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 Diary 2004・3月12日(THU.)

ソウルサバイバース 312

 マツヤマさん来店。最近ではすつかり映画を観るのをやめて、本ばかり読んでゐるさうだ。それも同世代の作家が書いた同時代の小説ばかり。『アレルヤ』とか阿部和重の作品とか。なるほど。私は現在、ユキエさんに借りて乱歩の『青銅の魔人』を読んでゐます。少年探偵団シリーズです。昭和 24 年の作品。

 チカラくん来店。「ジョー、買ひました。期待以上に素晴らしかつたです。これでボクもアシャンティーから卒業できます」と言ふ。それは良かつた。私は現在、サウスヒップホップとチカーノラップの泥沼にはまつて身動きがとれなくなつてゐるのだけれど、なんとかならんか。

 ベッチ来店。「今日ソウルサバイバーズですよ。来ますか。」もちろん、行くッて。オイシンは夜勤、カズ 16 はロンドン、ハッサクさんは風邪、と、いつものメンバーがほぼ壊滅状態だけれども、いやだからこそ、我々は行かねばならないだらう。で、ソウルサバイバーズへ。

 ううーむ、これはひどい。ほとんど人がゐないではないか。前回、前々回と結構お客さんが入つてゐたのに、今回はどうした事だらう。

「いや、こんなんまだマシですよ。さつきまで、一人も踊つてゐなかつたんですから、一人も!」とクラタニくん。「実はねェ、この 1 週間禁煙してゐたんですよ。それが、さつき、つい吸つてしまいました、2 本ほど」。うむ、やはり無聊に耐へかねたのだらう。さういふ時は煙草だね、やはり。私は吸はないけれど。

「**は人間の**や!」。わ! イチモトくん、どうしたの? 「もうボクは彼と同じ天を仰ぐことはないでせう。***ソウルは相手にせず!と、書いて下さい。日記に、ハッキリと書いて下さい!!」。…いやー、やはりそりゃ書けんよ。ま、これぐらゐで勘弁して下さい。

「さういへば、4 月からボクの考へたサンドイッチがメニューに載るんですよ。すでにポップの撮影は終はりました。是非、食べにきて下さい」

 あ、はい、食べに行きます。

 とはいへ、サバイバーズたちは皆このやうな事態(お客さんがゐない)には慣れつこなので、各自勝手に楽しんでゐた。私も同様。勝手に踊り、音楽に耳を傾ける。やはり、ノーザンソウルは素晴らしい。さういふもんだ。サバイバーズは強いもんです。帰りにはベッチとトモコと私の 3 人で、ラーメンを食べました。

小川顕太郎 Original: 2004-Mar-14;
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