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 Diary 2005年7月24日(Sun.)

タケオカくん来店

 タケオカくん来店。久しぶりである。何をしてゐたのかな? ときいてみると、なんと! 仕事が忙しくてなかなか来られないうちに、あんまり時間が経ちすぎて、なんだか来にくくなつてしまひ、来なかつた、といふではないか。困るなァ、さういふの。自意識過剰だよ。お店といふのは、いつだつて、どんなに間が空いたつて、来てくれると嬉しいもんだよ。

「でも、今さらどの面(ツラ)下げて来たらいいのか、分からなかつたんです。」

 どの面ッて…そのまんまの面で来てゐるぢやないか。大体、他にも面があるのなら見せてほしいもんだ。

 ところで、タケオカくんが来にくくなつた理由のひとつに、自分のギャグが全く通ぢなくて深く傷ついた、といふのがあるといふ。なるほど。でも、タケオカくんがギャグを言つた事なんてあるかなァ?

「ホラ、それですよ。言つてもまるで気づかないで、普通の対応なんです」

「それなら一遍、ここで今、言つてみろよ」とマツヤマさん。

「えー、イヤですよ。もう2度と言はない事に決めたんです」

「そんなこと言はずにさ。今ならうけるかもしれないぞ。うーん、なんなら物真似でもいいわ」

「え、ええー! 物真似なんて出来ないですよ」

「できる、できる。…さうだなァ、ナカオアキラのマネをやつてみろ」

「わ、わかりません!」

「えー、簡単ぢやないか、ナカオアキラ」

「……くーもーりーガラスの向かうは…」

「いや、テラオアキラぢやなくてさ、ナカオアキラだよ。知らない? ほら、たとへば…」

「あのー、今の一応ギャグなんですけど」

「!!!!! ええ!! 、き、気がつかなかつたよォー、さうか、ナカオアキラとテラオアキラで呆けた訳か…ううーん、でもそれは一寸…」

「…ほら、やつぱり。もうイイです」

 いや、タケオカくん。大丈夫だよ。明日はみんな笑ふさ!

小川顕太郎 Original: 2005-Jul-28;