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 Diary 2005年5月23日(Mon.)

ポー百吟

 オパールにはメモ帳があつて、ま、簡単な覚え書きや、早番と遅番のスタッフ間の連絡などに使つてゐるのだが、そこに一昨日、明らかにテラリーの字で、「ポー店長つぶらな瞳で監視中」と書いてあつた。なんだこれは。とうとうテラリーも、実はオパール内で一番力を持つてゐるのはポーである、といふ非現実的な事実に耐へられなくなつて、頭がをかしくなつたか。と、深い溜息をついた途端に思ひ当たつた。もしかして、これは俳句ぢやないか? 俳句の会(名称考案中)に向けての習作か? 慣れない句作に励むうちに頭がをかしくなつたのか? と、結局テラリーは頭がをかしくなつた事にして、昨日私は帰宅したのである。

 そして、昨日。例の俳句(?)の後に、今度は明らかにユキエさんの字で「いつだつて送受信するポーの一族」と書かれ、さらに続けてテラリーの字で「シャッポーは暑くなつたらくたびれる」「すいません修行をしますポー店長」と、二つも俳句らしきものが書いてあつたのだ。何をしてゐるのだ。何を張り合つてゐるのかこの二人は。ところで、これらの句を見てゐると、二人の内面が窺へて結構興味深い。まづテラリーの句は、まるで小学生が作つたやうだ。無邪気で屈託がない。が、その分、深みもない。まだ世の中も知らず、俳句も知らない。そんな感じだ。対してユキエさんの句からは、かなり複雑なものを感じる。分析するのが一寸憚られる感じだ。この二人が一緒に働いてゐるといふ事、なんだか張り合つてゐること、といふのは、なかなかに良いのではないか? いや、まァ、よく分からないけれど。

 それはとにかく、私も詠んでみる事にした。

夏空へ 吸ひこまれゆく ポー店長

 うーむ、自作の句といふ事もあるが、いいのか悪いのかサッパリわからん。では、トモコにも詠んで貰おう。

悪無限 奸智太甚 ポー社長

 むむむむむ。ノーコメント、といふ事で。

小川顕太郎 Original: 2005-May-27;