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 Diary 2004・5月31日(MON.)

オオヤさんとの対話

 オオヤさんがコーヒー豆の配達に来る。

「最近は自転車に乗る人が凄く増えたけど、あれはキット戦後民主主義教育の成果だよねー。とにかく自分を弱い立場におけば得をする、といふ考へが徹底的に刷り込まれてゐるんだらうねー。やらしいわー。特に最近は高価な自転車に乗る人が増えたけど、金を持つてゐる人はちやんと車に乗つてほしいよねー、スポーツカーとかスーパーカーとか」

 ははは、それは面白い意見ですねー。確かに、オオヤさんの言ふ事には一理ありますよ。ミオさんも、自転車の世界には厳然と白人至上主義的な考へがあつて、それに違和感を覚えたのも自転車の世界から離れた一因、と語つてゐましたし、それに、黒人は一寸でもお金が手に入れば車に乗りますからねー。しかもなるべく高さうな奴に。

「とにかく、金持ちであるとか、強いとかいふ事を引き受けやうとしないで、なるべく自分を弱く、貧乏くさく見せて、最終的には『弱者』といふ名の強い立場を得やうとする。むかつくわー」

 それは教育のあるなし、にも関はつてくるんでせうね。イメージですけど、日本では自転車好きの人は、高学歴の人が多さうですし。夜の河原町に改造車で乗りつけてゐる人たちは、教育がなささうですしねェ。さういへば、この間は河原町にレクサスが何台も止まつてゐてビックリしました。高級車ですよ。まだみんな若いのにねェ。なかには親が金持ちの子も混じつてゐるでせうが、たぶん大半は、昔のハッシーのやうに、お金もないのに無茶なローン組んで車を買つてゐると思ふんです。アホやなー、と思ふんですが、私は何故か彼らの方に好感を覚えるんですよねー。もちろん、個々人でみれば、たまらん奴も多いでせうが。それは、自転車に乗つてゐる人たちも、個々人でみれば良い人が多い、といふ事と同じですね。

「民主左翼のやつて来たことが全部裏目に出てゐる、て感じや。教育の問題もさうだし、最近の文化統制法の数々も、結局はみんな民主左翼がやつてきた事の延長でせう。もう、同じ左翼として、情けなくなつてくるわ」

 健康増進法や著作権法の改正なんかですね。それに有害コンテンツ規制法。これらみんな、露骨な文化統制ですからねェ。でも、オオヤさんは民主左翼ぢやなくて「極左」だから、全然違ひますよ。

「んー、ぢや、オガワくんも『極右』として頑張つて下さい」

 はぁ……。

 一日中、雨でした。

小川顕太郎 Original: 2004-Jun-2;