケーションもある種の人々に取っては最高だろう。がんばっていただきたい。

 一方、河原町周辺では乱立したカフェの淘汰が始まっているようで年末には三条のブルー・ベアー・カフェがなくなっていた。そもそもカフェ人口もそんなに多くなさそうな京都でそんなにぼこぼこカフェを作ってどうすんねん? って感じなのだが、オパールも頑張ってもらいたいものだ。オパール店主は、年末に東京に行ったり大晦日も看板を出さないなど、稼ぎ時に貪欲に稼いでおくという気概が希薄な印象を受ける。まずスタッフが楽しもうという姿勢は評価したいが、大丈夫なのか? この先一体どうなることやら。

1/1 4:00 a. m.

 などと漠然とした不安におそわれながらオパールに戻るとお客さんは減っているものの DJ は最高潮。ほぼ全員がクルクル回っている。着物姿で現れたベッチもいつの間にかアロハに着替え、ぐいんぐいん回っている。最後には回りすぎてバターになってしまったほどだ。しゃあないのでバゲットにつけてみんなで食べる。若干脂肪分が多い気もするがなかなか美味。

1/1 5:00 a. m.

 ノーザンをよく知らないものでもついつい踊ってしまうキタアキくんの DJ で、ボクもぐいぐい踊る。横では店主が腹這いになったり、寝っころがって足をバタバタさせたりと激しく我を忘れて踊っている。結局、店主夫婦がもっともこの夜を楽しんでいるのだ。なんか余計な心配して損した。

 というわけで、オパールに来た人も来れなかった人も新年よろしくお願いします。

サイト管理人
Original: 2000-Dec-2;