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 Diary 2004・11月13日(Sat.)

四十九日

 祖父の四十九日。午前11時から祖父自宅にて法要。場所を梅田に移して、午後1時より忌明けの小宴。といふスケジュールで、私とトモコは忌明けの小宴にのみ参加した。某ホテルの某高級中華料理店にて。名前を伏せたのは、そこの料理があまりに酷い代物であつたからだ。「おいしくない」といつたレベルではなく、ハッキリと「まずい」と断言できるレベル。素材は高級なものを使つてゐるのだが(たとへば、海老のチリソースは伊勢海老を丸ごと一匹使ふ、とか)、それを完膚無きまでに台無しにする料理であつた。その後、そのホテルの上階にある喫茶店で飲んだ一杯1000円の珈琲も酷かつた。これを「珈琲」と名付けて売るのは詐欺に近い、といつた代物。ううーん、酷い。これが、祖父の四十九日の思ひ出となるのか。うーむ。

 ちなみに小宴の前に、祖父の遺影の前に全員が一人づつ献花をし、それから食事、となつた。今年は祖父のおかげで(?)、例年なら正月にわずかな時間しか言葉を交はすことがない従兄弟たちと結構話ができ、なかなか面白かつた。これもまた徳といふことで。

 オイシン来店。と言つても、先週もやつてきたし、岐阜に帰つたとはいふものの、今までとあまり変はりがない。まァ、それも今のうちだけだらう。

 タカハシくん来店。今日は珍しくお友達を連れてきてゐる。そのお友達のことを、タカハシくんはやたら「彼は天然なんですよ」と言ふのだが、どうみてもタカハシくんよりシッカリしてゐるし、あまり天然といふ感じがしない。そこでタカハシくんに、天然ッてどういふ意味だか知つてゐるのか? と尋ねてみる。

「え? 面白い、といふ意味ぢやないんですか?」

 うーん、ぢや、何の略だか知つてゐる?

「ええ! 何かの略なんですか! …分かりません」

 それはねェ、「天然ボケ」の略なんだよ。自然に振る舞ふ言動が、ボケてゐるみたいに見える人のこと。だから、あんまり褒め言葉と思つて使はない方がイイと思ふぞ。

「…知らなかつた…」

 どちらかといふと、タカハシくんは「天然」だな。

 今日から、えらい寒いです。

小川顕太郎 Original: 2004-Nov-15;