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 Diary 2003・5月11日(SUN.)

エドウィン・スター
逝去

 雑誌 bmr の 6 月号を読んでゐたら、4 月 1 日にエドウィン・スターがノッティンガム(イギリス)の自宅で逝去してゐた。享年 60 歳。

 エドウィン・スターといへば、一般的には『WAR』の人だらうけれど、我々にとつては、やはりノーザンソウルスター名鑑の一人である。リック・ティックに残した数々の名曲は、正にこれぞノーザンソウル! といつた素晴らしいものばかりで、(2 、3 の例外を除き)値段も安く比較的手に入れやすいので、ノーザンソウルを集め始めるには最適のアーティストの一人だらう。私も『S.O.S/I Have Faith In You』の 7 インチを手に入れた時は嬉しかつたなあ…。

 記事から分かるやうに、エドウィン・スターは晩年はイギリスに移住してゐた。これはやはり、イギリスにノーザンソウルシーンがあるからだらうか。定期的に行はれるノーザン・モダンの大型イベントでは、往年のノーザンソウルスターたちがゲストでライブを繰り広げるやうだし、Expansion などのレーベルは、本国アメリカでは忘れ去られたやうなソウルシンガーの新作を出したりしてゐる。さういへば、『ブルージュース』といふ、ノーザンソウルもネタに取り入れた映画では、エドウィン・スターが往年のノーザンソウルスター役で出てゐた。

 成功したイギリスのミュージシャンは、税金対策のためか、イギリスを出ていく人が多い。反対に没落(?)したソウルのアーティストは、イギリスにやつて来る…のか? エドウィン・スターにとつて、イギリスは住み良い所だつたのだらうか。

 今日もまた雨。ほんと、週末は必ず雨だよなあ。

小川顕太郎 Original:2003-May-13;