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 Diary 2003・11月14日(FRI.)

SS1114

 本日はソウルサバイバーズ。ソウルサバイバーズに先立ち、主催者のイチモトくんがオパールに寄つてくれたのだが、ちやうどその時は私は店にゐなかつたものの、トモコによると、「イチモトくん、あれからちつとも彼女連れて来ないぢやない」「ああ、もう別れました」「ええー!!」といふ会話があつたさうだ。イチモトくん曰く、自分の中ではあまりにもソウルの占める割合が大きく、彼女との両立は不可能だと悟つた、彼女がソウルに興味があるならともかく、ちつとも無い状態ではやはり無理、との事だ。で、「こんなボクのソウル(魂)を注ぎ込んだプレイを今日はみせます」と言ひ残してコラージュに向かつたのださうだ。うーん、何だか、怖い。

 ちなみに本日は久しぶりにキタアキくんが、シミズくんとウダくんといふ若手を連れてオパールに寄つてくれた。キタアキくんは、今は神戸の MANHOLE といふバーで働いてゐる。すつかりさういつた風情が身に付いた、立派な体格となつたキタアキくん。一度そのバーを尋ねてみたいのだが、どうにも神戸は遠い。とりあへずは、ソウルサバイバーズでのプレイを聴いて、我慢することにした。

 仕事を終へて駆けつけたソウルサバイバーズ。何故か(?)とてもいい感ぢで盛り上がつてゐる。決して多いとは言へない人数なのだけれど、とても雰囲気はいい。練れてきたのかな?よく分からん。イズミくんに「誰か分からないですよ、その格好」と言はれながら、キタアキくんの充実したプレイに耳を傾ける。いや、キタアキくんに限らず、全員充実してゐる。ソウルサバイバーズも、旬を過ぎ、停滞期、マンネリ期も過ぎて、安定したいい時期に入つたのかもしれない。年を経た芳醇なワインを味はうやうな、密かな楽しみ。

 最後はイチモトくんのプレイ。彼女を捨ててソウルをとつたといふ、その魂の溢れ出た、なんだか異様に高揚感のあるプレイ。ちよつと感動する。それにしても…ここには人生を誤つた人々が群れ集つてゐるのかもしれない、といふ思ひを抱く。しかし、誤つてゐない人生になんの面白味があるだらうか。

 クラタニくんは、相変はらずフロアの隅で寝てゐました。

小川顕太郎 Original:2003-Nov-9;