京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > Diary > 05 > 0524
 Diary 2005年5月24日(Tue.)

その名は「マツヤマ」

 本日はハッサクさん VS マツヤマさんのジェンガ対決。まづはハッサクさんが先に来店し、カプチーノを飲みながら静かに相手を待つ。そこに、「タラッタラッタラッタラ〜」と、謎の主題歌を歌ひながらマツヤマさん登場。「ブッシュミルズをストレートで」と注文し、「さ、早くやりませう。早く終はらせませう。ボクはフクイの10倍は早いよー」と急き立て、早速勝負は始まつた。

 マツヤマさんは相変はらず下から順々に抜いていき、塔をグラグラにする。攻めの抜き、である。対してハッサクさんは慎重派。抜けさうな奴をじつくり探し、慎重に時間をかけてゆつくり、抜く。この対照的な二人による攻防戦。さすがに初回戦を勝ち抜いた二人による闘ひだけあつて、崩れさうでゐて、なかなか崩れない。もう、触るだけでグラグラなので、見てゐる方がハラハラする。次第にマツヤマさんの方に焦りが見えてきた。ハッサクさんは終始無表情。真剣・冷静、といつた感じである。「うわー、まずいよー、もう、抜くところないよー」と言ひながらマツヤマさんは逡巡を繰り返す。漸く、あるピースに手をかけ、抜いたのだが、その瞬間! グラリ、と塔が傾いた。みんな息を飲む。ああ、優勝候補のマツヤマさん、破れるのか!

「は!!!」

 瞬時の気合ひとともに、塔は元通りに戻つてゐた。とうとう出た。秘技「マツヤマ」である。すでにこの大会開始前から伝説となつて密やかに語られてゐた秘技、その名も開発者の名前をとつて「マツヤマ」。この秘技の存在の故に、マツヤマさんは優勝候補と目されてゐるのだ。密かにテラリーが教へを請ふたとも、その伝授をすでに受けたとも言はれてゐるが、その真偽のほどは確かではない。1回戦の私との闘ひでは出なかつたが、今回、とうとうその全貌が露はになつた。それほど、激しい闘ひだと言ふことか。それにしても「マツヤマ」、恐ろしい技である。

 秘技の突然の出現に動揺したのか、その直後、ハッサクさんは慎重にピースを抜いたつもりが、引ッ掛けてもうひとつピースを落としてしまつた。塔は崩れてゐない。が、抜いたやつ以外のピースをひとつでも落とせば、試合は負けである。この瞬間、マツヤマさんの勝利が確定した。

「うーん、高度な闘ひでしたねー。実力が拮抗してゐる猛者同士による柔道の試合みたい。きれいに一本! ではきまらない、といふ。」とマツヤマさん。

「くやしいー!!! 勝てると思つたのにー!!!」と、猛然と身悶へするハッサクさん。そのまま足早に去つていつた。

「ハッハッハ! 次のボクの相手は誰かな?」

 秘技「マツヤマ」を破れる相手はゐるのだらうか。

小川顕太郎 Original: 2005-May-28;