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 Diary 1999・12月18日(SAT.)

テックス・エイブリー

 みなみ会館にテックス・エイブリーの映画を観にいく。本当は『オープン・ユア・アイズ』が観たかったのだが、時間の関係上あきらめてテックス・エイブリーにしたのだ。そこそこ面白い。メタ映画的なギャグが多かったのが印象に残る。

 映画が終わって劇場の外に出ると、ロビーにババさんがいる。次の回の『オープン・ユア・アイズ』を観にきたのだ。羨ましい。しかし私は仕事をしにオパールへ。オパールに着くと、ちょうど京都一アンニュイな写真家のイチカワさんが帰る所だった。手をグッ、パーとやって挨拶する。イチカワさんが来たら必ず日記に記すようにしているので、今日みたいに喋れなかった日は大変だ。

 マチデくんが突然「ワインをボトルで」と注文する。おおっ! どうしたんだ! 一人なのに飲みきれるのか? と尋ねると、どうやらマチデくんはロマン座で髪の毛を切ってきたらしく、ロマン座の男気美容師・マツヤマさんにすっかり影響を受けて、男気を実践してみたくなったそうだ。だがねマチデくん、それなら「ワインをボルトで」と注文しなければならないのだよ。この微妙な抜け加減が、男気を引き立てるんだ。

 そこに男気美容師・マツヤマさんも颯爽と登場。「最終のバスに乗り遅れちゃって」と、ペルノーをロックで注文する。やっぱペルノーだよマチデくん、ペルノー。ペルノーをマツヤマさんの所に持っていく。「明日はロマン座の忘年会でねえ、河豚を食べにいくんですよ」とマツヤマさん。やっぱ河豚だよマチデくん、河豚。河豚といえばオイシンがオパールに貢ぎ物として持ってくるはず。さあ、オイシンの男気ぶりはどうか?

 タカハシマキさんが「超金陵」という名前の日本酒を持ってきてくれる。家にあったのだが、一人で飲むこともないので、と持ってきてくれたのだ。有り難うございます。さっそく飲む。すごく甘い。マキさんはマツヤマさんと話し込む。

 ババさんが来店。映画はなかなか面白かったそうだ。私は『オープン・ユア・アイズ』の予告編だけ観ていて、これは『マトリックス』風の中吊り話=何が現実か分からない話だなと思い、最近こういった映画って多いのではと勝手に考えて、理由を探るべく観たいと思っていたのだ。ババさんに聞けば案の定、中吊り話だった。そこでババさんと観てもいない映画についてベラベラ喋る。もちろん筋とかは聞いていないので、勝手に妄想して喋るのだ。考えてみれば無茶なことをしている。しかしそんな私に合わせているババさんも相当むちゃだが。

 男気を発揮してワインのボトルを一本あけたマチデくんだが、ダウンして寝てしまう。

 今日は寒かった。もう年末なのねえ。

小川顕太郎 Original:2000-Dec-20;