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 Diary 2003・11月15日(SAT.)

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 私の誕生日が 9 月、トモコとオパールの誕生日が 10 月、私の妹の誕生日が 11 月、といふ事で、みんなまとめて祝つてやらう、なにか御馳走しやう、と私の両親が言ひ出した。例にない事なので私も喜んで受けることにしたのだが、さてどこで御馳走してくれるのかと問へば、「コリス」はどうか、と言ふ。なるほど、この間の還暦のお祝ひを「コリス」でしたのだが、よほど気に入つたやうだ。自分達がまた「コリス」に行く機会を作りたかつたのだらう。もちろん、私に異存のあるはずがない。と、いふ訳で、本日は「コリス」で食事会をしたのであつた。

 前回同様ワインを 3 本あけ、料理もたらふく、生牡蠣、パテ、ロブスターなど豪勢な内容。さらには野鴨を食したのだが、野鴨といふからには狩られたもの。故に、調理の際に気をつけたとしても、中に弾丸が残つてゐる可能性がある。とはいへ、この弾丸にあたれば、その人には幸福が訪れる、とも言はれてゐるさうだ。で、早速…「あ、当たつた!」とトモコ。ほう、これが弾丸? なるほど、散弾銃なので、弾が小さいのだな。小さくて、丸い。が、紛れもなく鉛の塊である。母親もひとつ当たり、トモコがもうひとつ当てた。私は、こんなに小さいと思つてゐなかつたので、そのまま食べてしまつたかもしれない。ま、いいか。

 本日はヴィンセント・ギャロの絵画展オープニングパーティがあるとかで、それに関係するのかしないのか、それ風のお客さんが多かつたやうな気がする。外人さんも多く、みな口々に「ヤッチマイナー!」「ドウモ」「イクヨ」などと叫びながら、刀を振り回してゐる。もちろん、想像上の、空気刀だが、それでも刀なので、斬れば血も出る、首も飛ぶ。私がとち狂つてヒューマン・ベインズ『NOBODY BUT ME』をかけてしまつたがために、オパールは青葉屋さながらの阿鼻叫喚の修羅場と化してしまつた。トモコも『修羅の花』を口ずさみながら、幸運の弾丸を投げつけてゐる…。

 どうも飲み過ぎたやうです。

小川顕太郎 Original:2003-Nov-16;