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 Diary 2005年6月23日(Thu.)

The Fighting Temptations

 DVDで『ファイティング・テンプテーションズ』を観る。これはビヨンセとキューバ・グッディング・Jr主演による映画で、サントラ盤も素晴らしく、アメリカで話題になつてゐる頃から、「観たい! 是非日本での公開を!」と願つてゐたものだが、それも虚しく日本未公開に終はつてしまひ(東京のどこかではチョロッと公開したかもしれない)、諦観の日々を送つてゐたところ、目出度くDVD日本発売となつたものだ。しかも充実の特典映像。もちろん、ビヨンセが出てゐるからには歌のシーンが満載な訳だが、映画では一部しか使はれなかつたそれらが、まるごと入つてゐるのである! こ、これは…と、慌てて購入。アマゾンでは、予約で買へば2割引だつたのである。で、買つただけで安心して放つておいた訳だが、そんなDVDが山ほどある。全く、DVDは買ふもんぢやない。と、いつた話は横に置いておいて、とにかくこのDVDは観たのであつた。

 予想通り、といふか、ストーリーは陳腐。脚本は甘く、演出はなつてゐない。が、メチャメチャ面白かつたー! 何より出演者が豪華で、歌手やラッパーが大挙出演して、歌ひまくつてゐる。フェイス・エヴァンス、アンジー・ストーン、モンテル・ジョーダン、ビラル、オージェイズ、T・ボーン、リル・ゼイン…などなど。特に、教会で歌ふアン・ネスビーやシャリー・シーザーはカッコよすぎ。これだけでも十分に観る価値があるだらう。が、私が何よりブッ飛んだのは、キューバ・グッディング・Jrのダンスである。もう、踊る、踊る! 決して上手くはないのだが、味があるといふか、元気よすぎといふか、とにかく凄い! たぶん、この映画の最大の見どころだ。証拠に、特典映像にも彼のダンスシーンがフルで収められてゐる。うーむ、しかし、彼を観てゐるとヤマネくんを思ひ出すのは何故だらうか。

 ビヨンセは、『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』の頃に較べると随分マシになつてゐた。可愛げのない田舎娘の役だが、これがハマリ役。いい感じでした。多分、これからもガンガン映画に出ていくのでせうが、頑張つてほしいものです。個人的には、悪役なんかが似合ふと思ふのだけれど。

 次はDMX主演の『ネバー・ダイ・アローン』でも観ますか。

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小川顕太郎 Original: 2005-Jun-27;